閉所恐怖症≠密室空間 の訳とは

人は空間認識の大半を視覚機能から入れていると言われてますが、壁とドアに囲まれた1帖に満たないトイレと、かつてあちこちで見かけた4面ガラス張りの電話ボックスを比較すると、後者の方が苦手という閉所恐怖症の方が多いようです。

理由として、空気の動きの有無で息苦しさを感じてしまうからです。

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トイレは窓換気や24時間換気システムの排気口があり外部からの風の流れを感じられますが、電話ボックスは密閉された空間なので、4面外部が見えていても皮膚感覚で密閉を感じてしまうという事です。

同じ仕組みで空調の効いたエレベーターは満員でも我慢できますが、空気が滞留したエレベーター内は独りでも気分が悪くなりますよね。

住宅において居室ではない納戸やウォークインクローゼットは換気動線を考えられて無かったりしますので、使い方変更で「作業室・書斎」などにすると、かなり閉塞感を感じ息苦しくなるので、換気動線は重要です。

これから梅雨に入りますが、離れた窓を2か所それぞれ小さく開けた場合の空気の流れを感じておくと、自然換気を使いこなせると思います。

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