No.33 Amazonプライム「lion篇」

https://www.youtube.com/watch?v=6nCRigQLndk


[感想]

お父さんが買ったライオンのたてがみ。実際、誰がどんなところで必要とするのか全くわかりらない。けど、ちゃんとAmazonで売ってました。考えてみれば、「これ、どこで売ってんの?」って商品がパッと見つかるのも、Amazonの大きな魅力の一つですね。感動させるだけじゃなくて、サービスの良さもしっかり伝えてる秀逸なCMだと思います。特に、赤ちゃんのビックリした表情。あの顔に思わず微笑んでしまう視聴者はいっぱいいたはず。素晴らしい演出です。


[企業・商材について]

インターネット通販サイト。国内では、楽天市場と並び、最大クラス。(ビジネスモデルが違うため、単純に比較できないので、どちらかがトップと言い切ることはできない。)他社通販サイトと比べて特徴的なのが、「送料が無料であること」と、「当日中の配達が可能なこと」(不可の場合もある)。

ただ、Amazonプライムの競合は、単純に通販サイトだけではない。「当日中の配達が可能」とはいえ、実店舗に行って購入した方が早い。そのため、コンビニやショッピングセンターなど、その他様々な実店舗が競合といえる。その中でのAmazonプライムの特徴は、「あらゆるジャンルの商品を取り扱っていること」。様々な商品を一度に購入できる上、販売しているお店がわかりづらい商品でもすぐに見つけることができる。


[ターゲット]

オールターゲット。


[企画の思考プロセス]

Amazonプライムを使うメリットは、「注文した商品の当日中の配達が可能なこと」。

「当日中に届く」ということを印象付けるために、感情を大きく動かす映像にする。CMの受け手を「ネガティブ」な気持ちにさせた後、「ポジティブ」な気持ちにさせたい。

商品は、「近場ですぐに手に入りにくい商品」にする。理由は、Amazonのメリットである「あらゆるジャンルの商品を取り扱っていること」を伝えるため。コンビニなどですぐに手に入る商品だとメリットが感じられにくい。

ペットの犬の寂しい気持ちを表現し、CMの受け手に「犬が可哀想」と思わせる。その後、飼い主がAmazonプライムでペットの助けになる商品を購入。犬に喜びが訪れることで、CMの受け手に安心感を与える。


[CMの仕掛けを簡潔に言うと]

犬の悲しみと喜びを表情することで、受け手の感情を大きく動かし、メリットを印象づける。


[演出のポイント]

◼︎BGM以外の音がない。

セリフや環境の音が一切なく、BGMのみの音で作られている。テレビCMとして異色なので、受け手の印象に残りやすい。


[自分がクリエイターだったら]

◼︎犬が喜んでいる姿を映す。
ターゲットに、よりポジティブな印象を与えるために、ラストカットに犬が喜んでいるカットを入れたい。

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