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プロダクトオーナー必見!プロダクトの質が格段に上がる6つの品質チェックフレームワーク

JQ代表の下田です。

今回紹介するものは、プロダクトをリリースする際に品質をチェックするフレームワークです。世の中で定義されているフレームワークではありませんが、私たちがプロジェクトマネジメントする際には必ず利用します。

これを使って最終チェックをするかどうかで、プロダクトの質が圧倒的に変わるからです。

品質チェックにおいては、つい新しく追加した機能が動くか、デザインの見栄えはいいか、など、わかりやすい部分に注目しがち。しかし、機能自体がよくてもそれ以外が総合的に良い状態でなければ、サービスとして機能しません。これから紹介する6つの視点を持って品質チェックを行いましょう。

品質チェックフレームワーク

品質チェックには、「UI/UX」「機能」「性能」「安全」「運用」「移行」この6つの視点が必要です。

それぞれ、ポイントを貯めるスマホアプリを例に挙げて要点を説明していきます。

①UI/UX品質

見た目や操作感に問題がないかチェックします。
実際に操作しながら、ボタンをタップしたらきちんと遷移するか、デザインに崩れがないか、UXとして使いやすいかなど、UI/UX面での品質を確認していきます。

②機能品質

サービス・機能が業務仕様通りに動作するかをチェックします。
例えば、ユーザーが連続ログインしてポイント付与条件を満たす行動をしたときに、きちんとポイントが付与されるかなど、機能仕様通りに動くかの品質を確認していきます。

新たなサービスやシステムを作る時は、この要件通りに動くかどうかを保証しなくてはいけないのでとても重要な項目なのですが、あまり詳しくない人がプロジェクトマネージャーをやると、この品質ばかり追いかけてしまう傾向にあります。そうなると、他の品質に漏れが出て、結果、機能面も失われてしまうことになります。十分に気をつけましょう。

③性能品質

性能に問題がないかをチェックします。
ポイント付与機能がもっさりせずに、滑らかに動作しているかの品質確認です。

サービスやECサイトの場合には、いくらいい機能があったとしても、めちゃくちゃ動作が遅くて全然動かないのであれば誰も使いません!性能品質の悪さは、サービス力を一気に低下させるので注意しましょう。

④安全性品質

脆弱性がないかチェックします。
外部から何か悪用される恐れがないかの確認です。

実はこれも漏れがちで、ハッキングなどはこの漏れによって発生します。脆弱性診断をリリース前に必ず受け、問題のある箇所を特定しておくことが必要です。

⑤運用品質

業務運用やシステム運用がうまく回っているかをチェックします。
サービスの裏側にある業務が手順通りに回るか、またシステムトラブル時の対処法などのシステム運用が手順通りに回るかを確認していきます。

業務運用の品質チェックとは、例えば、ポイントをプレゼントに交換したユーザーに、そのプレゼントを発送するという業務があったとして、その業務が円滑に、ミスなく回せるのか、というチェックです。
システム運用の品質チェックとは、サイトが停止したときに連絡フローが整備されているか、バックアップが取られていて復旧手順が問題なく回せるかなどのチェックです。

運用時にトラブルが起きると機能面の問題より、ユーザーに与える影響が大きくなりやすいので忘れないようにしましょう。

⑥移行品質

既存システム等から移行する場合、データや資源は正しく移行されているかのチェックです。
スマホアプリのリニューアルであれば、旧アプリの会員も利用できるか確認していきます。

リニューアルなどの場合には、もともと動いていたものが全部新しくなりますから必ず移行が発生しますが、この作業が結構甘く見られがちです。
規模によりますが、数百万人くらいの顧客情報がある場合にはかなり大変な作業。データは重たいですし、途中で漏れや欠損があっては大問題です。
かなり古いものからの刷新になると、データに半角全角が混ざっている、謎の文字列が入っている、こんなことが普通にあります。それらを全て新しいデータにきちんと移行できるかどうかきちんと確認しましょう。実は、ここで失敗するプロジェクトも少なくありません。


以上、品質チェックのフレームワークでした。
これら6つに意識があるかないかで、プロジェクトが成功する・しないが大きく左右されます。私たちJQのプロジェクトマネジメントにおいて欠かせないフレームワークです。きちんと頭に入れておくことをおすすめします。

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