見出し画像

「『現実を見ようとしない』と言っていたケリーも現実から目をそらした」 不正選挙は陰謀論か②

マーク・クリスピン・ミラー編著の「不正選挙 電子投票とマネー合戦がアメリカを破壊する」から、驚くべき民主主義国家アメリカの不正選挙の実態をQ&A形式でご紹介します。
 
Q 電子投票はデジタルだから不正はできませんか?
A デジタルだから簡単に不正できます。電子集計機のソフトは、高校のプログラミング技術レベルです。
一番簡単な方法は「ゼロ・カウンター」です。
実際に投票された候補の1票は、勝たせたい候補への1票となり、実際に投票された候補から1票を減らします。両者間で2票差がつく恰好で、投票者の合計が一致するので、クリーンな選挙だと選管は満足します。勝たせたい候補に最初から水増ししてはいけません。発覚のリスクが大きく、合計が合うことが重要です。最初は1票でないといけません。はじめから票を上乗せしてはいけないのです。
メモリーカードへのプログラミングは何万ものコードのうちほんの数行でいいのです。不正検査は不正自体が簡単な一方、大層骨折りのうえに、会社側資産を主張することによって公的検査を阻むことができます。
投票が始まるまで有効化しないコードで事前テストにも合格し、自己削除されるコードにより操作した痕跡が残らないのです。
例えば集計中のある時間に突然ある候補の得票がジャンプするようなことも、ある時間だけ「ゼロ・カウンター」を起動させればいいわけです。
唯一の弱点はかなり前に運び込む必要があり、事前の大きな変化(投票直前の不祥事や失言など)に対応しきれない面があります。
 
Q 今の話は、あなたの妄想ですか?
A 「不正選挙」で明かされた電子投票の初歩的な不正方法です。
ブッシュジュニア時代の初回大統領選と再選時、中間選挙2回について、17人の選挙のプロが共同執筆した不正選挙の告発本で、翻訳もされました。民主党寄りの人たちの共和党批判の本とも言えます。
編著のマーク・クリスピン・ミラー氏はこう断じています。「公式な説明とは異なりブッシュ/チェイニーの2000年12月の勝利は即興的な出来事ではなく長期にわたる共和党の陰謀の結果だった」と。
 
Q それは陰謀論ですか?
A 全州的に紙を使わないコンピューターによる集計が推進されました。DRE機(直接記録電子装置)から、紙の記録方式から、光学スキャナーへと目まぐるしく替わっています。投票機メーカーによって選挙は民営化されました。余談ですが、この光学スキャナーも故障を繰り返し不正の影響も受けやすいことがわかりました。2008年ニューハンプシャー州の民主党大統領予備選では光学スキャナーだけで集計された場所ではヒラリーが勝ち、手集計を行った選挙区ではオバマが勝ちました。
本書が書かれた当時すべての投票の80%が4つの企業に集計され、3社は共和党と密接な関係でした。世界第三位のATM販売業者ディボールドなどは投票所係員をトレーニングする権限まで得たのです。これらは陰謀論ではなく事実です。
 
Q バイデンのときに民主党が共和党にお返しをしたのですか?
A 表面的にはそう見えますが、ブッシュ/チェイニーは石油メジャー、軍需産業を背負ったネオコン(新保守派)であり、この人たちが共和党を乗っ取ったと見ています。もちろん、共和党がまっさらというわけではなく、トランプさんだけが異質なのでしょう。
 
Q 具体的にどんな不正がありましたか?
A ひとに言いたくなるエピソードを列挙します。
 

図書館で借りて読んでみてください


▽ブッシュ一味は票が実際に数えられる前に陰で不正に大幅に票を削減した。首謀者は息子ブッシュの弟でフロリダ州知事のジェブ・ブッシュと同州の州務長官キャサリン・ハリスだ。この陰謀はアメリカ公民権委員会公聴会で暴かれたものの、報道機関は無視した。ジェブ・ブッシュは2000年11月7日の投票日に自らも工作した。執筆者のひとりが選挙当夜一部始終を目撃。
「ジェブが俺たちの勝ちだって言ってるよ」
こう発言したのはジョン・エリス。彼は全州での勝者を予測するFOXニュースの決定チームリーダーで、息子ブッシュとジェブ・ブッシュのいとこ。エリスの母は父親ブッシュの妹。エリスは後に「ゴアが必要な票数と獲得が見込める票数の差が広がったから」と書いたが、実際にはそのような計算をしているところを隣の統計専門家が見ておらず、突然立ち上がって先ほどのように叫んだだけだった。数秒後にはFOXで当確が出て、NBC、CBS、CNN、ABCが追随。これを見たゴアが敗北宣言決意した。
 
▽2004年再選でオハイオ州の民主党上院議員がケリー(ジョン・ケリー、バイデン政権で気候変動担当大使、陰の大統領とも)に投票しようとしても投票機はブッシュにすり替え続けた。ケリー/エドワーズ陣営に通報したが、「放っておけ。その話はやめだ。公にしたくない」と言われた。ケリー自身も民主党のベテラン議員に電子投票の危険性に注意を促したが、相手にされなかった。そのとき、クリスピン・ミラーに「現実を見ようとしない」と言っていたケリーも現実から目をそらした。クリスピン・ミラーがラジオ番組でそのことを話した時、ケリーのオフィスは即座に全面否定した。
 
▽2002年10月ブッシュはアメリカ投票支援法をつくった。その主役は共和党のボブ・ネイ。同法の規定では紙によって追跡できない機器を少なくとも1機置かなくてはならない。視覚障碍者が投票の秘密を守れるように。それを支援した2団体は投票機会社から資金提供を受けている知名度のない障碍者擁護団体だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?