エンジニアのシニアクラスとは、年齢ではなく能力のこと
エンジニアの経験年数は参考にならない。
ジュニア、ミドル、シニアの用語は人によってイメージが全然違うので、ブレイクダウンして認識合わせした方が良い。
ちょっとエンジニアのクラス分けのツイートを見かけたので、サクッと書こうと思ったら、思ったより長くなってしまった。
シニアエンジニアのイメージ
各社の定義
外資の情報にはなるが、各社のグレードを一覧で見れるサイトがあった。非常に参考になる。
シニアエンジニアは2通りで
エンジニアのレベル 1、2、3があってその上にシニアクラスがある会社
エンジニアのレベル 1、2、3 = シニアクラスの会社がある
自分の感覚では
ジュニア、ミドル、シニアの3階層 = エンジニアレベル1、2、3が丁度いい。
その上にスペシャリストがあって、枝分かれしてマネジメントコースがあることが多いイメージ。これらをまとめてエキスパートクラスとここでは呼ぶ。
スペシャリスト レベル1、2、3 となったり
エンジニアリングマネージャ レベル1、2、3となる。
シニアの意味は多様なため、このエキスパートクラスのエンジニアをシニアと呼ぶこともあり、混乱する。
スタッフエンジニア
最近はスペシャリストコースの役職をスタッフプラスと呼ばれてい、本も出版されたことで認知が広がっている気がする。
スペシャリストコースを進むときに技術力をどの様に活用して力を発揮していくか、あるいは技術力と呼ばれるものが何が必要なのか、非常に参考になるのでぜひ読んでもらいたい。
具体的な力の発揮の仕方
本の中では技術力をどの様に発揮していくかによって肩書きを定義している。非常に分かりやすい。
テックリード
アーキテクト
ソルバー
ライトハンド
詳しくは本の訳者が登壇した際のログミーにも載っているが、本には具体例も交えて書いてあるので気になる人はぜひ読んで欲しい
未だにマネージャコースしかない会社がある
個人的にはこのような会社の大多数のエンジニアはエキスパートクラスまで成長できていないエンジニアが多いのではないかと考えている。理由は単純で求められる技術力が高くないため、成長もそこで止まらざるを得ないからだ。
エンジニアレベル1、2、3で事業から求められるエンジニアの技術力は止まり、同時の成長も止まり、結果的にスペシャリストコースが不要になっている。
会社の中で技術力が最も高いと感じていても、事業の中で技術力をもっと重要視される会社では足りないと思われることがある。
自分の体験では弱小SESの会社から自社Webサービスのメガベンチャーの時に実感した話なので昔の話ですが、話に聞く限りまだこの構造は多く残っていると感じます。
SESを批判したいのではなく、事業に技術力を深く活用しない会社であれば自社サービスのWeb系の会社も同じく、一定レベルの技術力で十分になります。
自分の定義イメージ
ここでは、自分のイメージを書いておく。会社ごとに変わるべきなので変えて貰うと良い。
ジュニアエンジニア
指示された要件を満たす機能を開発できる
内部設計、実装、自動テスト、リリースができる
ミドルエンジニア
技術的な特定領域で強みを発揮し、人に教えることができる
要件から保守性の高い設計や実装を進めることができる
シニアエンジニア
要件からシステム全体最適な状態を設計、実装ができる
将来の開発の効率化に繋がる仕組みの導入ができる
機能を実現する上で複雑で重大な意思決定を説明、実現できる
ついでに
エキスパートエンジニア
要件ではなく「事業」の観点から、今必要なものではなく「将来」に必要なシステム状態を想定して、今実行するべき技術を選択し、実装を推進する事ができる
言いたいこと
エンジニアを採用する人は、シニアの言葉の定義をブレイクダウンして採用に関わる全員で確認したほうが良い。
エキスパートなエンジニアになりたい人は、自社のエンジニアを見るだけでなく、色々な会社の技術力の活かし方やシニアエンジニアを知ると良い。そして、自分が伸ばしたい技術力にあった会社に行くのが良い。
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