企業が陥るサブスクリプションの罠

どこかで読んだネタから派生させた話ですが、意外と記事にしている方が少ないので残しておきます。
流行りに乗ろうとした企業が失敗するパターンの話です。

ご存じの通り、サブスクリプションは、期間定額制で商品を利用出来るサービスです。
リースやインターネットサービスプロバイダなど昔からあるサービス形態です。

携帯電話のような、基本料に使用料の一部が含まれ、利用状況によっては、月額定額と同等になるサービスもありますが、話が複雑になるので、今回は話に含めません。

では、本題へ
サブスクリプションを購入価格と月額利用料の差で2パターンに分けてみます。

■安価パターン
購入価格より月額利用料の方が安い。
設備など購入することが不可能な商品も含みます。

例えば、
カーリース
インターネットサービスプロバイダ
高価なソフトウェア
音楽配信
高級バッグレンタル

利用頻度が少なくても、普通に購入するより安く済みます。
そのため、利用頻度が少ないライトユーザーから、利用頻度が多いヘビーユーザーまで幅広く利用します。
■高価パターン
購入価格より月額利用料の方が高い。

例えば、
電車の切符(定期券)
飲食(1日1回、月に何回でも食べ放題など)
衣料品(毎月商品が届くなど)

利用頻度が多くないと、普通に購入するより高くつきます。
利用頻度を無理に増やすのは、負担になるので、もともと利用頻度が多かったヘビーユーザーのみが利用することになります。


高価パターンの場合、ユーザー数が増えなかったり、運用コストがかさむヘビーユーザーのみが利用することになるため、商品設計は、より難しくなります。

2パターンのうち、どちらが上手く行きやすいかは、お察しの通りです。
電車の定期券が成り立っているのは、インフラのため利用者が多く、ヘビーユーザーを前提とした価格設定になっているためでしょう。

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