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慶應義塾大学の清原正吾選手が早慶2回戦でリーグ戦デビュー

私は今秋も朝日新聞から取材パスを出してもらい、東京六大学リーグに関する記事を「4years.」で書かせてもらった。

そこでは書けなかった、慶大・清原正吾選手のリーグ戦デビューのことをここに記したい。

一昨日の早慶2回戦の5回裏。慶大の清原選手が代打に登場すると2万2千人の観衆がどよめいた。これがリーグ戦初出場である。

前日の会見、この日からベンチ入りをさせた理由として、慶大の堀井哲也監督は「この1、2か月で一番ホームランを打っている。守りもいい」と話している。ただし「出番は?」と問われると「レギュラーが固定されているので(難しい)」と答えていた。

4点ビハインドで一死2塁での起用には、試合の流れを引き寄せたい考えがあったのだろうか。

結果はライトフライ。試合にも敗れ、慶大は優勝を逃した。

それでも偉大な父を持つ2年生は、4年生の主将と、巨人からドラフト2位指名を受けた四番の4年生とともに会見の指名選手に。普通は、代打に出場しただけの2年生が呼ばれることはない。思えば、酷な話である。しかし、1年時のフレッシュリーグ(新人戦)の段階から一挙手一投足を追いかけられていた清原選手。その「宿命」を受け入れているようだった。

マスクをしていたので表情はわかりにくかったが、「(打てなくて)悔しい。もっと4年生と一緒にやりたかったが申し訳ない」と涙で赤くはらした目はどこまでも真直ぐに感じた。

来年は3年生。「清原2世」はあと2年、様々なメディアから注目されるだろう。

私が関心があるのは、中学はバレーボール、高校はアメフトと他競技をしていた経験をどう野球につなげているか。それを可能にしているのは、もちろん持って生まれたDNAもあるかもしれないが、こういう選手がもっと出てくれば、野球界やスポーツ界に一石を投じるかもしれない。

〇〇一筋も否定しないが、日本は小学生の段階から1つの競技で囲ってしまう傾向が強いのではないだろうか。

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