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思考としてのランドスケープ 地上学への誘い 歩くこと,見つけること,育てること【LIXIL出版】

四六判/256頁/2,600円+税

地上は愉快でたくましい生存のスキルで満ちている!
自然と人、それぞれの仕組みと事情のままならなさを受け入れ両者を橋渡しする〈ランドスケープ的思考〉という新しい道具。その使い方と楽しみ方をここに伝えよう。
山間の農家で遭遇する巧みな工作(ファブリケーション)スキルをもつおじいさん「1 FAB-G」、
GPSで記録した「軌跡ログ」を手に地図師となった私「4 地形と移動」、
不寛容なベンチから見える都市と公園の関係「5 ベンチの攻撃」......。
前方後円墳や平城京跡の観察から自宅の庭いじりまで、時間、スケール、事象を絶え間なく往還する〈地上学〉へ!

著者の造語である「地上学」とは,既存の専門分野に限定せず,造園・ランドスケープの方法を応用しながら都市や社会,環境へ向き合うものとされる.
本書では,「ポケモンGO」を皮切りに都市において公園とは何か,を再考するというように,古墳,庭いじりなど,著者が歩き,見つけた環境にかかわる事柄から都市や社会的なより広範にわたる文脈への論考を重ねる.
思考としてのランドスケープとは,「さまざまな分野や対象を横断するためのツールである」と文中で述べられるように,本書は,日常のあらゆる場面から,発見を得る作法を示唆してくれる.(hyt)


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