見出し画像

キューバ旅行記Chapter#3

20040310 @カサ 11:15

昨日は少し昼寝をしたあと、20時ごろに家を出て晩御飯を食べに行く。

ホテル「ハバナ・リブレ」の近くのピザ屋では、伝統的な音楽「ソン」の生演奏をやっていて、みんな楽しそうに食事をしたり、踊ったりしている。

22時時前に、レイさんと約束していたJAZZ CLUBに入っていく。
名前は「La Zorra y el Cuervo」。※

※その時は、気にもしていなかったが、「キツネとカラス」という意味らしい

ショップカードがこちら。まだ営業してるのかな?!内装もカッコいい店だったと記憶している。


10$払うと5$分の飲み食いができるシステムになっているらしい。
この日のライブは、2バンドによるものだった。

1バンドめをオーセンティクなJAZZで、ドラムは口の締まりの悪いおじいさんだった。
おじいさんのドラムは渋くてカッコよかった。

次に出演したバンドは、レイさんの友達で、コンガをキューバまで習いにきた(!)トオルさんという人の先生がドラムのバンドで、こちらも恐ろしく演奏技術の高い人達ばかりだった
キューバの音楽レベルの高さにびっくりした。

この日は、かなりたくさん友達ができた。
1バンドめのベースの「マルコス」は、今日20時にCDを売りにカサまで来るらしい。

2バンドめのドラマーの「ルイ」に、明日の14時にドラムを教えてもらうことになった。

さらに、ルイの生徒の「アライン」、イタリア人の「ファビオ」、「トシ君」という日本人、サックスの「ロベルト」とも知り合った。
アラインは格闘技好きなやつだった。

本当に毎日色々な人と出会い、様々な刺激を受ける。

今日は、いよいよ世界遺産ハバナ旧市街へと向かう。

20040310 @カサ 22:13

今日は昼頃に起きて、旧市街に向かう。
途中でアルトゥールの学校の前を通る。
アルトゥールのフランス語の先生の「マルガリータ」に「日本人!」と言ってビックリされる。

ヴェダードを歩く僕


その後、豪華に昼食を食って、タクシーを拾う。
この国のタクシーの運転手は例外なく運転が粗い。
「ホテル・リド」前で降ろしてもらって、旧市街を歩き始める。
インパクトとしては、セントロ・ハバナと同じような感じであった。
世界遺産の中を歩くのは、なんとも不思議な気分。少し歩くと海に出た。

旧市街はヴェダード以上に「チーノ!チーノ!」とみんな声をかけてくる。

葉巻を高く売りつけるために近づいて来るやつもいるが、単純な好奇心で近寄ってくるやつも多い。

昼間から「ハバナ・クラブ」で一杯やってるやつらと少ししゃべった。
ハバナ・クラブをくれたり、「写真を撮ってくれ」と頼まれたりした。

路上で飲んでる奴らに強引キスさせられる。


お腹が急に痛くなってトイレへ。
予想外にまだマシな方だった。
(トイレは汚いと聞いていたので)

Capitorio Nacional(カピトリオ・ナシオナル)」に入る。キューバの昔の国会議事堂。
中は帝国調(?)の建物で、なかなかよかった。土産も買った。

その後、タクシー拾って、「モーロ要塞」へ。ここはここで、また違った良さがあって、なかなか楽しめた。

カメラマン山。

山くんは毎日楽しそうに写真を撮っていた。


今日は観光して楽しんだ。
日本人としては観光せずにはいられない。

帰ってきて、エリサとその友達と(日本から持ってきた粉末状の)「きんかん湯」を溶かして飲んだ。
魂のスペイン語会話

今、部屋にはマルコスから買ったCDがかかっている。※

スーパーベースプレイヤー・マルコス。

※マルコスが売りに来たCDは全て違法コピーだった。ジャケットはカラーコピー。
その中でも特に印象に残っているのは、「Orishas」という1999年に結成されたハバナのヒップホップグループの「A Lo Cubano」というアルバム。
そのアルバムの中の「Represent」という曲のイントロを聴くと強烈にハバナのことを思い出す。


20040311 @カサ 10:57

昨晩、アルトゥールが誘ってくれたレゲエとヒップホップのイベントに行った。
山は何度も起こしても起きてくれないので、仕方なく僕1人で行った。

クラブの中には様々な人種の人でいっぱいだったが、日本人は完全に僕1人

アルトゥールとオリセイと一緒に買ったホワイトラムの瓶を服の中に隠して持ち込んで、中で買ったコーラでラムコークを作って飲んだ。
かなりきつめの酒になった。

ダンスフロアで小柄な黒人の女の子と踊った。生まれて初めて、「股間付近にお尻を擦り付けられる」という経験をした。
かかっている音楽は、微妙に古い※が、みんなダンスが上手だった。
特に黒人の女の子は本当に上手い。

※ インナーサークルとか90年代のレゲエがかかっていたように記憶している。
まさにこういう感じ。


トイレに行こうとして、チップのためにお金を出そうとした時に、財布がないと気づく。
(おそらく、さっき女の子と踊っていた時にすられた…)
念のためサブの財布を持ってきていたので、中には大事なもの何もなく、多分2ドルくらいしか入っていなかったが、急に腹が立ってきた…

アルトゥールは真剣になって探してくれたが、見つからなかった。

僕はこれを逆にいい機会と考え、言いたいことを言うてやろうと決意。※

※2人とも親しくしてくれていたが、日本人観光客をカモにして金を巻き上げてやろうという魂胆がないか、イマイチ信じきれていないところがあり、ここで確認しようと思ったのだ。

金がなかったら、僕らは友達じゃないのか?

オリシャンは、この問いに対して「イエス」と答えた。
アイツは僕の英語をちゃんと理解できなかできなかったのかもしれないが、これにはかなり腹が立った。
アルトゥールは「そんなことは絶対にない」と言ってくれた。

財布のことも「俺はキューバ人だから、誰かが拾っているなら見つけてくる」とも言ってくれた。
お金の無い僕にビールを奢ってくれた。
さらにワインも。
キューバ人に奢ってもらう日本人なんて僕くらいかもしれない。
しかもドルで

クラブを出て、海岸沿いを3人で歩いていると、あり得ないことだが、アルトゥールが工事中のマンホールにハマって怪我をした
足を強く打ったみたいで、心配だった。

この状況で、オリシャンは僕の羽織っていたシャツをくれと言ってきた。
「は?!」
なんだコイツは。

アルトゥールに「僕はオリシャンを信用できない。今後はアルトゥールしかカサに来るな」と伝える。

それからカサまでタクシーで帰った。
それも彼らの奢りで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?