note野生の月評

みんなが見る建築(論)の姿─「野生の月評」を紹介,その1!

今年の6月よりスタートした「野生の月評」.

『新建築』『住宅特集』などに掲載された建築プロジェクトに触れた,皆様の投稿を『#野生の月評』マガジンにpickしていっています.

誌面上の紹介だけでは伝えきれなかった建築の魅力,雑誌自体の感想などそれぞれの投稿からは学ぶことばかりです.
pick数も40を超え,量が増えてきましたので,イントロダクション記事として,それぞれの投稿が,どのプロジェクト・論考,雑誌に触れているかを紹介する記事を順次投稿していこうと思います.

本記事から気になる投稿をお読みいただければと思います!



とのまビル|とのま一級建築士事務所
『住宅特集』2018年11月号048頁 

築40年の5階建て鉄骨造建物をリノベーションした、店舗付きの設計者の自邸兼事務所。天満組と呼ばれた大阪の一地域の、近世の町割りを下敷きにした街並みの中にある。2階から屋上階に架かっていた既存の階段を取り除き、異なる3つの階段を既存の床レベルを跨ぐように架け直す。



「批評性のない住宅は可能かー脱近代的身体論ー」|伊東豊雄
『住宅特集』1998年9月号



批評性とはなんだったか|隈研吾
『住宅特集』1998年11月号



ハラ ミュージアム アーク|磯崎新アトリエ
『新建築』1990年1月号276頁
ハラ ミュージアム アーク増築|磯崎新アトリエ+KAJIMA DESIGN
『新建築』2008年9月号058頁



豊島美術館|西沢立衛建築設計事務所
『新建築』2011年1月号048頁

2010年7月19日〜10月31日に瀬戸内国際芸術祭2010(『新建築』2010年9月号掲載)の会場となった豊島に開館した美術館.アーティスト内藤礼氏との協働によりつくれられた.周囲の等高線と呼応するような自由曲線で構成されたコンクリートシェル構造.土を型枠とした工法により,シームレスな躯体が実現している.



バンブー・ウィング|ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツ
『a+u』2016年7月号



TOYAMAキラリ|RIA・隈研吾・三四五設計共同体
『新建築』2016年3月号078頁

富山県富山市に建つ,市街地再開発事業を活用した百貨店跡地の再開発.ガラス美術館・図書館の公共施設,銀行(富山第一銀行)などが入る.2〜6階は中央の斜めに伸びる吹き抜けを介して図書館と美術館を同一フロアに配置.階によって吹き抜けの位置がずれることで場所ごとに異なる関係性を生み出す.



横須賀美術館|山本理顕設計工場
『新建築』2007年7月号092頁



ボタニカルガーデンアートビオトープ「水庭」|石上純也建築設計事務所
『新建築』2018年9月号088頁

豊かな自然に囲まれながらガラス工芸や,陶芸を楽しむことができる滞在型体験施設につくられた庭園.かつて水田として使われていた敷地内に,大きさや形状の異なる合計160個の池がつくられ,それらの間に,318本の木々が隣地の雑木林から1本ずつ種類や形状を調査した上で再配置されてる.



小田原文化財団 江之浦測候所|新素材研究所 杉本博司+榊田倫之
『新建築』2017年12月号054頁

江之浦測候所が建つ神奈川県小田原市江之浦地区は箱根外輪山の麓に位置し,東に相模湾を望む.かつてみかん畑であった3,000坪の敷地に,ギャラリー棟,石能舞台,光学硝子ストラクチャー,茶室,門,待合棟などの施設が,庭園と呼応するように配置されている.



門脇邸|門脇耕三/アソシエイツ+明治大学構法計画研究室
『住宅特集』2018年8月号042頁

新旧さまざまな住宅が入り交じる、住宅街の一角に建ち、東西南北それぞれの状況を読み込み、それぞれのエレメント組み上げるように構成された住宅。



草屋根|藤森照信+中谷弘志
『新建築』2015年7月号132頁

滋賀厚生年金休暇センターの跡地に建てられた,和洋菓子を扱うたねやグループの施設「ラ・コリーナ近江八幡」内に建つメイン店舗.クマザサが敷き詰められたアプローチの奥に,一面シバに覆われた大屋根と背後の八幡山を望む.約11万㎡の同敷地内には,本社(建設中)のほか,菓子原材料の栽培や寄せ植えを手掛けるたねや農藝の施設,また今後もいくつかの店舗建設が計画されている.



福岡市美術館|前川國男建築設計事務所
『新建築』1980年1月号223頁



山王のオフィス|栗原健太郎+岩月美穂/studio velocity
『新建築』2018年10月号058頁

設計者・studio velocityの自社オフィス.ラミナ1本ごとの部材長を測り強度試験を行ってデータ化し,梁用集成材のラミナ配列から設計.あらかじめプレテンションによって梁を引っ張りたわませることで,上に人が乗れる曲面を実現した.場所によって天井高の変化するワンルーム,緩やかに周囲からプライバシーが確保された皿のような形状の屋根上空間が生み出されている.



佐賀県立博物館|第一工房+内田祥哉
『新建築』1971年3月号



市村記念体育館(掲載当時:佐賀県体育館)|坂倉準三建築研究所
『新建築』1963年5月号143頁



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