スクリャービン自作自演のピアノロール

綾部(以降あ):ピアノロールにしてはとてもいい音て出ますよね。

若木(以降わ):ピアノロールというのはオルゴールみたいな仕組みなんですよね。

あ:そうなんです。それでこれだけピアノの音がでているというのはなかなか凄いです。本当にいいピアノに内蔵させて、そのピアノで音を出すようにすると、ほとんど同じように鳴るということなんです。

わ:ピアノ自体の音がいいというのが重要なんですね。

あ:そうなんです。ピアノの性能とロールのマシンの性能、両方いいとこれだけの再生能力があるんです。僕がピアノロールを信頼している一番の理由は、前に若木さんにも聞いてもらったことがある思うけど、ロシアのメカニックでは一番の化け物みたいなヨゼフ・レヴィーンという人が、ピアノロールとSPと両方レコードがあるんです。それを聴き比べると同じ人が演奏しているというのがわかるんですね。いいロールであればちゃんと再現できるんです。