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【リンク薬局ができるまで…(これまでのあらすじ〜今)】

※詳しい内容を知りたい方は過去noteをお読みください。


約4年前の9月、

『来年4月に開局するんで』

と言って勤務先の上司に退職願を出した。

その時、開局場所の目処もビジネスパートナーになるドクターも
提携してくれる高齢者施設も何もなかった。

神様はそんな僕を見かねて開局場所を見つけてくれた。

開局場所は見つけたが、僕にはお金がない。

どこからお金を借りたらいいのかもわからなかった。

不動産屋さんに

『お金ってどうやって借りるんですか?』

と聞いて呆れかえる不動産屋さんを傍目に
促されるままに税理士さんに相談した。

『先生(税理士さんは僕のことを先生と呼ぶ)の事業計画なら十分融資は受けられます』

法人を設立して、何の価値も持たない代表取締役社長になった。

日本政策金融公庫から750万円の融資を受けた。

資本金の300万と合わせて、1050万円。

『会社の口座を作って、お金入れておかないとなぁ』

僕は考え、いつも個人で使っているメガバンクに行って、
法人口座を作りたいと伝えた。
門前払いにあった。

結局、地元の信用金庫で法人口座を作った。

スタートアップ企業なんてそんなものだ。
信用はゼロだ。

内装費は地元の業者にお願いしたので50万円程度で済んだ。
某分包機メーカーに頼むとその3倍はかかった。

当時の僕にはまだサラリーマンだった時の

『見積もりを取って安い方から買う』

というやり方が抜けていなかった。

今では完全に抜け出して、

『価値を提供してくれる人なら多少高くても買う』

という考え方に至っている。

買い叩くのはただのババ抜きだから。

4月開局を逆算していくと、
1月に勤務先を退職、店舗の申請書類提出、
2月に什器のアレコレ、保健所立ち入り検査、
3月に近畿厚生局へ提出。

その間およそ3カ月間は無給だった。

そして開局した4月は保険請求額6万円。技術料2万3千円。

自分の役員報酬(30万円)を取ると
資金繰りが一気に厳しくなるので3回くらい飛ばしたこともあった。

小さな会社だ。

100万なくなるだけでキャッシュフローが悪くなることがある。

生活は苦しかった。

人生を終わらせることを考えなかったかと言われれば、嘘になる。

死んでも借金はチャラにはならない。

吐いて、吐いて、吐いて…

才能が胃液と共に流れていくような感覚に襲われた。

家族もいる。
生きて何とかするしかない。

取引先に土下座もしたし、
悔しさで眠れなかったこともあった。

自分の無力さに絶望感さえ覚えた。

それでも時間は経っていく。

Twitterを始めたのもこの頃。
何か打開策を見つけたかったのかもしれない。

今からおよそ1年前、
在宅専門の薬局を移転させて外来とハイブリッドを作ることを決めた。

また資金調達からスタートだ。

次は人の雇用も考えないといけない。

居抜きの店舗ではないので内装費もそこそこかかる。

いくつかの業者さんにお願いして、
見積もりも出してもらって、
価格はそれほどではなかったが、
僕の意向をしっかりと汲んでくれる業者さんにお願いした。

その業者さんには今でもちょこちょこお願いすることがある。

多少高くても、それ以上の価値がある。
喜んで支払おうと思える業者さんだ。

少し話が逸れたが、移転に必要な資金は2000万円。

前よりも難易度は高い。

我流の事業計画やらクロスSWOT分析で
銀行を納得させられるだけの資料を作った。

通常業務が終わってから夜な夜な作ったのを覚えている。

融資が受けられるかも決まってないのに、
新店舗の賃貸契約を結ばないといけないという
ギリギリの決断を迫られた。

当然、融資も実行されていなかったので、
キャッシュもギリギリのだった。
というか、厳密に言うと資金ショートしていた。

そこそこの在宅患者数(40人程度)だったので、
新店舗の準備を並行して行うのは決して楽ではなかった。

それでも、新たな挑戦ができることを嬉しく思った。

無事に?今年の2月に移転開局してからは、
有り難いことに時間の経過と共に売り上げも増えていった。

『半径2キロをジャックする!』
を戦略にあらゆる手は打った。

なかにはTwitterのネタにするためだけのものもあった。

薬薬トークセッションではたくさんの方と繋がることもできた。
たくさんの方から刺激も受けた。

YouTubeはやり方がわからなくて
SHOWROOMで配信してみたりもした。
たくさんの方が視聴してくださって、
恥ずかしくも嬉しかった。

ただ2019年10月、
僕は限界を感じている。

恐らく薬局経営者がほぼ確実に感じる限界だろう。

その結果、
皆さんは、店舗展開、チェーン展開を目指してきたのだろう。

でも、その道は僕の進む道ではない気がする。

何か自分にできることはないのだろうか。

迷子になった10月。

果たして次の挑戦は…?

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