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アナロジー思考を持てば、毎日がアイデアの宝庫になるからオススメ

最近アナロジー思考について考えることが多いです。

アナロジー思考とは、具体的な物事を抽象化、一般化して、その本質的な仕組みを他の分野に活かせないか考える方法のこと。

まだ読んでないのですが、売れに売れているという前田さんの「メモの魔力」でも同様のことが書かれているからご存知の方も多いのかなと...

キッカケは「アナロジー思考」という本なのですが(そのまんまのタイトルw)、これのおかげで、日常でのインプットを自分が取り組んでいるプロジェクトに活かせないか意識して日々を過ごすことができるようになり、幸福度が少し上がった気がします。

例えばちょうどこの前、図書館で「口コミ伝染病」という本を借りました。いい本だと聞いて気になっていたのですが、2001年発売でインターネットが一般化する前の本となっており、スマホやSNSが前提となる今に合わなそうだから読まなくてもいいかな〜と考え手にとるまで少し時間がかかってしまった本です。

しかし、いざ読んでみるとやっぱり間違いないですね。口コミに関する本質的、かつ具体的な内容であり、今の時代に転用できるノウハウばかりでした。例えば一部を紹介すると....

人に口コミをしたくなる7つのトリガー

スキャンダル:
何かしらの災難があったらそれを演出して、伝えることで口コミを促すことができる

物語:
なぜこの事業に取り組んでいるのか、、また苦労話などパーソナルなストーリーを伝える

十字軍:
仮想敵を作り、人々の感情を逆なでし、怒らせることで聞く耳をもたせ変化に繋げていく。「○○○からあなたの友だちを救いましょう」という紹介コピーなど

裏の欲求:
表立っていないけど、顧客が本当に望んでいることを可視化することで、「私のことをわかってくれている」と思ってもらえる。インサイト的なやつですね

行列:
少ないものほど価値があるように見えるという希少性を活かそうということですね

ヒーロー:
顧客参加型のコンテンツのイメージで、顧客やファンを目立たせてあげましょうというやつです

コミュニティ:
顧客の属性を徹底的に絞ってコミュニケーションしていくことで、コミュニティ化していきましょう、ということです

など、この仕組みは今のスマホ×SNS時代に置き換えても余裕でワークしますよね。他にも以下のような口コミを伝染させるためのプロセスも非常に参考になりました。

1.伝染させる人
2.話題になる商品
3.話される場所
4.話題となるきっかけ
5.伝えられるメッセージ
6.記憶に粘りつくツール 

特に4の「どのようなタイミングで、自社のサービスを話題にしてくれるか」という発想は、他のアイデアが芋づる式で出てくる重要なポイントかと思います。

話しがめちゃくちゃそれましたが、そこで改めてアナロジー思考の価値にも気付きました。古い内容だからどうせ価値はないだろうと思っていましたが、それは間違いでした。

今までは目の前の課題感や自分の価値観に直結するような本ばかり貪るように読んでいましたが、むしろ遠い領域の本のほうが価値があるのではないかと。

例えばビジネス書や啓発本ばかり読んでいる人は、180度毛色の違う小説や違う領域での人気書籍、「7つの習慣」や「人を動かす」などの古典はもちろん、世間で話題になっているベストセラーもアナロジー前提で読めば多くの学びが得られるのではないかと(例えば今だとこんまりさんの本とかですかね?w)。多くの人に読まれている本から学べることは多いです。

もちろん本以外にも、全く違う業種のビジネスモデルや事業、海外旅行などを通した日本とのギャップ、SNS上の情報や友だちとの会話からの気付き、日々接する小売や飲食のオペレーション、新しい領域での体験などなど、あらゆるインプットが自分の成長や新しいアイデアに繋がるものとなってきます。

仕事のアイデアを「遊び」から借りてくることも考えられる。ビジネスのアイデアはむしろビジネス以外の領域、例えば落語や歌舞伎といった伝統芸能やお笑いや演劇の世界、あるいは医療や政治の世界など、まったく違う分野に宝が埋まっているかもしれない(そう考えてくると、前述の「知識や経験」も量的なものに加えて「多様性」という質的なものが重要であることが理解できるだろう)。※アナロジー思考から引用

「見えないものを見る」というのを伝える際に、よく言う例えなのですが□(四角)を意識すれば周囲にある□(窓やスマホなど)が見えるようになり、○(丸)を意識すれば今度は○(コップや時計など)が見えてくるように、少しアンテナを張って意識するだけで、色んなことが際立って見えてくるのも面白いですよね。

つまりアナロジー思考の発想を持てば、あらゆる経験から成長に繋がるものが見えてくるるようになるわけです。

そしてイノベーションとは既存の知と既存の知との新しい組み合わせから生まれると言われているとおり、むしろ全く違う領域のことを経験することが大切とも言えます。

webサービスに置き換えれば、施策、解析、デザインなど具体性の高いものであれば専門書や近い領域の人の話しが役立ちますが、一方、より抽象度の高い、コンセプト、戦略、ビジネスモデルなどであれば違う領域からのアナロジーが力を発揮すると言えます。

インターネットよりも遥かに古い業界や歴史、また他ジャンルから学べることのほうが多いでしょう。すでに試行錯誤がしつくされている業界の構造を、比較的新しい業界に置き換えようという発想です。

世の中のあらゆることを、自分が取り組んでいるプロジェクトをよくするために何でも繋げてやろうというマインドですね。そのアンテナを意識的に張るか張らないか、そしてより広い領域からその本質的な仕組みを転用でできるかどうか。

「未熟な芸術家はまねをする。偉大な芸術家は盗む」という言葉もありますが、表面的なパクりではなく、ブレイクスルーを起こすには本質的な仕組みを盗んでくることが重要です。領域が離れていればいるほど、その価値がよりユニークにもなるでしょう。

まだまだこれからですが、引き続き色んな領域の本質(仕組み)を盗んでいくために、アンテナをしっかり磨いていきたいと思います。

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あ、全然話し変わりますが、(知っている人も多いかと思いますが)Kindleでマーカー引いた箇所はこのリンクから一覧で見れるのですごい便利です。できる限りkindleで読みたい。

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