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なんて呼ぼうがお前の勝手だ

辛うじて生存可能なドブ川クラスの大気で生活してる。
腐肉に群がる鳥を捕獲するようなジャンクフードのただ券システムとそれらを貪るほどに魂が飢えた都会に生きる、なかばしかばね。

希望という言葉の意味すら考える意味がなく、
自我は蛾のように弱々しく、毒など皆無で叩けば数秒で粉になる。

下水、上水と雨の区別も曖昧でいっそ全てを飲み込む大きな怒れる水のうねりを切望しているのかもしれない可能性に気づく。

言葉は本来の力を保てず言い終える前に煙のように闇に消える。怒りなどにまでも到達できない行き場のない脱力感が更に体力を奪う。

そして唯一研ぎ澄まされているのは執行人の持つ無用に長い刃渡りの刀で、およそ一振りで切り落とせないものなどこの世に存在しないのだ。
神、悪魔、鬼、救世主、なんて呼ぼうがお前の勝手だ。

ニコラス・ウィンディング・レフンの怪作
オンリーゴッドに寄せて

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