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207、「コクラン」の調査によるとマスクに意味はないらしいぜ?

皆さんは「コクラン」をご存じだろうか? 

「あ、オイラ知っているよ! 60年代アメリカの伝説的ロックンローラー、エディ・コクランだろ!」

――そーそーそー! 「サマータイム・ブルース」「カモン・エブリバディ」という名曲で一世を風靡したエディ・コクラン


「サマータイム・ブルース」に関しては、日本が誇るロックンローラー「忌野清志郎」の名曲、「SUMMER TIME BLUES (原子力はもういらねぇ!)」の元ネタになっていることでも有名だよね!


――って、ちが~~~う! 

エディ・コクランじゃな~~い!


私が言っているのはエディ・コクランではなく、コクラン! 

エディでも清志郎でもないし、清志郎の名曲「僕の好きな先生」を私の娘は全て歌えることでもな~~い!(娘=5歳 って知らんがな)

コクランとは「治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し、人々に伝えるために世界展開している組織である!(ウィキペディアからまるっと引用)」

コクランとは | Cochrane

コクラン (組織) - Wikipedia


――はい、ということで冒頭からよく分からない微妙なノリツッコミでお届けしているが、今回は世界50か国と地域に支部を持ち、130か国以上の科学者が参加し、8,000以上のメタ分析を行いコクランレヴューを作成している国際的なNPO団体「コクラン」が発表した、とあるレヴューを紹介する。


Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses - Jefferson, T - 2023 | Cochrane Library

※「呼吸器系ウイルスの拡散を阻止・低減するための物理的介入(レビ ュー)」



コクランは上記レヴューにて、2009年のインフルエンザ(H1N1)、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2019年ののSARS-CoV-2による新型コロナウイルスといった、急性呼吸器感染症における物理的介入の有効性を評価したランダム化比較試験(RCT)、およびクラスターRCTを対象として評価を行った。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%E5%8C%96%E6%AF%94%E8%BC%83%E8%A9%A6%E9%A8%93



クラスター RCT(小山田隼佑) | 2019年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 (igaku-shoin.co.jp)


このレヴューでコクランは、日本人が宗教的な信仰とも言える感覚でもって手放せないでいるあのアイテムの有効性を否定するような結論を導き出している。

あのアイテム……そう、マスクだ。

今回はコクランのレヴューにおいてマスクについて記載された部分を簡単に紹介する。

医療用・手術用マスク(サージカルマスク)とマスクなしとの比較

ウイルス性呼吸器疾患の蔓延防止を目的とした医療用/手術用マスクとマスクなしを比較した12試験(クラスターRCT10試験・医療従事者を対象とした2試験、地域社会での10試験) を対象とした。

地域社会でのマスク着用は、マスク非着用と比較して 、インフルエンザ様疾患(ILI)/COVID-19様疾患の転帰におそらくほとんど差がない。

地域社会でマスクを着用しても、マスクを着用しない場合と比較して、実験室で確認されたインフルエンザ/SARS-CoV-2の結果にはおそらくほとんど差がない。

N95/P2レスピレーターと医療用/外科用マスクの比較


N95マスク


p2レスピレーター・マスク


N95/P2レスピレーターと医療用・手術用マスクを比較した試験(医療現場で4件、家庭で1件)では、臨床的呼吸器疾患の転帰 に対する医療用/手術用マスクと比較したN95/P2レスピレーターの効果については、非常に不確実である。

医療用/手術用マスクと比較したN95/P2レスピレーターは、インフルエンザ様疾患(ILI)に有効である可能性がある。

これらの主観的な結果については、不正確さと異質性によってエビデンスが制限されている。

医療用/手術用マスクと比較したN95/P2レスピレーターの使用は、実験室で確認されたインフルエ ンザ感染という客観的でより正確なアウトカムについては、おそらくほとんど差がない。

医療従事者に限定しても、全体的な所見に違いはなかった。

以前報告された進行中のRCTの1つが今回発表され、COVID-19患者に直接ケアを行う4カ国の1009人の医療従事者を対象とした大規模な研究において、医療・外科用マスクはN95レスピレーターに対して劣らないことが観察されている。


著者らの結論

フェイスマスクの効果については確実性がない。

エビデンスの確実性が低~中程度であることは、効果推定値に対する信頼度が低く、真の効果が観察された効果推定値と異なる可能性があることを意味する。

RCTのプール結果は、医療用/手術用マスク の使用による呼吸器ウイルス感染の明確な減少を示さなかった。

医療従事者のルーチンケアで呼吸器ウイルス感染を減らすために医療用/手術用マスクを使用した場合、N95/P2レスピレーターと比較して明確な差はなかった。


――以上だ。



いかがだったろうか? コクランのレヴューに目を通して単純に思うことは、マスクには呼吸器感染症を防ぐ効果はないのだろうということだ。

そりゃそうなんだよ。日本人のほぼ100%がマスクを着用していても、そんなの全く関係なくコロナ陽性者数は増減しているし、過去には最多となる26万人もの陽性者を叩き出している。

マスクなんてクソ意味のないアイテムなのだ。こんなものはコロナが5類に変更となる5月8日をアホみたいに待たず、今すぐ破り捨ててしまって構わない代物なのだ(ちゃんとゴミ箱に捨てようね!)。

もう、今年の夏はサマータイムをブルース――ではなく、荒々しいロックンロールのように楽しく過ごすんだベイベー!

さぁ、カモン・エブリバディ!


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