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【初心者向け】機材やソフトウェアは何を買えば良いのか

これまでは、中級者以上を対象とした記事を書かせていただきましたが、これからDTMを始めようと思っている方のために、機材やソフトウェアは何を買えば良いのか、筆者の主観で書かせていただこうと思います。

オーディオインターフェース:ドラムをレコーディングしない場合

ドラムは打ち込みで済ませる場合、多数の入力は必要ありません。かと言って、本当の初心者向けのオーディオインターフェースでは音質に限界があります。やはりデジタルマイクプリは欲しいところです。

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MOTU AudioExpress

画像は「MOTU AudioExpress」です。マイクプリにはPGA2505、A/DコンバータにはCS5364、D/AコンバータにはAK4358が使われています。A/D、D/Aともにダイナミックレンジ114dBとなっており、5万円以下で買える機能としては充分な性能です。オーディオインターフェースとは長い付き合いになりますので、コストパフォーマンスを考えるとこのあたりが妥協点になるのではと思います。

オーディオインターフェース:ドラムをレコーディングする場合

ドラムをレコーディングする場合は、最低4入力あれば足ります。【レコーディング編】ドラムや、【ミックスダウン編】裏ワザ・ドラムを参考にしてください。
手に入るならZOOM UAC-8がオススメです。有名なところではすでに売り切れていますが、オークションでは3〜5万円で取り引きされているようです。この価格でデジタルマイクプリ8チャンネルと、120dBのA/D、D/Aが手に入るのは驚異的なコストパフォーマンスです。ただし、USBホストを選ぶので注意が必要です。

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ZOOM UAC-8

新品で手に入る現行品を色々と調べてみたところ、デジタルマイクプリを4チャンネル以上搭載している低価格帯のインターフェースであれば、「MOTU 4pre」になると思います。RME製は初心者には高すぎます。

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MOTU 4pre

マイクプリやA/D、D/Aコンバータの情報は手に入れることができませんでしたが、価格的にPGA2505かPGA2500、コンバータはダイナミックレンジ114dB付近のものが使われていると予測されます。

マイク:ステレオレコーディングする場合

ドラムやピアノをレコーディングするのであれば、バスドラムは専用、スネアはカブリの少ないもの、オーバーヘッドやボーカル、その他ステレオのレコーディングには個体差の小さいサイドアドレス・コンデンサーマイクを2本揃えれば始められます。
失敗しない選択は以下のとおりです。

バスドラム:SHURE BETA91A
スネア:SHURE BETA57A
オーバーヘッド:AUDIO TECHNICA AT4040(2本)

この4本さえあれば、大抵のレコーディングがカバーできます。オーバーヘッドにC414系(C214、C314)をお勧めできないのは、個体差を判別するには楽器店などの協力や知識が不可欠で、ステレオマッチとして販売されていても個体差が大きいためです。

マイク:ボーカルだけ

とりあえずボーカルだけという方は、まずAKG C214を使ってください。自分に合ったマイクを探すには特性がニュートラルなものから始めて、それから色々なマイクを試してみると、それぞれの特性が把握できるようになります。

DAW:Studio One Professional, Cubase

現行のDAWソフトウェアには初心者には大差ありません。VSTプラグインが使えて、内部処理64bitであれば、DAWの性能による音質よりもエンジニアリングで差が出ます。これからProToolsを始める理由はあまりありません。Studio Oneがリリースされてから、多くのミュージシャンが乗り換えています。

これからDTMに挑戦しようという方に、少しでも参考になれば幸いです。

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