古い人間とは。

今の世間で「普通」とされているライフスタイルやワークスタイルは、あくまで1つの選択肢でしかない。当たり前のことなのに、親世代の生き方や周りの多数派の意見に、洗脳されている人はあまりに多い。

昨日、「男は29歳までに子どもつくるべき、3つの理由」という同世代向けへの記事を書いたらプチ炎上したが、「べき」なんて、世にマイナーな考えを強く打ち出すためのワードでしかなく、子どもを持つも持たないも、何歳で子どもを持とうがその人の自由だ。言い方への批判に比べて内容に対する意見は少なかったが、男の子育て論自体もっとあっていいと思ってる。その上で、それぞれの人生を選べばいい。幸せの形も色々あるだろう。

しかし、こういう自分なりの考えを発信すると、認めない!許せない!という勢いで意見を押し付けてくる人がいる。「たかだか30年も生きてないくせに何を言う」と全否定してくるおっさんだ。また、フリーランスの複業的働き方を語れば、「仕事のことを何も分かってない。1つの会社で仕事を身につけることこそが基本だ」と主張してくる。そういう人のことを、僕は「古い人間」と呼んでいる。

勘違いしないでほしいが、古い人間とは、歳をとっている人でも新しいことを知らない人でもない。そうではなく、自分よりも若い世代が、自分と同じ状況を生きると思い込んでいる人である。古い人間は、自分と違う価値観を認めたり、またはスルーすることができずに、経験を説教にして畳み掛けてくる。共感を得られないメッセージは、スルーされていることにも気づいてないのだろうか。

一方で歳をとっていても新しいことを知らなくても、まったく古くない人がいる。例えば、FC今治について仕事させてもらっている、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんはそうだ。「新平ちゃん、facebookってなんだ!」「シェアハウス?それはどういうもんだ」と聞きながら、新しい世界を知ろうとする。「FC今治お金ないから、おいらも古民家借りてシェアオフィス兼シェアハウスはじめたよ」なんてメールがきたときには驚いた。未知を楽しんでいる。ふと見渡してみれば、周りの面白い大人はみな好奇心があって、人生も世界も更新していくものだと知っている。

生活を取り巻く技術や環境がものすごいスピードで変化している。それに支えられ、新しいスタイルや価値観が生まれている。正直言って目が回るほどだ。例えば、iPhoneが出てきてたった10年で世界はこれだけ変わったわけで、どんな未来が当たり前になるかなんて誰にもわからない。

僕自身子育てをやっていてよく思う。子どもが大人になるときには全く別の世界なんだろうと。そんななかで「俺の時代は普通こうだった」という押し付けは、(自分の威厳を保つために言いたくなっても)可能性を閉ざすだけなんだと。それでも、人生の相談には乗れるだろう。聞いて共感する、失敗してもいい環境をつくることはできるから。古い人間になってしまっては、相談されることもなくなってしまうのだ。

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高木新平

グッときた記事memo

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