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薬剤師の処方権について改めて考えてみる④

始めてしまった以上、
最低でも10回は頑張ります。

勝手に連載4回目です。

署名活動が始まってかれこれ1カ月。

署名はこちらから。

今日はこの1週間の僕の活動について
書き綴ります。

今日は8分で読めます。

最後までお付き合いください。

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『#薬剤師に処方権を』
そんな活動を主にTwitterで行っています。

賛同数が5000を超えたあたりから
増え方が緩やかになってきました。

日々のツイートに
#薬剤師に処方権を
とつけるか
東先生のパワープレイ頼みでした。

東先生は単独でスペースも開催してくれていました。
そのバイタリティに頭が上がりません。


東先生はTwitterだけでなく、
実際に世間の見ず知らずの薬局に凸しながら
署名の賛同を集めてくれているようです。

東先生のツイートはこちら


ジリジリと賛同が増えているのは
一発逆転のツイートより
東先生のドブ板営業が効いているんだと
思ってます。


ということで稲田も行ってきました。


15年程前にお世話になった薬学部の教授に
アポイントを取って会ってきました。

・薬学部の現状
・国家試験と合格率
・大学から見た問題点

などなど、
この15年を埋めるように会話は弾みました。


事前にチェンジオルグのサイトを送っていたので
話はスムーズに進みました。

ただ、大学というところは
いろいろなしがらみがあって
教員から学生に何かを勧めるのは
すごく難しいそうです。

『教授の言うことには逆らえない雰囲気がある』

『もし学生の親御さんが医者で
    薬剤師の処方権なんて見たらクレームに繋がる』

『個人的には応援したいけど、
             授業で扱ったりすることはできない』

とのことでした。

当然だと思います。
立場が上の人ほど、守るモノが増える。


研究室には手土産を持って行っており、

『このお菓子を食べる子達には
必ず処方権のチラシに
目を通すように伝えてください!』

そう念押ししておきました。

チラシを見てもらえるだけで十分です。


情報感度の高い学生さんは
この活動に賛同すると思います。

卒業して、国試に通って、薬剤師になる。
この難易度がめちゃくちゃ上がってます。

国家試験受験者数が12,000人に対して
合格者が8,800人くらいだそうです。
ボーダーも上がっています。
落ちた学生は、いずこに…?


要するに、国家資格を有する薬剤師の数を
一定数で抑えたい厚生労働省の思惑が
見え隠れしています。


今の薬学生は6年間必死で勉強して
サバイバルゲームを勝ち抜いて
薬剤師になっています。


薬剤師でいわゆる意識高い系の元薬学生さんは
心のどこかで思うはずです。


『おれ(私)こんなことするために
           薬剤師になったんじゃないのに…』


それもそうです。
実際の調剤薬局やドラッグストアの調剤では
対人業務が重要と言われながらも
そこに割ける時間はほとんどありません。


特に医薬品の流通がまともでない今は
対物業務に大半の時間を持って行かれます。


学生さんからすれば幻滅するでしょう。


大学の授業で聴いてた薬剤師の仕事と違うので。

就職先とのミスマッチではなく
薬学部に入ったことが
既にミスマッチだったんです。


僕が教授に伝えたのは1点。

『これから薬学部を卒業する学生さんに
今僕が持っている時限爆弾付きのバトンは渡せない』


時限爆弾付きバトンとは今の薬局業務のこと。
まもなく爆発するであろう爆弾は
次の世代に渡せない。

渡したくない。


よく経営者やエリマネは言うかもしれません。

ビル診だー、
対人だー、
加算だー、
施設在宅だー、
個人在宅だー、
OTCだー、
零売だー、
漢方だー、
オンラインだー…

この中に6年制薬学部を生き抜いた学生さんが
薬剤師としてやりたい仕事はありますか?

僕ですらどれもピンときません。


独立型処方権でなくても
依存型処方権で患者さんに
より良い治療を行いたい。


※処方権の種類は前回の記事をご参照ください


6年も勉強して『袋詰め師』なんて言われたら
屈辱的でしょう?


6年間勉強して、
その薬学的知識を存分に発揮するために必要なのは
『処方権』だと考えています。


処方箋を書くことはそれほど難しいことではないそうです。(東先生談)


今、僕らは主に現役薬剤師をターゲットに
署名活動を進めています。


ただ、本当に賛同しないといけないのは
今薬学部に通う未来の薬剤師だと
個人的には思っています。


このままだったら薬剤師の社会的地位はもちろん、
給与も右肩下がりなんですよ?


教授に去り際に伝えたのは

『学生さんはこれから学生生活を送る中で
#薬剤師に処方権を という言葉を
必ず聞くことになります。
その時には是非僕のことを伝えてください』

そう話して、一緒にランチを食べて帰りました。


薬学生さん、処方権について考えてみてください。
一人で考えるのが難しければ
お友達と考えてみてください。


もしわからないことや聴きたいことがあれば
稲田までメールでもDMでも何でもください。


次は皆さんの大学にお邪魔するかもしれません。
見かけたら声をかけてください。


薬剤師に処方権が付与されたら
日本の医療はずいぶん明るくなるはずです。


今週末には東先生と1時間程度のスペースを
予定しています。
また日時は追ってツイートいたしますので
チェックしていてください。


薬学生さん、自分達の明るい未来を掴み取るために
是非ご署名、ご賛同お願いいたします。

署名はこちらから。


※大学名や教授のお名前を伏せることを約束に
このnoteを書いています。
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【あとがき】
今回、処方権のことで昔お世話になった教授と
お話しできて本当に嬉しかった。

コロナもあって、人と会う機会がほぼゼロになりました。

少しコロナも落ち着いて?
人ともリアルで会えるようになりました。

僕は今回、15年ぶりに教授会えて本当に嬉しかった。

僕も有り難いことにたまに会いたいと
言ってくれる人がいます。

何の価値を提供することもできない僕は
だいたい会うことを断ってきましたが、
これからは少し考えを改めて
会いたいと思ってくれてる人とは
会おうかなと思います。
※全部ではないです。

災害や感染症、病気や事故で
いつ会えなくなるかわからない。

『#薬剤師に処方権を』なんて1円にもならないし
SNSでは知らない人から悪口まで
言われたりする始末。

それでもこうして昔の恩師に会いに行けて
成長した姿を見せられたのは
本当によかったなと感じています。

処方権の活動に参加できたおかげで
少し視野が広がった気がします。

以上、あとがきでした。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。


稲田、頑張ってるなぁと思った方は
シェア、スキお願いします。
Twitterでも感想やリツイートしてくれると
嬉しいです。
よろしくお願いします(^^)

お読みいただき、ありがとうございます! 継続できるよう努めますので、ご支援よろしくお願いします(^^)