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薬剤師の処方権について改めて考えてみる⑤

誰に頼まれたわけでもなく、
勝手に連載5回目です。

署名はコチラから。

今日は先日、スペースで
医師の東先生と対談した内容について
ご紹介したいと思います。

主にTwitterで集めた質問や意見を
東先生にぶつけてみました。

東先生からの答えを
稲田なりに噛み砕いて解釈して書き綴ります。

5分で読めます。

最後までよろしくお願いいたします。



①診断と処方は切り離せないのではないか?

診断ってそれほど難しいことではないんです。
例えばコロナの検査キットを使って陽性だったら
それはもう誰がどう見ても陽性でしょう?
コロナです。

また、病院に行くまでもないけど、
何らかの体調不良でドラッグストアに行って
薬を買って自宅療養する。

これもトリアージで立派な診断です。
一般の人でもやってるわけです。

診断は簡単なことではないけど、
できないなりにやっていくしかない。
薬剤師も同じです。

中には診断のつけにくい、
難しい疾患もあるのは確かです。

ただ、診断を過度に神格化し過ぎているところが
あると思っています。


②薬剤師に診断ができるのか?

精神科医は手術をする権限は持っていますが
その権限を使うことはありません。
専門でないことは人に任せます。

できないことがわかっていればいいんです。
できないことはできる人に振っていけばいいんです。

1) 自分に何ができるかわかっている
2) 自分ができることをやる
3) 自分ができることを増やそうとする

この3つが医師にとって大切なことで
ただ、これは医師であろうがなかろうが関係なく
一般の方も生活の中で日常的にやっていることだと思います。

処方も同じで薬剤師が処方できると判断するなら処方すればいいし
できなかったとしても誰かできる人に任せればいいだけなんです。

できないことはやらなくていいんです。
薬剤師の判断でこれまでと同じように
受診勧奨すればいいんです。


③医師免許を取ればいいのでは?

できる人ができることをやればよくて。
薬剤師からすれば医師になりたかったわけでも
医師になりたいわけでもないですよね。

『薬剤師はミニドクターになるな』
と聞いたことがありました。


確かにそういう時代もあったと思いますが
Twitterで見かけた
『薬剤師がミニドクターくらいにならないでどうする?』
という言葉にナルホドと思わされました。


業務としてオーバーラップする部分もあるわけで
医師はミニ薬剤師にならないといけないし、
薬剤師はミニドクターにならないといけないと思っています。

今は権限があまりに医師に集中し過ぎていて
医師が忙しくなっている。


まさに自縄自縛の状態です。


薬剤師に
『処方権がほしいなら医学部に入り直せ』
っていうのは時間的にも労力的にも大変で
現実的な提案ではないと思っています。

なので薬剤師に医師免許を与えるのが難しいのであれば
薬剤師に処方権を付与するというのが妥協案です。

勘違いしてほしくないのが
薬剤師に処方権が与えられたからといって
ベテランの専門医のような仕事が
できないといけないというわけではないんです。

何もかも背負い込むことになるわけではないので
それは心配しないでください。



以上が東先生とのスペースの内容でした。
簡単にまとめたので、
表現の違いや漏れもあるかと思います。

スペースは公開されてますのでコチラから。

是非、お聴きいただいて感想等ツイートしていただけると幸いです。


来月8月には大阪で小規模なシンポジウム?も
予定しております。
お楽しみに。

署名はコチラから。


【あとがき】
東先生から稲田への質問
患者さんに薬剤師に関して知ってほしいことは?


今はもうほとんどの方が
知ってくださってるかと思いますが、
薬剤師って医師、歯科医師、獣医師と並んで
6年間大学で授業を受けるんです。
そのあとに国家試験を受けて。


それだけ高度な知識と専門性を持った薬剤師が
制度のせいで本当の力を発揮できてないんです。
制度を変えて、上手く薬剤師を利用すれば
患者さんの利便性は上がるし、
医師と違って薬剤師の給料は安いですから
国の医療費も下がります。


ただ、中には薬局で嫌な思いをされた方も
いるかと思います。
対応の悪い薬剤師もいたかと思います。


その原因の一つとして
今の薬剤師にはあまりに権限が少なすぎて
患者さんにできることが少ないんだよ
っていうことを患者さんには
是非、知ってもらいたいですね。


薬剤師に権限を与えることは
患者さんの利便性と
健康状態向上にも寄与するというデータも
海外ではあるそうです。

そういったことを患者さんには伝えたいですね。



【最後に】
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