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「難しい言葉、聞いたことがない言葉。そのままでは、人に通じにくいでしょう」

ここ最近は、法律や専門業界の言葉に触れ合う日々が続いています。難しい用語がズラリと並び、誰に伝えたい文章なのかなと首を傾げたくなるほどです。

ボキャブラリーが乏しいと自覚しているワタシは、たまに言葉に関する本を読んで勉強するのですが、ある本でこんな記述を目にしました。

「漢字が増えるとそれだけ漢字についての高度な知識が必要になり 、文章が難解になりがちであるという問題もあります」(語彙力を鍛える 石黒圭)

無意識のうちに専門用語を使い、まるで仲良くなりたいと思ってる人を遠ざけるようなコミュニケーションをとっている可能性があるという話です。

語彙というのは、1)和語と2)漢語、3)外来語という3種類に分けられるそうですが、特に「漢語」に分けられる言葉をたくさん使うのは官僚の世界に多く「霞ヶ関用語」とも言われています。

教えるを「教育」、育てるを「育成」。それならまだわかりますかね。ボクの子供は男女の双子ですが、「二卵性双生児」で妻は「多胎出産」を経験しました。これらは医学用語であり行政用語でもあります。

福祉の「就労支援」、林業の「再造林」「伐期」など。普通はわからないですよね。漢語の多い世界は、耳で聞いてもわからないことがあります。

さて、そういう言葉とコミュニケーションについて特に気付かされたのは、以前記事にしたデザイナーとの出会いからでした。

この記事で触れた「デザイナー」とは、「ないものはない」(島根県の離島、海士町のスローガン)など、一次産業や田舎を舞台にデザインを手がける梅原真さんでした(林業取材時のトップ写真・右が梅原さん)。

梅原さんと仕事をしてきた会話を無駄にしたくないなと、パートナーとの連載している「マネジメント倶楽部」という雑誌のインタビュー記事にしました。書き出しはこんな感じ。

「難しい言葉、聞いたことがない言葉。そのままでは、人に通じにくいでしょう」

です。


デザインの世界ですが、コミュニケーションの世界の話です。興味のある方は、ぜひ見てみて下さい。

【告知】

梅原真さんとともに活動する林業NPOのイベントが6月22日に開催されます。ぜひご参加下さい! 


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