有識者とサッカーと熱狂


自分で運営しているフットサル。初心者や未経験者、女性も参加している。モットーは「楽しく」だ。

今年に入り、アジアカップを一緒に観戦しようと初心者と経験者、女性の4人でバーで観戦した。初心者の年下の男性と試合前に合流し、お酒を飲みながら話した。

「正直、ルールと選手はなんとなく分かるものの、具体的な戦術などはまったく分かりません。」

それが普通であり、多くの人はゴールシーンこそ盛り上がるものの、それ以外は試合よりスマホの方に目が奪われているかも知れない。

初戦のトルクメニスタン戦。スタメンが発表され、攻撃で徹底する部分どこか、守備の部分で意識するところ。相手チームの狙い、日本選手の細かいスペースの使い方やテクニックなど。

試合を観戦しながら伝えた。

ハーフタイムで残りの2人が合流したとき、初心者の方は

「どんな選手が何をしようとしているのか、少し理解できるかも知れない。なんかそういう観方をすれば良いか考えたことも無かったので新鮮でした。」

自分も同じ経験をしてきた。知らないことを知る。知っている人から教わることは楽しさに深みが出てくる。そして知れば知るほど熱狂から逃れなくなる。

登山の楽しさを知ってしまった人は、登る山が高ければ高いほど入念に準備し頂上からの景色を見たいが故に困難を乗り越えるという。

何も知らないで楽しむこともできる。でも、きっとそばに「知ったか」ではなく、有識者がいればより、本質を知ることになり楽しさの深みにはまっていくはず。

いま、その初心者は早くボールが蹴りたくて仕方ないらしい。

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