キューバ旅行記Chapter#2
20040307 @カンクン空港 16:30
13時前に無事カンクンに到着した。
降りた瞬間に、強い日差しに歓迎され、テンションが上がる。
入国審査が一瞬だったことも手伝って、2人ともメキシコが大好きになってしまった。
カンクン市街地に向かうバスを探してウロウロしていると、タクシーの運転手たちが次々と声をかけてくる。
適当なシャトルバスを見つけて出発。
ホテルリゾートの近くは本当に海が綺麗で感動。
リゾートとはまさにこのことを言うのか。
カフェでコロナビールを頼み、乾杯。
キューバに着く前に、まず一杯。
その後ブラブラして空港に戻る。
帰りのタクシーの運転手フェルナンドはいい人で、ビートルズが大好きだった。
運賃も半額にまけてくれた。
ムチャス グラシアス!
20040307 @カンクン空港 時間不明
もうすぐハバナ行きの飛行機に乗る。
日本を出て、すでにまる2日以上経っている。
想像以上にキューバは遠い。
ふと、外国で何が大変かと考えたところ、ファーストフードの注文が大変だなと思った。
店員の英語が早いのと、こちらの英語のしょぼさによるものだと思う。
もっと英語が話せたらいいなと思う。
眠くなってきた。
ホテルに着くまでは頑張ろう!
カンクンには、みんなで水着を持って泳ぎに来たい。
あと30分で飛行機が出る。
20040308 @ホテル ヴェダード 2:30
ようやくキューバに到着。
本当に言葉ではなんとも形容し難い雰囲気を感じて、少したじろぐ。
飛行機の中で少し喋っていた日本人のおっちゃんと税関、入国審査をくぐり抜け、ターミナルに着いた瞬間、変なオバハン2人が登場。
「Vedardo is full !!」
英語があってるのかわからんが、要はヴェダードは満室だから(私たちが紹介する)別ホテルをとれと要求。
そんなはずはないと「Why?」と連呼する。
領収書を見せろと言い続けるので、こりゃどうにもならん!と半ギレでタクシーターミナルに向かう。
正直、めちゃくちゃムカついた。
一気にテンションが上がる。
その後ホテル・ヴェダードに到着。
案の定、予約はしっかりできていた。
死ね!おばはん!
部屋に着き、少し外に出てみようということで、ホテルの外に出ると、出た瞬間にキューバ人男性2人組に声をかけられる。
いきなり路上の立ち飲みコーヒースタンドみたいなところでコーヒーを飲む。※
※キューバのコーヒーはエスプレッソみたいに小さなカップに入っていて、みんな砂糖をたくさん入れて飲んでいた。要はエスプレッソってことか?!(笑)
コーヒー豆は「クリスタル・マウンテン」やったんかなー?などと。
彼らの名前は、白人で金髪アフロが「アルトゥール」、黒人が「オリセイ」。
彼らが明日、カサとナイトクラブを紹介してくれるらしい。
彼らを信用していいものかどうか、かなり不安だが、明日2人だけで宿を探すのも相当不安。
山と2人で「これは賭けやな」と覚悟を決める。
とにかく明日に全てがかかっている。
20040308 @エリサ・カサ・パルティクラール(エリサの民宿) 23:30
ホテルヴェダードではドキドキしてあまり寝ることができなかった。
11時半過ぎにチェックアウトして、昨日のコーヒースタンドでコーヒーを飲んでいると、アルトゥール登場。時間通りであったことに、少しびっくりする。
ホテル前でオリセイを待っていたら、彼はちょうど約束の12時に現れた。
4人でタクシーに乗り、アルトゥールが探してくれたカサへ。※
※カサというのは、キューバの民宿のことで個人宅の一部屋に泊まらせてもらう感じ。
カサのオーナーは「エリサ」というおばあちゃん。
部屋を案内してもらう。
予想以上にいい部屋だった。
アルトゥールが付近のレストランやお店をチェックしようというので、4人で周辺を散歩。
自販機の場所を教えてもらい、レストランを紹介してもらう。※
※そして、滞在中はこのレストランに頻繁に通うことになる。
カサを紹介してもらったお礼に、2人でご飯をご馳走する。
ただ、これからも「たかられる」といやなので、これっきりということを断っておいた。
ご飯を食べて、彼らと別れる。
今日街を歩いてみて、キューバ人のパワーを肌で感じた。
みんな、「チーノ!、チーノ!」※と言って声をかけてくる。
※「チーノ」とは中国人の意味のようだが、当時のキューバでは東洋人全般を指してチーノと言っている感があった。
日本人どころか東洋系の人種が周りに1人もいない。
不安と期待が混じり合った不思議な感覚が湧いてくる。
カサに帰ってきて、ガイドブックを2人で読んでみたところ、ここはひょっとすると「もぐりの民宿」ではないかということが心配になってきた。
やばいかも…
それからまた眠った。
起きてみると、もう23時。
衣類を洗濯していると、山が奥田民生の曲をかけながら寝ていた。
民生の声が妙に懐かしい。
明日からまたふんばろう。
ジョルノ・ジョバーナの言葉が頭に浮かぶ。
「覚悟と意志が未来を作る。」
書きたかっただけ。自分への励まし。
20040309 @カサ 5:40
ガイドブックによると、無許可のカサは摘発される場合があり、その場合、僕らも違約金を支払わなければならない可能性が高い。
今日、ハバナ大学に行って、(いてるかわからないが)日本人と会い、情報を集めなくてならないだろう。
最悪の場合、明日にでもこのカサを出ないといけないかもしれない。
一泊あたり、1人45$という中々の出費になるが、それも仕方ないだろう。※
※ということは、5泊か6泊で45$だったのか?今思うとかなり安い宿だったなと。
昨日の16時から今まで12時間も寝てしまったが、気力と体力はかなり回復した。
もうすぐ、ハバナ大学を目指す。
20040309 @カサ 17:35
朝7時にカサを出て、ハバナ大学へと歩き始める。東洋人がカメラを下げて歩いているのは相当目立っている。
朝のヴェダードは、「これがキューバだ!」というような風景が広がっている。
街に出ると、自分がキューバにいると再確認する。
山の言葉を借りると「どこを撮っても絵になる街」。
7時半過ぎにハバナ大学に到着。
(やはりというかなんというか)日本人が全くいないので、仕方なく海の方に行ってみる。※
※ハバナの海岸沿いの通りは「マレコン通り」と呼ばれている。「ブエナ・ビスタ〜」の映画では、マレコン通りで波しぶきが道路まで届いているシーンが印象的だった。
POLLO(ポーヨ)という唐揚げみたいものを買って、海の前で食べる。
ゴミ拾いをしているおっちゃんと会話し、写真を1枚。
その後、ハバナ大学に戻るが、まだ日本人はいない。
「イグナシオ」というめちゃくちゃキューバ人ぽい男が声をかけてきて、ハバナ大学を案内してもらうことになった。
その後、セントロ・ハバナの方へ3人で向かう。チャイナタウンを案内してもらう。
3人でモヒートを飲む。
イグナシオにチップとして、1ドルあげた。
あいつはなかなか憎めないやつ。
そのあと、山が急に熱射病にかかり、しんどくなる。
なんとかマシになったタイミングで、ホテル「ハバナ・リブレ」の中にある今回の旅行の手配を手伝ってもらった「アイランド・ツアー」のオフィスに行ってみる。
しかし、オフィスには誰もいない(なんでやねん)。
また、ハバナ大学に戻った時に、ついに日本人を発見!!
レイさんという、刈り上げた髪型が印象的な男前。
カサの話を聞いてくれ、相談に乗ってくれた。結果、宿は変えずにこのままでいくことにした。※
※確か「違法のカサに泊まってる知り合いもいる」とか、「摘発された話は聞いたことがない」といった曖昧な情報だったと思う。
とにかく日本人に会えたことが嬉し過ぎて合理的な判断ができてねーんじゃないかと。
22時からJAZZ Cafeに行くから一緒に来ないかと誘ってくれた。久々に日本人と喋れる。
カサに帰ってくると、アルトゥールがやって来た。葉巻を持って。
山は体調がすぐれないため、僕1人でアルトゥールの家に行く。ビールを飲みながらチェスをして、音楽の話をする。※
※レッチリなど、割とアメリカの音楽を好んで聴いていたように記憶している
アルトゥールは偶然にもドラマーだった。
彼のスティックがボロボロだったのを見て、少し切ない気持ちになった。
ともあれ、どうやら僕も山もキューバを楽しめそうな気配がしてきた。
レイさん、勇気づけてくれてありがとう。
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