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8月19日 はれのちくもり

 おおよそ6日ぶりに会社にいく。お盆に1日だけ出勤をしたのでかおおかたの仕事は片づいている。しかしやってもやっても次から次に仕事がある。もう年内の仕事のスケジュールはパンパンにつめこまれていて暗に —やすむなよ—  オーラが出まくっている営業のおじさんとはしかしもうすっかり赤の他人になった。
「お金を払ってもいいからしたい(セックス)」
 といわれてひどく胸が痛んだ。1度の興味だけの過ちがおじさんを惑わせたのは悪いと思っている。断れば良かったのだ。あの時に。お客さんとおじさんとの線引きが曖昧でおじさんとセックスをしたとき、お金くれないよなぁ、と不覚にも頭の中を掠った。片手くらいしかしてないけれど、本当に無理、好きでもないのに。と断ったのに食い下がってきたので電話を無視した結果おじさんは自然と普通の営業に戻った。正直せいせいした。
 軽率な行動は絶対にのち後悔をまねく。そんなことなどすっかりわかっている大人なのにしかし全く学習能力の欠如で何度でも繰り返しつつ生きている気がする。
 好きだと何度もいわれた。おじさんに。けれど今思うとただやりたかっただけのような気がする。好きなら無理に誘わないだろう? 一緒に仕事をしているからあわないわけにはいかないし無視も出来ないのが辛い。
 仕事は嫌じゃない。嫌じゃないから続いている。嫌なのはおじさんだ。
 嫌だけどなんだか負けたくないので必死に仕事をするのみだと思っている。
 おじさんは62歳で20歳以上も離れた女にバカにされた形になってさぞ胸くそ悪いに違いない。
 ヘルスにも高齢の方が多々くるけれど高齢になるにつれ扱いにくくなるのはなぜだろう。頭の中はいつまで立っても20歳のままでけれど肉体は老化しままならず体力もなくなりオヤジ臭を気にしつつハッカ飴を舐めながらハゲちらかした頭をなでている仕草をみると泣きそうになる。
「あれ? おっかしいなぁ〜」
 脳では勃っているだろう逸物はダランとして使いものになどならず「あれれ」と連呼するおじさん達は自分の身体とまず向き合ってほしいです。

綾より。

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