12年。

あれから12年。
今日でもう12年も経つのか。
なんて、花粉に日々殺されそうになりながら思い返してます。

今年こそは相馬に帰ろうと思って休みまで取っていたのだが、まさかの体調不良で帰省できず。
もはや何年帰ってないのだろう。
入ってくる情報はネガティブな物も多く、どんどん過疎化が進んでいく現状に何だかモヤモヤしてます。

とはいえ、あの頃と比べれば色んな物が復旧して街自体は元通りになってはいるので喜ばしい事もあるけれど。

あの時生まれた子も、もう12歳。
小学校卒業するもんね。
あの頃小学生だった子はもう成人になってる。
あの頃すでにおじさんだった俺は今、更におじさんに磨きがかかってしまった。笑
皆んなどんな想いでこの12年を過ごしたのだろう。

あの時井戸水をくれた自治会長のお婆ちゃんは元気で居てくれてるだろうか。
荒町青年会に誘ってくれたパン屋のご主人は元気だろうか。
混乱の中、蝋燭の火だけで食べれる物を皆んなに平等に販売してくれた個人商店のご家族は元気だろうか。
他にもまだまだたくさん。

ずっと忘れてない。
ずっと覚えてる。
忘れられる訳がない。

毎年、俺は今日この日を迎える度に生かされているんだと、そう思える。

だから伝えなければ。
想いを言葉にして。
想いを歌にして。

あの頃より強く、あの頃より切に、
あなたに生きてほしいと願うよ。

2023.03.11
慎一郎

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