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【青年海外協力隊】任期短縮した隊員の手続きは?帰国費用は自己負担!?

こんにちは。

今回は久しぶりに青年海外協力隊のお話について。
noteを見返してみると帰るという報告だけで止まっていましたね。

前回の記事はこちら

この後、無事に帰国に至り、そして再度現地就職という形で南アフリカに戻っています。

任期短縮というとそれぞれの事情を抱えていることもあり、あまり話はオープンにされることは少ないと思います。私の場合はオープンな例での帰国であり、私自身も公に言っているのもあって、「任期短縮」について質問されることがありました。今回は任期短縮の申請から帰ってからの処理まで綴っていこうと思います。気になるお金の話もお伝えします。
※各国事務所による手続きの違いはあるかと思いますので参考程度に。

どういう手続きになるの??

さて、前回の話ではJICA事務所や赴任先の職場に意思を伝えたところまでお話ししました。私の場合、緊急性のある健康面や身の危険と言ったものではなかったので、JICA事務所のコーディネーターさんが職場を訪問し、三者面談という形になりました。ここで口頭ではありますが改めて確認。

そのあと、私の行った書類による手続きは一つだけでした。
それが「任期短縮願」の提出
いわゆる退職願のようなもの。出すときは少しドキドキしました…。

そしてカウンターパートから承認のレターを提出してもらいます。これはコーディネーターさんがやり取りしてくれました。

後は事務所のほうで書類が作られ、日本のJICA本部へ提出されます。
実は任期短縮の決裁というのは、各国の事務所所長によるもの。なので本部へも報告だけみたいなもので、かなり処理はとてもすんなりと進みます。

その後はセキュリティや銀行口座の解約など身の回りの整理。
私の場合は口座を残してきました。南アフリカ生活が続くので。

いよいよ帰国。

帰国のプロセスは普通の帰国と同じ様に進みました。
これも日程的に余裕のある場合だからこそだと思います。

帰国の1週間前、職場への最終報告会を迎えます。
私の場合は、職場の都合とコーディネーターの都合もあり小規模な報告となりました。ちなみにJICA事務所からは最終報告書を提出を求められましたので、この日当たりまでに提出しておきます。
コーディネーターには、私の荷物の一部を首都に運んでもらいました。やはりなんだかんだ増えます。(笑)

そして、帰国日の3日前…。ついに任地を離れます。
泣くような場面もなく、ビックリなほどあっさりでした。

そのあとは、JICA事務所所長と面談、日本大使館で大使と面談を行いました。このほか、私の例では中止になりましたが、配属先に関わる公的機関担当者との面談が入ることも。

そして、帰国…。

帰国後は??

ここで任期満了での帰国と任期短縮での帰国に差が出ます。

まず、一人です。←あたりまえ。

冗談はさておき、通常3日ほどある帰国プログラムは実施されません
帰国プログラムが無いので、外務省からの感謝状は無く、JICA本部に経験をフィードバックすることも無く、就職や就学などの帰国後プログラムもありません。(オレはいいけど、ちょっとヒドいような…)

帰国プログラムがないので、帰ってすぐ自由の身となります。
持っている公用パスポートは郵送にて返納
健康診断も自己手配で受診します。地元で所定用紙に基づいて受信し結果を郵送するのみ。
この二つだけで日本の手続きも終わりとなります。

ちなみに、私は帰国後すぐに同期のいるアジア圏へ行こうと計画していましたので、JICA本部へパスポートを受け取りに行きました。事前に連絡しておけば対応していただけます。

みんなが気になるお金の話。

最後にこの話。現役隊員の何人かにも聞かれました。

都市伝説チックになっているのはこちら。

飛行機代は自己負担。
社会復帰手当などのお金は入らない。
帰任準備金などの支給されるはずのお金は出ない。

これすべて、ただの伝説です。
すべて支給してもらえました。神です。←

飛行機のチケットは赴任と同じく、JICA側が手配して自己負担なく家まで帰れます。飛行機は東京まで。そこから地元へは自己手配ですが、赴任時と同じく計算された金額が支給されます。たしかホテル代も込み。
私も初めてのエミレーツに乗ることができました。(笑)

協力隊で活動中に入る手当で帰任後に一括して入る月3万円の社会復帰手当なども、赴任月数に合わせた額が振り込まれました。支給先は日本の口座。

そして、帰任に向けた準備金も支給されます。赴任時には活動に必要なものを買う資金になっていましたが、帰国時は人によって船便やお土産代になるのでしょう。こちらは現地口座に定額すべて入りました。

ちなみに、国によると思いますが生活費が3か月おきに入る場合、任期短縮のタイミングによっては多くもらえてラッキー!…なんてことはありません。上記の費用振り込み時に減算されてます。私も正しく1カ月分引かれてました。
そして、上記に少し書いた自己手配での健康診断も実費を請求することで返ってきました。

というわけで、任期短縮しても私から持ち出すお金は全くなく、貰えなかったという手当もありませんでした。

※もちろん、悪いことして帰らされる人は知りません。最悪、すべての資金を請求されることもあるでしょう。

まとめ

というわけで、任期短縮による帰国を一気に書いてみました。

書類上の手続きやお金に関することは同じかと思いますが、報告会や大使館等への表敬訪問などは国や個人の都合などで変わってくるかと思います。

さて、お金に関する話、私はこういった都市伝説のようなものは聞いてなくてもらえるものと思ってました。各国の隊員のなかでウワサだけが残っているのでしょうね。
しかし、考えてみれば自己都合とはいえ、ちゃんと帰さないというのもおかしな話。働いた分の手当も貰えないなんて契約書にももちろんありません。

結果、今回の任期短縮でもらえないもの…これくらいです。

外務省からの感謝状
JICAの帰国後サポート
短縮した分の活動手当

そりゃそうでしょうね…。ってものばかり。
感謝状はただの記念。帰国後サポートは私の場合、進路が決まっていたので不要。赴任時に見込んでいたお金が入っていないことだけ、改めて考えておかないといけないくらいですかね。

以上、任期短縮した時の手続きやお金の話でした。

この記事が隊員の皆さんの背中を…押しちゃちょっとマズいですが。(笑)
苦しい生活や活動で悩んでいて、同期や調整員に相談しにくいという隊員の一助になればいいかなと思います。

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