No.28 LINE MUSIC 「シェア篇」

https://www.youtube.com/watch?v=sbZqp8Jr0ag


[商材について]

定額制音楽聴き放題サービス。競合のサービスと比較すると、「LINEでシェアできる」という特徴がある。楽曲数は少ない。CMオンエア時の2015年6月当時に発表されていた楽曲数は150万曲以上。1000万曲や3000万曲を取り扱っているサービスもあった。


[ターゲット]

10代~30代の男女。音楽好き。その中でも、新しいスマホアプリに敏感な若い層がメインになる。


[企画の思考プロセス]

LINE MUSICの特徴は、「音楽をLINEでシェアできる」ということ。つまり、楽曲の送受信ができる。加えて、送受信した同じ画面上でメッセージによるコミュニケーションが取れる。

その特徴を伝えるために、LINE MUSICを用いて告白されるシチュエーションを描く。より強く印象付けるために、ターゲットをドキドキさせるストーリーにしたい。


友人たちと花火大会に来ている男性の元に「好き」というタイトルの楽曲が送られてくる。送り主は、近くにいる友人の女性。男性が告白と思い動揺する中、女性から「まちがえた」とメッセージがくる。ドキドキしている男性の様子を描く。


[CMの仕掛けを簡潔に言うと]

LINE MUSICを用いた告白を受ける男性を描くことで、「音楽をLINEでシェアできる」という特徴を印象付ける。


[演出のポイント]

■男性の心の声が、音声ではなく文字で表現されている。

音楽を取り扱うサービスなので、BGMを際立たせたい。そのためには、できるだけセリフの量が少ないほうが良い。「突然、アイツから歌が届いた。」や「告白!?」などの男性の心の声が、音声ではなく文字で表現されており、音が無くても画だけでストーリーがわかるようになっている。つまり、MVのように、音楽に聴き入りながらもストーリーが理解できるCMになっている。


[自分がクリエイターだったら]

■「音楽が聴き放題」という情報を伝えたい。

元のCMでは、「LINEで歌が送れる」という情報のみ伝えている。それだけでは、ターゲットにとっての魅力になりにくい。なぜなら、消費者自身へのメリットがないため。「歌が聴き放題であり、送ることもできる」ということが魅力になるので、「LINE MUSIC」のCIと一緒に「聴き放題、シェアし放題。」というコピーを表示させたい。


■BGMが鳴り始めるタイミングを遅くしたい。

元のCMでは「突然、アイツから歌が届いた。」が表示されるタイミングでBGMが鳴り始めるが、少し遅くしたい。その後の、携帯電話に「好き」と表示されるタイミングのほうが、ターゲットをドキドキさせるカットなので、ここで鳴らし始めることで、より強く心を動かせるようにしたい。

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