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【時々短評】奇異な屋外マスク園遊会

みなさんこんにちは、シン・説です。
時事ニュースを少し遅れて短く論評している「時々短評」です。
 
テレ東BIZ「秋の園遊会すべて見せます」というユーチューブ番組を40分間じっくり見ました。11月2日に赤坂御苑で開かれた、天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会で、新聞報道では、天皇、皇后両陛下をはじめ出席者全員が屋外でマスクをつけているのが異様だったからです。
 
番組は、会場に入られる前の両陛下の御様子から始まりました。このとき両陛下も皇族の方々もマスクをされていません。三権の長と外交団のあいさつもマスクなしでした。会場に入られる直前に両陛下はマスクをつけていかれました。
 
「おねり歩き」の冒頭は、来賓者の中にも無マスクの人が散見され、両陛下と会話を交わす人もいました。
「いよいよ<今年の五人>へのお声がけです」というナレーションが入り、シンガーソングライターの松任谷由美さんとの会話がありました。「雅子さま」という呼称は、ほかの方からの意見もありましたが、確かに失礼ですね。
将棋棋士加藤一二三さん、漫才師西川きよしさん、照明デザイナー石井幹子さん、元プロテニス選手吉田(旧姓沢松)和子さんとお声がけは続きました。
私が読んだ新聞も主役はユーミンですし、大半の報道は今年の5人が切り取られて報道されているはずです。

この絵面がマスク一色なのです。
 
しかし、おねり歩きの全40分間を見ていると、両陛下と会話を交わす人も含めて約20人はマスクをしていない来賓者がいました。つまり来賓者に自主判断で任せているわけですね。
一方、新聞報道によると、宮内庁はコロナ対策のため食事や酒類の提供はせず、招待者は例年の半分程度に絞った、ということです。両陛下主催とはいえ、事務管理は宮内庁が仕切っているわけです。彼らはマスコミが今年の5人しか切り抜いて報道しないことを知っています。マスクだらけの園遊会が内外にどれだけ奇異に受け取られるかも想像がつくはずです。
園遊会に限らず、両陛下のマスク姿がいろいろな宮中行事で目立ちます。一体どんなエビデンスが出てきたら、天皇陛下がマスクを外すことができるのでしょうか。
 
コロナは感染症5類に引き下げられ、今やWHO(世界保健機関)もCDC(米疾病対策センター)も国立感染症研究所も、空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)をコロナにおいても認めています。
飛沫感染が主でエアロゾル感染がない前提で、マスクを重視してきたのでしょう。
しかし、今や、エアロゾル感染があるから、室内において感染予防にはマスクよりも換気が重視されているわけです。
ましてや、屋外で開かれる園遊会です。
 
軸がないからぶれにぶれて対策がちぐはぐな宮内庁にこのまま任せておいていいのでしょうか。

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