【リンク薬局ができるまで(15)】

移転してすぐは体力の消耗が酷かった。

というのも、在宅薬局に慣れてしまっていた僕にとって、
患者さんがこなくても、
平日の朝9時から19時30分まで店舗を

「開局していなければならない」

という縛りは思いのほかストレスだった。

土日も13時頃までは営業している。

店舗が休みの木曜日も打ち合わせや雑務や営業活動で、
1週間を通して丸々休める日は一日もない。

独立するなら体力のある若いうちに、という言葉を初めて理解した。


自営業なんてそんなもので、よく人には

「大変ですね」

と言われるが、それも自分の選んだ道なので仕方ない。


幸い、スタッフに恵まれて比較的フリーの時間を作ってもらって、
薬局の売上を伸ばす方法や処方箋を獲得する方法、
薬薬トークセッションやオンライン運営支部のことを考えたりする時間は確保している。


体重は少し落ちた。ダイエットには成功したようだ。


お金の話を少し。

移転した2月の技術料(粗利益)は80万円程度しかなく、
これは移転前に僕が一人で個人在宅をメインに請け負っていた頃と変わらない。

移転にかかったコスト、販管費(人件費)、借入金の返済などを考えると、
損益分岐点には技術料であと100万は足りない。

絶望的で恐くて悔しくて涙が出た。


でも、このまま何も仕掛けなければ終わっていく人生だ。


僕は薬局から半径2キロをジャックすることにした。


まず、GWのヨガ教室。

実はこれは企画段階で当日参加者は期待していなかった。

やはり薬局に処方箋を持たずに足を運ぶというのは、
一般市民からするとハードルが高いことは予想された。

結果的に、参加してくださったのは2名。

参加者数を見ればイベントとしては、
盛況、成功とは言えないだろう。

ただ、ヨガ教室を開催するにあたって、
近隣の5500世帯にヨガのビラを撒いた。

少しでも薬局の知名度を上げるためだ。

このビラがヨガ教室の本当の目的だった。

ヨガ教室後、チラシを見たと言って薬局に来られる方も出てきた。

宣伝効果としてはまずまずだったようだ。


次に、GW明けの公民館でのお薬相談室。

薬局に集客力がないことは、予想通り。

公民館の集客力に期待したイベントだったが参加者は1名。

これは少し肩透かしにあったところもあったが、
ある程度は想定内。

この公民館のお薬相談室の本当の目的は、
公民館付近の掲示板の占拠だ。

無料で掲示板21箇所にリンク薬局のポスターを掲示してもらえる。

これも大きな宣伝効果になる。

当日参加者は1名でも、のちのち効果は出てくるはずだ。


「種蒔き、水やり、収穫」の「種蒔き」の段階だ。

当日参加者は1人でも十分だ。

そしてその患者さんが処方箋を持ってきてくれた。

それでいい。

ジワジワと

「薬局から半径2キロをジャックする」


これが僕の戦略だ。

来月の掲示板も押さえた。

再来月は老人会の集まりで薬について講演をやらせてもらう予定だ。

とにかく攻める。

斜陽産業だからといって、
「諦めたらそこで試合終了ですよ。」

口を開けて待ってるだけでは、患者さんはきてくれない。

※その間にサ高住にも営業に行ってみた。
門前払いだった…


5月の技術料は140万近くまで上がった。
因果関係なんて、わからない。

あらゆる手を打っても、当たるかもしれないし外れるかもしれない。


正しい方向に努力をすれば報われると思っている。

僕の目標としているところには全く到達できていない。

これからもまだまだ攻める。

いよいよ明日から勝負の6月に突入する。


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8月15日に薬剤師×薬学生トークセッションを予定しています!
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ヤジ馬大歓迎です!

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