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生命の讃歌 建築家 梵寿綱+羽深隆雄【美術出版社】

梵寿綱 羽深隆雄 著
A4変型判/260頁/5,800円+税

早稲田大学そばにある奇怪な建物「和世陀」を1983年に設計した建築家・梵寿綱(ぼん・じゅこう)と、旅館「仙寿庵」、鮨屋「銀座久兵衛・別館」などを手がけた建築家・羽深隆雄の2名を紹介する異色の建築作品集。

「和世陀」(『住宅特集』1987年6月号掲載)などの作品で知られ,経済性に支配されない表現的な建築を模索する梵寿綱と,「仙寿庵」(『新建築』1997年8月号掲載)など,多くの和モダン建築を手がける羽深隆雄の作品集.

ディテールやそれをつくる職人,素材との関係性に着眼し1冊に収めることで,徒弟関係にあり根底を同一としつつも,まったく異なる表現様式を持つ両者の思想を比較することができる.
また,建築史家,鈴木博之(1945〜2014年)が最晩年(2013年末)に執筆した評論では,情報化社会における場所のあり方,その手法としての素材の利用や装飾を通して両者を分析していく. (ゆ)


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