見出し画像

診断士知識、企業内での使いどころ・タイミング

こんにちは、企業内診断士の三木です。

「診断士関係で学んだ知識を会社でどのように活かすのか?」
企業内診断士として、普段から考えている方も多いかと思います。

先日あったことですが、会社の後輩のT君が、社内会議の資料を作るのにやけに時間がかかっていました。
話を聞いたところ、作った資料を見直すたびに、表現の仕方など気になる部分が新たに湧いてきて、何度も修正をしているうちに、気づくと時間が経ってしまっているとのこと。

T君自身も、時間をかけすぎているという意識はあるようで、
「社内の資料なので、そこまで手をかけなくてもいいよ。」と言いましたが、
「でも…、資料に間違いとかあったらマズイですよね…。」と、どうしても気になってしまうようです。

そこでこんな話をしてみました。
『Q・C・D』って聞いたことある? 
『Q(品質)・C(コスト)・D(納期)』という、製造業の生産管理などで使われている考え方なんだけど、たとえば『テレビ』だと、
『8K対応100インチのテレビが1万円で売っている!けど、手に入るのは注文してから5年後』とか、
『その場で買えるお手頃価格の最新型テレビ!けど、買ったら1日で壊れる』とかだったら、絶対買わないよね。」

「テレビの例はちょっと極端だけど、仕事もその時々で『Q(品質)・C(コスト)・D(納期)』の、どれをどのくらい優先すべきなのか、見極めて進めるのがいいと思うよ。」

少し補足も交えながら話していくと、T君の頭の中で「品質が常に第一!」から、「『Q・C・D』という3つの要素があり、そのバランスの見極めが大事」と、考え方の整理がされていったようでした。

画像1

また別の話で。

新規事業開発の仕事を任された同僚のSさんが、ブレストやアンケートを行い、事業のアイデアをたくさん集めたところまでは良かったのですが、
「さて、この中でどの案を進めるべきか?」という所で悩んでいました。

たまたまその話が出た会議に同席していたので、参考になるかと思い、
『ビジネスモデルキャンバス』を、簡単な説明と、解説サイトのリンクを添えてメールで伝えてみたところ、
「あーーーーこういうの探してたのです!!ありがとうございます。」という嬉しいリアクションを返してくれました。


2つのお話。
どちらも診断士ではポピュラーな知識ですが、会社の中で、ちょうどそれを求めている人に、いいタイミングで渡せた例なのではと思います。

「診断士の力を企業内で活かす」というと、「経営改善ッッ!」とか「事業計画ぅぅぅ!!」とか、つい大きなことをしようと肩に力が入りそうになるのですが、
ふだんの仕事の中でうまくヒントを渡せたり、ちょっとしたことの相談相手となってあげられるのも、診断士知識の使いどころのひとつなのかな、と感じた出来事でした。

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?