No.34 眼鏡市場 「FREE FiT [MAN]篇」

https://www.youtube.com/watch?v=8RQomjKuWpg


[感想]

“ずれにくい”を特徴にしている眼鏡って意外とないのですね。「ずれにくい 眼鏡」で検索したら上から2番目に眼鏡市場のサイトが出てきました。(ちなみに、1番目は一般の方が運営している眼鏡相談室的なサイト。)
実際、ずれにくいのでしょう。だからこそ、どストレートな強い企画。よくありがちな、いろんなシーンが出てくる面白みに欠けるCMになる危険もあったと思うのですが、スタイリッシュ、かつユーモアもあるCMだなぁ、と思いました。色使いも鮮やかだし。今回は「MAN篇」をセレクトしましたが「WOMAN篇」の門脇麦さんがビンタする時の表情がとてもとても好きです。目が輝いてる。


[企業・商材について]

「FREE FiT」の特徴は、ずれにくいこと。競合他社のZoffは、軽さや丈夫さに自信のある商品を販売。jinsは花粉カットやブルーライトカットなどの機能性がある眼鏡を販売している。


[ターゲット]

眼鏡をかけている人や、購入を検討している人。


[企画の思考プロセス]

競合他社の眼鏡に比べて「FREE FiT」は、ずれにくい。

眼鏡がずれやすい様々なシチュエーションを映し、ずれないことをアピールする。

ただ動きが大きいだけでなく、「ジェットコースターに乗っている」「女性にビンタされている」など、バリエーションを豊富にして、飽きない映像にする。

加えて、スタイリッシュなトーンで表現する。理由は、格好悪い眼鏡よりもオシャレな眼鏡をかけたいというターゲットが多いと考えられるから。


[CMの仕掛けを簡潔に言うと]

FREE FiTの“ずれにくい”という特徴を伝えるために、眼鏡がずれやすい様々なシチュエーションを映し、ずれないことをアピールする。


[演出のポイント]

■商品名が印象に残りやすくなっている。

商品名の中に「FiT」という言葉が入っているため、特徴がわかりやすい。いかに商品名を印象づけるかが重要になる。
「FREE FiT」の文字が大きく、頻繁に表示されているが、「FREE」は透明になっているので映像の邪魔にならず、重要な「FiT」の色が白になっているので、印象に残りやすい。また、BGMの歌詞でも「FREE FiT」が使われており、商品名と特徴が印象に残りやすいCMになっている。


[自分がクリエイターだったら]

■シチュエーションを変える。

クラブで踊っているシーンを変えて、ライブハウスで窪田さんがドラムを演奏しているシーンにしたい。「クラブで踊っている人」よりは、「ライブハウスで一生懸命演奏をしている人」のほうが格好良く、良い印象が与えられると考える。また、寝ているシーンを、寝転がって読書をしているシーンに変えたい。実際、寝ている時には眼鏡を外す人が多いはず。「寝転がって何かをする時にずれない眼鏡だと助かる」というインサイトを持つ人は多いと考える。

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