運用4ヶ月でTwitter フォロワー1万人を超えたときのマーケティング戦略まとめ

Twitterを本格運用して4ヶ月、当時目標にしていたフォロワー1万人を達成することができました。個人的にはあんまりフォロワー数にこだわりはなく、あくまで1つのKPIでしたが、狙い通り達成できたことはとても嬉しかったです。

そこで今回は、最近私自身がよく聞かれるTwitter運用をするときに考えていること、設計と戦略をまとめてみました。これが徹底できたら、ある程度誰でもフォロワーを増やすことはできると思う再現性のある内容にしてあります!

STEP1:ツイート方向性プランニング

まず、2021年12月からTwitterを本格的に運用しようと決めた時、当時の私のフォロワー数は2000人ほどでした。少なくもないですが、特別に多いとも言えないフォロワー数ですね。ここから1万人を超えるためにはどうすれば良いか?を考えました。

12月に運用開始してちょっとフォロワーが増えた時の記念スクショ

はじまり:けんすうさんの記事を参考に戦略を決めました

その時に、リクルート起業家の尊敬する先輩であるけんすうさんのnoteを読みました。この記事がなかったら、今達成できていなかったかも、と思うくらい素晴らしい内容です。

特に参考になったのが、こちら。

https://kensuu.com/n/n5fb190adc878

まず、自分ができることは「専門メディアになること」なのだと理解できました。ラーメン食べたなう、などツイートせず、特定のトピックに絞ることが大事ということですね。

「みんなが知りたいことをツイートする」が原理原則

そして、このスライドが1番勉強になりました。

https://kensuu.com/n/n5fb190adc878

よくTwitter初心者がやりがち(当時の私もそう)だったのですが、ツイートする内容で「誰も知らない」ことを中心に考えてしまいがちです。そうではなく、まず「みんなが知りたいこと」をツイートすると上手くいくという考え方は目からウロコでした。

そう考えてリサーチしてみると、確かに世の中でバズっている記事で、本当に誰も知らない情報はあまりなく、むしろ既存の知識を整理し直したり、言い方を変えたりしているものがほとんでした。

なので、奇抜・斬新なアイデアはツイートするうえで必要なく、いかに「みんな知りたくて、かつ自分がツイートできるもの」をトピックに選ぶと上手くいくんじゃないか、という仮説を立てることができました。ここが全ての始まりになるとは、当時思っていませんでしたが、この時の気付きは100%正しかったなと今でも思っています。

Twitterの黄金方程式

以上の思考から、Twitter運用の考え方を決めました。私が今でも考える時に使う良いツイートとは?の方程式がこちらです。

良いツイート = ニーズ(皆が知りたいもの) ×  個性(自分に強みがあり発信できるもの)

この方程式を元にTwitter運用を始めました。この時、記事を読んでいなかったらここに気付けなかったと思います。けんすうさんはインフルエンサーとしてもビジネスパーソンとしても超尊敬してます(本当にありがとうございました!)。

STEP2. 個性になる「どの専門メディアになるか」のテーマを決める

自分にしかできない強みは何か?

さて、ここで専門メディアになり、皆が知りたいことをツイートすることが分かりました。ただ問題なのは当然「何をツイートするか?」ですよね。

当時の僕のプロフィールは、主に事業開発をメインにしていました。僕は過去に2回の起業経験があるので、1番の強みはそこにあるので普通にそう書いていました。

しかし、Twitterを見渡した時、事業開発を仕事にしている人って普通に何人もいるんですよね…特別に珍しい仕事というわけでもなく、事業開発をやりたい!という人が多いわけでもない。悪くはないけど、個性がないプロフィールになってしまっていると感じました。

ここから、個性を出すためにどうすれば良いか?を以下の3つにこだわって考えました。

  1. 自分にとって専門性がある分野は何か?

  2. 皆が知りたいけどまだ情報があまりない分野は何か?

  3. ツイートしていて楽しいのは何か?(ここ重要)

1は当然ですし、2は他に競合がいない分野のほうが楽に勝てます。そして3は意外と見落とされがちなのですが、ツイートは継続していかないと専門メディアになれませんので、ツイートすること、ひいてはツイートの元ネタになる情報を仕入れることが楽しいと思える分野でないと続かないのです。

起業家の方などはお気づきかもしれませんが、この考え方はビジネスアイデアを検証するときと全く同じです。ニーズがある分野はどこか、そしてそこに自分たちが挑む意味は何か?を考えるのがスタートアップというものです。ここで事業開発でニーズ検証をする時の思考プロセスが役立ちました。

例えば、僕の場合の強みは、

  1. 事業開発

  2. プロダクトマネージャー

  3. 起業

この3つになるかなと思いました。しかし、1と3はすでに自分より経歴と実績がしっかりしていて、フォロワーが多い人が多かったのです。例えば、ベンチャーキャピタルの人や起業家の方ですね。この領域で勝負をしても、勝つためには相当な努力と時間がかかるだろうと予想し、真っ向勝負をすることは避けました。

そこで残ったのが2のプロダクトマネージャーだったのです。

強みを見つけたら、ライバルがどれくらい強いかリサーチする

ここでプロダクトマネージャーのネタであればTwitterで自分でも勝てるのでは、と考えリサーチをはじめました。そして分かったのが、プロダクトマネージャーのツイートをしている人は実はTwitter上にほとんどいなかったのです。仕事としてプロダクトマネージャーをしている人はたくさんいるのですが、具体的な仕事内容やキャリア、プロダクトマネージャーになるためのコツを発信している人は今も含めてほとんどいません。

そして、なぜプロダクトマネージャーについてツイートしている人が少ないのか?を考えた時の仮説が以下です。

  1. プロダクトマネージャーはそもそも数が少ない

  2. 忙しいのでツイートを積極的にする時間がない

  3. SNSマーケティングがあまり得意ではない

この3つが浮かびました。そしてこの時初めて「あ、これなら勝てるかもしれない」という仮説が持てるようになりました。と言うのもの、僕は事業開発経験が長いのでマーケティングもある程度得意でしたし、起業をしているので時間も自分の裁量で融通がきくからです。この強みを活かしたら、自分よりキャリアの長いプロダクトマネージャーにもTwitterで勝てる、そう思いました。

これはTwitterでも事業でもそうですが、

  • 自分がやる理由は何か?

  • なぜ勝てるのか?

  • そのマーケットは魅力的に大きいか?

を考えることは基本ですし真髄でもあります。他に色々と考えることはありますが、原理原則はこれに尽きます。ちなみに余談ですが、Twitterは図解系がバズりやすいので、図解シリーズもやってみようかなと思ったのですが、手を動かすスピードが遅く時間がかかるのでやめました。

自分の強み・専門性が見つからない人でも大丈夫

そんなこと言っても自分の専門性がないよ!と言いたい人もいるでしょう。安心してください、そんなことありませんよ!

Twitterでは、現実での実績があるからと言って必ずしもフォロワーが多いとは限りません。トランプ大統領や安倍首相くらいになると別ですが、基本的にTwitterにはTwitterのやり方があります。そして、Twitterでフォロワーが多い人が現実でものすごい実績があるかと言うと、実はそうとも限りません。

どうすれば良いのか?は次で解説するツイートのコツをご覧ください。

STEP3:情報の入手法・ツイート作り7つのコツ


コツ1:「知っていそうで知っていなかった」がバズりやすい

まず誰でもツイートするうえで大事なのはこれです。最初にも書いた通り、皆が知りたいと思うツイートをすることが最も大事です。しかし、当たり前に知りすぎていることは新鮮味がなく、逆に本当に誰も知らないことは「何言ってんだこいつ」と思われてしまいます。この塩梅を学んでいくのがTwitterでは1番大事です。このバランスは、アカウントによっても違うので万能解はありません。自分の専門性によって試行錯誤しましょう。

例えば、僕がTwitter運用初期にツイートしてバズったのはこういうものでした。

誰でも知っている有名サービスばかりですが、それらがどういうプログラミング言語で作られているか、は意外と知らないものです。このように「その固有名詞は知っているが、実は深くはしらない」くらいの塩梅がベストです。

専門性がない分野であっても、いま社会的に問題になっていることなどに合わせてツイートするのもありです。例えば、ロシアはなぜウクライナを攻めるのか?SDGSってどういうこと?電力不足なのはなんで?などです。こういうネタはググるといくらでも情報が出てきます。こういう関心が高い状態でツイートするとバズりやすいでしょう。


コツ2:専門性がある人は「空気のようにやっている」ことに価値がある

フォロワー1万人に短期間で達成したとき、周りの優秀な友人から「最近すごいですね!どうやっているんですか?」と言われるのですが、実は大したことはしていません。僕のように30代〜の人間であれば、ある程度仕事の経験値があるので、それを言語化してあげるだけでツイートしやすくなります。

例えば、プロダクト作りに関するこんなツイートをしました。

これもプロダクト作りをする人、事業開発を仕事にする人にとっては当たり前のプロセスですが、言語化してあげるだけで1600いいね!を超えます。

何もまだ専門性がない人はネタを仕入れることも大事ですが、ある程度経験値がある人は、自分の過去が最も大事なヒントになります。

  • 上司やお客様からよくされた質問は何か?

  • 自分が深く悩んだことは何か?

  • 周りにほめられたことは何か?

など、このように深堀りすると意外なヒントになることが多いです。私も今でも顧問先からよくされるツイートがバズることはよくありますので、仕事とその内容をリサイクルしており大変効率が良くおすすめです!


コツ3:国内外でバズっている記事を日本語にするとコスパが良い

仕事が忙しいと情報を仕入れるのが面倒なことはよくあります。そういう時のために、情報が自動で目に入ってくるようにしましょう。私がやったことは、

  1. Twitterのリストで参考にする人をリストにする

  2. 10いいね!以上ついたツイートを自動でSlackに投稿

  3. 検索で「プロダクトマネージャー」などで検索し他人の過去ツイートを参考にする

私1人用のSlackチャンネルでの様子

これだけです。情報を頑張って取りに行く方法にしてしまうと、ずっと頑張り続けなくてはいけないので継続できません。空気をしていても情報が入ってくる状態にできると、ツイートのアイデアは勝手に思いつくものです。

私はIFTTTを使ってTwitter検索結果をSlackに自動投稿しておりますので、利用すると良いでしょう。

https://ifttt.com/explore


コツ4:仕事をしている中で思いついたものは下書きメモで保存

ツイートを考える時間を確保しつつも、仕事をしながら良いアイデアが浮かぶことはよくあるものです。そういう時は、メモ帳でもNotionでも何でもいいのでツイート下書きを保存しておきましょう。僕も会議中に浮かんだアイデアは、ものすごい雑で良いので下書きに保存するようにしています。

ツイートする前に文章を整えれば十分なので、まずアイデア、その後にツイート作りと2段階に分けると作業がしやすくなりおすすめです。


コツ5:写真・画像はやっぱりバズりやすい

TwitterはInstagramと違ってテキストが基本のSNSなので、写真が付いていると目立ちやすくバズりやすいのです。

例えば、私の友人の広野さんのこちらのツイートなどが良い例です。余談ですが、こちら私とランチしてTwitter運用のコツを教えた後見事に私より上手くやられてちょっと嫉妬したツイートでもあります(笑)

そういう意味では、デザイナーさんや図解スキルが高い人はTwitterではかなり有利です。私は図解を頑張ろうとしても時間がかかりすぎ継続できないので、諦めてテキストメインにしています。有利だからと言ってマネできないことはやらないことも大事な戦略です。


コツ6:140字で収めるために文章を見直す

文章を140時に収めるためには、重複表現を減らしたり、端的な表現に言い直す必要があります。こればっかりは何度もやって練習するしかありませんので、頑張ってください。慣れてくると、140文字におさめるコツもわかってきます。

また、必ずしも140文字におさめなくても1つのツイートをスレッド化して連続ツイートにするのもありです。これは1つのテーマを深堀りしやすく専門性を発揮しやすいのでおすすめです。どうしても140文字だけだと、サマリーのようになってしまいますからね。


コツ7: プロフィールは「自分ならフォローしたいと思えるか?」という観点で考える

ツイートばっかりの話をしてきましたが、プロフィールはとても大事です。いくらツイートがバズっても、プロフィールがスカスカだったり、アイコン画像がなかったりすると信頼されずフォロワーは増えません。現実で実績があるのにフォロワーが少ない人はこのタイプが多いのです。

ではどういうプロフィールが良いのか?のコツですが、プロフィール文章はこのように情報を要素に分けて考えるのがおすすめです。

これは万能解はないので、自分なりに自分らしさを出す方法を考えてみてください。友達に見せて「このプロフィールでフォローしたいと思う?」など客観的な意見をもらうのも良いでしょう。


ツイートした後に:Twitter分析のコツと気をつけるポイント

ここまでのことを実行して、あなたも見事にTwitter運用が軌道に乗ったとしましょう。おめでとうございます!

しかし、ここで終わりではありません。定期的にツイートを見直して、今の方向性が問題ないかチェックしましょう。

Twitter Analyticsで毎月振り返ると特徴が見えてくる

Twitterは無料で誰でも自分のツイートへのエンゲージメント情報を公開しているので、定期的にチェックしましょう。

具体的にどう見たら良いの?というポイントは私の過去記事で解説していますので、こちらをご覧ください。


バズるツイート=フォロワー増えるではないので注意

これが最もあるあるな誤解なのですが、ツイートがバズったからと言ってフォロワーが増えるとは限りません。フォロワーを増やしたいのであれば、大事なのは「いかにプロフィールが見られるか」です。

先ほどのTwitter Analyticsではツイートからどれくらいの数・率でプロフィールが閲覧されたかが分かるので、そこからフォロワーが増えやすいツイートの傾向を知ることをおすすめします。実際見てみると分かりますが、かなり自分が思っているものと違う結果になるでしょう(私もそうでした)。


おわりに:1万フォロワー達成して良かったこと

実際に1万人を達成した時は、それ自体が嬉しかったというよりは、自分が狙った通り、戦略通りに結果が出たことがとても嬉しかったです。実際に起きたこととしては、

  1. フォロワーが増えるスピードが加速した(100人くらいすぐ増える)

  2. 信頼してもらいやすくなった(相互フォローされやすくなった)

  3. 仕事依頼や営業DMが増えた

Twitterの中で、1万フォロワーがいる人は全体の2%ほどらしいので、その分信頼されやすくなりましたし、同時に営業の対象になることも増えました。今のところメリットしかなくやっぱり頑張って良かったと実感することが多いですね。

次はフォロワー3万人を目指して、またTwitter運用を改善しています。達成できたら、また今回のように内容をあますことなく記事にしていきます。では皆さん、楽しいTwitterライフを!

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