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状況に対応することと状況をコントロールすることと

状況に対応することが比較的得意です。瞬発力だけで生きている感もあり。とにかく与えられた状況下で最前を尽くすというのが私のスタイルです。

その代わりといって良いのか、先の展望を見越すことや計画立てて物事を進めるということが苦手です。状況をコントロールするということができないし、そもそもやろうという発想があまりありません。

これはどちらが良い悪いの話ではないことは理解しています。状況に対応することと状況をコントロールすることとはどちらにもそれなりに分があります。状況に対応する力が強ければ、どんな状況が来ても怖くはありません。また、瞬間瞬間に集中して生き抜くことができます。状況をコントロールする力が強ければ、そもそも対応するのがそんなに大変ではない状況のみにするということができます。もちろん、デメリットとして各々の裏返しの効能もあります。

合気道の稽古で「優しすぎる。攻撃する意志が全く感じられない」とオフェンス(攻撃)力の無さを指摘されることがあります。オフェンシブであることは自分の意志で世界を切り開くことです。状況をコントロールする生き方に寄っていると言えると思います。勢い、技は表が得意になっていくようです(合気道には表と裏という概念があり、表はこちらから相手に仕掛けていく発想。裏はこちらは相手に仕掛けるつもりはない所に相手から攻撃を受けて対処する発想。という違いがあります)。

私はオフェンシブでは全くなく、ディフェンシブであるといえます。ディフェンス(守備)力が高い私は、自分の意志で世界を切り開くのではなく、世界(状況)に対してうまく対処しようとします。結果として、技は裏を好む傾向があります。

師曰く「オフェンシブな人はディフェンシブに、ディフェンシブな人はオフェンシブに、一回自分とは逆の方にふりきってみるとバランスを取りやすくなるし、選択肢が増える」とのことで。最近は意識してオフェンシブな行動を取ってみるようにしていますが、なかなかうまくいきません。

おそらく、オフェンシブな人がディフェンシブにふりきるためには、相当な自制が必要で。ディフェンシブな人がオフェンシブにふりきるためには、相当な勇気が必要で。どちらにしても相当な負荷を自分にかけることになるのだろうなぁと推察しています。どちらにしても辛いのですが、辛いことを乗り越えなければ成長はない、というのがどうやら真理の一つのようです。

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