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クラシックの魅力を伝えるために何をしたら良いか。


こんな投稿があった。

上から2個目の投稿で使っている「クラシック」はジャンルとしてのクラシック、
3個目の投稿で使っている「クラシック」という言葉は、
単なるジャンルとしてだけではなく、
「音の原理や本質」としてのクラシック、という意味合いで使っている。

ジャンルにはそれぞれの良さがあるわけで、もし上記の投稿で馬鹿にされたと思った人がいたら、こちらの言葉足らずで申し訳ない。
現代音楽だってクラシックの延長線上にある。
ジャズやアニソンを聴いて死ぬほどテンション上がることもある。
それは音の原理や本質を表現しているから。

クラシックを弾いても音の本質としてはクラシックじゃない演奏もあるし、他のジャンルだとしても音の本質を掴んでいれば、深いものになる。

でもこれって、
クラシックをちゃんと勉強して、心からクラシックの素晴らしさを体験したことのある人じゃないときっと理解できなくて、
この溝が解消されないといつまでたっても
「クラシックはお高く止まってる」という印象を与えてしまう。

そして、こうやって発信してることすら「またクラシックの奴がなんか言ってる」と思われてしまう。
本当に難しい。どういう伝え方をしていけば良いのか。

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解決法をずっと考えているんだけど、
5,6年前に私が尊敬する音楽学者の方とお話した時、
その方は「幼児教育から変えていくしかない」と仰っていた。
…確かに。


そもそも、音の本質を捉えて演奏できるプロが少なすぎることが原因なんです。
「物質的な音」ばかりで弾いてしまって、
「精神的な音」が少ない。

だから、自分だけでも、少しずつ小さなことを積み重ねていくしかないなぁと。
最近は尊敬できる音楽仲間が増えてきているし、
ネットに流れている大量の情報の中で良いものを選択できる人も増えてきているように思う。

だけど、私が「本物の音楽家」だと思っている人たちは、
情報発信が苦手だったり、言葉や映像をネットを通して発信していくことを邪道だと思っていたりする。

今はネットの時代。
それをうまく利用せずに
「口を噤む方が賢い」という考え方として蔓延してしまうと、
徐々に悪いものに侵食されていくので自己責任で発信していった方がいいと私は考えている。
↓この方の投稿がすっと心に入ってきた。

音の本質を理解して表現できる仲間たち、
どうか恐れずにそれを色々な世界で発信してほしい。

その中で、クラシックの魅力を伝える鍵の一つがネットにあることを意識してみてほしい。

生(ナマ)でしか伝えられないことは沢山あるが、
ネットで発信しても伝わることが沢山ある。



読んでくださりありがとうございます!!