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【映画】「踊る」is Back!あの湾岸署チームが帰ってくる!?

旧聞にはなってしまいますが、大ヒット映画「踊る大捜査線」が再び銀幕に戻ってくるようですね。ちなみに今回は柳葉敏郎さん扮する室井さん主演のスピンオフ第二弾となるようです。とはいえ、またあの湾岸署の面々の繰り広げる「踊る」の世界観に再会できるとなると、個人的にはワクワク感しかありません(笑)。ということで今回は勝手に「踊る」愛を一人語りしたいと思います!笑。


もともとはテレビドラマでした・・・

みなさんご存じの通り、もともとはテレビシリーズでして、当時は空き地署と揶揄されたお台場にある「湾岸署」という架空の警察署を舞台にした刑事ドラマでした。面白かったのは警察組織をその他の企業のような関係性で描いた点。それまでの刑事ドラマの方程式から全く外れた、カーアクションなし、銃撃戦なしで、地に足ついた(←ま、どんどんエスカレートしていくわけですが)会社員たちの物語に仕立てた点だと思います。上層部を気にする署長チーム、事なかれ主義の官僚組織に、ひとりの往年の「刑事ドラマ」に憧れた脱サラリーマンが入社(?)したところからストーリーが始まります。

もはやコント!芸達者揃いの「湾岸署」一座!

織田裕二さん、柳葉敏郎さん、深津絵里さんといったメインキャストがビタっとハマってイイ演技を見せるのですが、と同時に脇を固める俳優陣が素晴らしい!いかりや長介さん、小野武彦さん、北村総一朗さん、斉藤暁さん、佐戸井けん太さん、小林すすむさん・・・こうやって書いているだけで、頭の中で湾岸署コントが思い浮かぶから不思議です(笑)。そこに当時役者としては新人だったユースケ・サンタマリアさん!彼のテキトーな感じが北村さん扮する神田署長と並んで毎回爆笑でした。

テレビドラマ第一回の奇跡の「戒名」シーンをきっかけに署長たち「スリーアミーゴス」が結成されるわけですが、チームの結束の良さが徐々に演技にも現れ、回を重ねるごとに湾岸署シーンがまるでお芝居の一幕ものを見ているかのように、それぞれが持ち味を出してまさに「楽しんでいる」感じが見ている私たちにも伝わってきたことを覚えています。本気で笑っちゃっているようなシーンもあったような・・・?それくらい皆さんがノッていたように思います。

盛り上げ上手、お祭り上手のフジテレビの「真骨頂」!

すみません、40オヤジの戯れ言と思って聞き流して下さい。でも、恐らく私と同年代、もしくはちょい上世代の皆さんは、結構フジテレビ好きな方って多いのではないでしょうか?今や悲しいことに全国キー局では最下位争いに甘んじているようですが、80年代、90年代、00年代くらいまでのフジテレビはものすごかった!というか、ほとんどカルチャーを作り出していたといっても過言ではないと思います(個人的見解ですのであしからず・・・)。

そうした80年代、90年代の勢いの良さをそのまま引き継いだのが「踊る」シリーズ。メイン監督の本広さんのマニアックさ、舞台美術や小道具さんたちのいい意味での悪乗り、そして脚本の君塚さんのテンションも徐々に上がっていき、テレビシリーズ自体の視聴率はそこまで高いものではなかったものの、複数回のスペシャルドラマを経て、一気に映画界に殴り込み!このあたりは社をあげてお祭り騒ぎを楽しんでしまう、フジテレビの明るいカラーが出ていたように思います。

社会現象にもなった第1作、そして実写興収No.1の第2作!

「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きてるんだ!」という名台詞が印象的な第1作。こちらが予想以上の大ヒット。さらに続編は前作を上回る大ヒットと連打をブチかますまでに。もはやこのあたりは説明は必要ないかもしれません。映画版から入った方もいらっしゃるでしょうし、それはそれで楽しめるんですが、「踊る」シリーズは「小ネタ」が満載!それだけに、ぜひともテレビシリーズ、そしてスペシャル版も楽しんで欲しいところです。

・・・と、いいつつ、青島くんも中間管理職になり・・・

テレビシリーズ時代に学生で、青島くんと共に歳を重ねてきた私からすると、第3作、そして一応、FINALとなった第4作では、あの青島くんもすっかり丸くなり、私自身も心境の変化などもあり、「ああ、少しずつ和久さんになっていくんだな・・・」なんて感じたりもしました(笑)。いつまでも青臭く、上に向かって楯突いていても仕方ないですからね、折れるところは折れ、それでも心に秘めた「矜恃」を大切に生きていく・・・こんな青島くんもまたカッコ良かったな、と思います。


というか、あの湾岸署の面々とだったら、ずっと働きたい!

もちろん警察署も会社同様に異動や昇進があるわけですが、あの湾岸署だったらずーっとあの面々と一緒に働きたいと思っちゃいませんか?そりゃ、仕事は警察ですから、しんどいことも多々あると思うんです。それでも、あのメンバーがいるから頑張れる、みんなとだったら乗り切れる、みたいなあのチームワークって、いくつになっても憧れてしまいます(ガキくさい発言ですが・・・笑)。もちろんお芝居の世界、架空の世界であることは百も承知なんですが、それでも現実にああした居心地のいいチームで働けたらな・・・と想像してしまいます。

「今は『踊る大捜査線』みたいなチームは流行らないんですよね」

これは前職時代、私が最も信頼して、一緒に職場でチームの要として信頼していたスタッフと、久しぶりに再会したときの会話です。お互い、別々のフィールドで働くようになり、当時のことを振り返りつつ、私がそれでもチーム作りやかつて一緒に作っていったチームを懐かしんでいたときの一言。私はいつまでも「湾岸署」のような、ワイワイガヤガヤ、ときに昭和な熱いチームが好きなのですが、今の若者(Z世代?)はこうした湿っぽいチームは好まないそうです。タイパ、コスパ全盛期。チーム云々よりも個人を重視する時代。コロナがそれを加速させたのかもしれません。

これはなんとなく薄々と感じていたこと。何を隠そう、転職した私自身が現職場では非常にライトな関係性で十分だと感じているくらいですから。でも、本当はかつて、湾岸署のような(というと、おこがましすぎますが・・・)熱量の高いチームでみんなで一緒に事に当たると、不可能も可能になるというか、大変なことでも乗り切れたりする、なんていう「成功体験」があったりするので、これが全くなくなってしまうのもまた残念なような。


さて、そんな中での「踊る大捜査線」シリーズ最新作は今秋公開とのこと。令和時代に入り、どんな世界観を見せてくれるのか?楽しみにしたいと思います!



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