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背番号3桁

今回のnoteは僕の自分語りです。それでもよければ、ぜひ読んでいってください。

僕は今、大卒2年目になる歳です。阪神でいうと、湯浅投手と同い年ですね。ちょうど1年前は、多くの人がそうであるように、緊張と不安に包まれながらこの日を迎えていました。そして、これから頑張ろうと思っていました。

しかし、あれから1年後、僕は当時想像もしていなかった現実を生きています。1年前が支配下での入団だとすると、今の僕は背番号3桁の育成選手。色々な経験をして心身を壊してしまった僕は、故障により育成選手として大卒2年目のシーズンを迎えています。

多くの人はおそらく、支配下で入団し、転職という名の移籍は経験しても、育成になることは少ないでしょう。ましてや、1年目のオフに育成落ちする人は、僕の周りを探しても全然いません。同期は今頃普通に2年目を迎え、一つ下の人たちも支配下で入団してきます。そんな中で僕は背番号3桁。今はこうして少しずつ過去を振り返ることができるようになりましたが、それまで数え切れないほど自らを他人と比較して悩み、そして皆に置いていかれる感覚を味わってきました。今でもなお、育成から支配下に戻る厳しさを痛感しています。

それでも、こんな自己開示をしてまで、それも多くの人に見られることがわかっていながらわざわざ僕がこのようなことを書いているのには訳があります。
この記事を読んでいる皆さんは、それぞれ様々な立場に置かれていると思います。支配下で社会に飛び込み、今もそのまま頑張っている人。本当にすごいです。「いやいや、全然一軍で活躍できてないよ」と思われる人もいるかもしれませんが、支配下でいられることがすごいのです。それは当たり前のことではありません。
また、これからまさに支配下で飛び込む人もいるでしょう。不安なことも多いと思います。でも、ここまで来れたことがすごいのです。これからの活躍を心から応援しています。ただ、中には今後辛い経験をする人も出てきてしまうかもしれません。それでも、必ず故障する前に誰かに相談してください。故障してからでは遅いです。この世界は、プロ野球と違って、FA権を取得せずとも自らの意思で退団し移籍することができます。辞めることでまた別の悩みは必ず生まれると思いますが、それでも故障するよりは絶対にマシです。故障するくらいなら、辞めてしまいましょう。僕のようになる人は出てきてほしくないのです。多くの人に見てもらえるからこそ伝えられるメッセージだと思っています。
そして、これからプロという名の社会を目指していく学生の人もいると思います。もう道を決めている人も、まだ決めかねている人も、様々でしょう。でも、どちらにしても、色々な人の話を聞いてみてほしいと思っています。人の数だけ知見を得られますし、それが自分に合っているか取捨選択する力も同時に身につけられるからです。そしてなにより、1人で抱え込むことを避けられる。プロ入り前に故障してしまうと、余計にしんどくなります。故障を経験したからこそ、とにかく僕は皆に故障しないでほしいのです。元気に勝るものは何もないです、本当に。
他にも、正社員……支配下契約を目指してもう一つのプロである独立リーグ等で頑張っている方も、僕と同じように育成を経験した方も、本当に様々な人がいると思います。僕も皆さんと同じように、頑張ります。必ず育成選手から這い上がれるように、背番号3桁から桁を減らせるように。僕で良ければいつでも話も聞きますし、答えられる範囲で全力で回答しますので、相談相手に困ったらぜひ使ってください。一人一人舞台は違うかもしれませんが、皆で協力しながらこの世界を生き抜いていきましょう。自分も頑張ります!


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