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巻き込まれ力を発揮する

巻き込まれるということ

「巻き込まれる」という言葉を聞いてどのように感じるでしょうか?困ったことに巻き込まれる、事件に巻き込まれると、受け身での表現はネガティブなイメージがあるかと思います。一方で自発的な表現では、何かをやるときに人を巻き込んで組織として大きな力を発揮するというポジティブな一面もあります。

今回のテーマである「巻き込まれ力」という受け身でありながら、ポジティブな能力という一見矛盾があるようなスキルはあまり聞いたことがないかと思います。私も10年ほど前この言葉を初めて聞いた時は、違和感を感じていました。

巻き込まれ力という言葉を初めて知ったのは、アネゴこと上田雅美さんが主催するリーダー塾というコミュニティに参加した時でした。

リーダーといえばぐいぐいメンバーを巻き込んで、チームを引っ張っていくというイメージが強いかと思います。もちろん、それも正しいのですが、リーダーだけが頑張っても、組織は団結して動いていきません。

フォロワーが積極的に巻き込まれにいくことで組織としてのムーブメントが起こり、強い力を持つようになります。このフォロワーになるという決心が巻き込まれ力です。

当時、巻き込まれ力を理解するのに、この動画を見たのを記憶しています。「一人のバカ」と言われている人が冷ややかな目で見られているのですが、一人の男性がそこに加わったことで集団的ムーブメントへと変化していきます。
この「二人目」が発揮しているのが「巻き込まれ力」です。

起業した時と2年後の考え

そんな話があったのもすっかり忘れて、自分が起業した時は一人目のバカになって、誰かを巻き込もうということを考えていました。正確にいうと、巻き込む意気込みを持ってやろうと思っていました。

当初は自分の事業の周りに人が集まってきて、それでビジネスを大きくしたいと思っていました。でも、2年やってきて思ったことは、巻き込まれることの重要性です。巻き込まれると言っても、流されるのとは違います。自分が正しい、コレだと思ったことに対して巻き込まれていくことが重要なんだと気付いたのです。

もちろん、起業をして巻き込んでいくのが得意な人もいると思います。スタートアップでは、その気持ちがないと立ち上がっていきません。でも、自分の性格や特性を考えると、人を巻き込んでいくのは得意ではないし、むしろ苦手だということを思い出しました。だったら巻き込まれる力を発揮するべきで、そこから活路を見出す方が自分に向いているのではということに気づきました。

巻き込まれるのは必ずしも人や組織だけではありません。状況に巻き込まれるということもあります。場合によっては自分に巻き込まれることもあると思っています。そうやって巻き込まれることで、力を発揮できるのであればそれで良いんじゃないかなと思っています。そういう意味で、今はダブルワークもしてますし、プライベートでも面白そうなことがあれば、首を突っ込むようにしています。ただ、きっかけを作れないだけで。

ということをやってたら、時間がどんどんなくなってしまって、今テンテコ舞いな状態ですが、人を巻き込めないで何もできないと悶々としているよりはよっぽど健全だと思っています。

ということで、これからはどんどん巻き込まれていくようにします。

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