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薬剤師の処方権について改めて考えてみる③

勝手に連載3回目です。
メディアからのオファーお待ちしております。

署名活動が始まってかれこれ3週間が経ちました。

署名はこちらから。

今日は薬剤師の処方権について簡単に解説してみたいと思います。

主に一般論と稲田の考えについて書き綴ります。


薬剤師の処方権の定義が曖昧で
賛同も反対もできない方の一つの判断材料になれば幸いです。

今日も5分で読めます。

最後までお付き合いください。

それではよろしくお願いいたします。

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このnoteを書いている段階で5200人程の方から
賛同をいただいています。
ありがとうございます。

おそらく薬剤師の中で賛同してくださってる方は
断然メリットが多いと考えて賛同されたんでしょう。


一方、反対派の方は
『明確な理由はないけど何となく反対』
そんな人も多いかと思います。
その気持ちもわかります。


急に『薬剤師の処方権で医療を変えよう!』なんて言われても
実現可能かわからないし、そもそもなんか胡散臭い。
そんなふうに思うのも無理はありません。
その胡散臭さを少しでも解消できればと思います。

今日は薬剤師の処方権の3つの分類について
簡単に解説したいと思います。



①疑義照会簡素化型処方権

これが一番イメージしやすいかと思います。
日常業務の中で薬剤師が
『こんな疑義照会したら鬱陶しがられるだろうなぁ…』
そう思う疑義照会の内容を薬剤師が変更できる権限です。

これまでにもプロトコールとして実施されてきましたが
手続きが煩雑であったり
対応してない病院があったり
もちろん門前でないクリニックとは
プロトコールが結べなかったりで
実用的とは言い難かった。

そういった手続きを簡素化させるために
薬剤師に処方権を付与する。

これが『①疑義照会簡素化型処方権』です。


②依存型(捕捉的)処方権

依存型処方権はひと言で言うと、
PBPM(Protocol Based Pharmacotherapy Management)です。

治療指針に基づいて一定範囲内の薬剤の処方や投与量の変更が可能です。

『医師の診察を受ける→病名がつく→その後の薬物治療を薬剤師が行う』

こういった流れになります。

処方権を持つ薬剤師が高血圧外来などで活躍し
降圧目標を達成するなどの報告もあるそうです。

これが『②依存型(捕捉的)処方権』です。

【参考】第106回コラム「英国薬剤師の処方権について」


③独立型処方権

独立型処方権は①、②の処方権よりさらなる検討が必要となります。
完全に独立して薬剤師が処方するのであれば
検査、診断も必要になるでしょう。
②の依存型処方権よりはるかに大きな権限となりますので、
専門薬剤師のみ独立型処方権を付与するなど
他国を真似た処方権ではなく、
十分な検討が必要となるでしょう。

現段階で『③独立型処方権』には明らかな答えはありません。


以上が #薬剤師に処方権を で想定している3つの処方権の定義です。
いずれも自費ではなく保険調剤を想定しています。

今回のnoteが賛同するか悩まれている方の判断材料になれば幸いです。


そしてこれをお読みいただいてる皆さんに
一番ご理解いただきたいのは
改めて今回の署名活動の目的です。


今回の署名活動の目的は
『薬剤師に処方権を付与すること』
ではありません。


『薬剤師に処方権を付与することを検討する場を作るよう
日本医師会、日本薬剤師会、厚生労働省に働きかけること』

これが今回の署名活動の目的です。



『なんか話が小さくなったなぁ…』


今、そう思いましたね?

違うんです。

まずは議題として取り上げてもらわないと
話にならないんです。

そのための署名活動です。

そして、賛同数が多ければ大きな圧力になります。
議題として取り上げざるを得ない状況になります。


逆に賛同数が少なければ、
少数派として切り捨てられます。


Twitterで
『これまで変えられなかったことを
なぜ今なら変えられると思ったんですか?』
そんな質問をいただきました。


答えは『変われる未来が想像できたから』です。


想像しても想像した未来は来ないかもしれませんが、
想像しなければ想像した未来が来ることはありません。


一緒に未来を変える一歩を踏み出しましょう。


心のどこかで
日本の医療に
日本の未来に
不安を感じているなら

#薬剤師に処方権を

に賛同してみませんか?


署名はこちらから。



最後まで読んでくださってありがとうございます!
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