プロの作家さんに通信添削をしていただいた話

はじめに

こんにちは。えくもんです。絵を描いたり小説を書いたりしてます。
プロの作家さんの通信添削サービスを利用したので、備忘録として記事にしてみました。
(添削をしていただいた先生からは許可をいただいております)

1.背景

私は毎年一本、小説新人賞に応募しております。今年も5月に応募したのですが、一次落選となりました。
応募歴だけは長いのですが、その中で一次選考通過したのは一回だけです。その一回も遠い過去なのがまた悲しい。
長年応募して一次も通っていないというのは、要するに自分の作品には賞を頂けるほど魅力がない。
さらにつまり、まったく成長していないということです。
課題はあるけれども、解決していない。しかもその課題を本人もわかっていない。
自分のできていないところを改善する必要があるのはわかっているのですが、具体的にどこだ? と考えてもわからないのが現状です。

これは余談なのですが、私は普段、絵も描いております。また一時だけ最速上達法というものをやったことがあり、その時は自分の絵が上達していくのをしっかり見えていました。
また、数年前の絵と今の絵を比べると、「お、上手くなったな~」と感じることがあります。
(三か月上達法)
https://www.youtube.com/watch?v=lRmgLBCaV6Q
話がややズレて恐縮ですが、少なくとも私は『絵であれば上達が見え、直すべき具体的な点を発見できる』ということです。
こういった絵と違って、小説というのは、時間をおいて読み返してみても、悪い点が見えにくい。むしろ「コレはおもしろいのでは?」とさえ考えてしまう始末です。
さすがに数年以上前の作品であれば恥ずかしくて黒歴史扱いしたくなるレベルだと気づくのですが、絵と違って改善点を実感するのに大きな時間差があります

手っ取り早いのは自分ではなく、他人に読んでもらってフィードバックしてもらうこと。
新人賞からのフィードバックをいただく手もあるのですが、たいていの新人賞は一次選考を通過しないとシートももらえません。(希望者・応募者全員に送っている賞もあります)

今回の新人賞は評価シートを頂けるものだったのですが、あくまで応募作の良い点と改善点に終始しているため、次回以降の作品に応用ができないのがネックです。
新人賞からのフィードバックは望みが薄いし、自分でなるべく早く気づくのには無理があると判断しました。
ということで通信添削を利用することにしたのでありました。

2.利用したサービス

利用させていただいたサービスは、わかつきひかる先生の通信添削です。
http://wakatukihikaru.com/service.html

初めての利用なので、コンパクトコースを選びました。
冒頭30枚の原稿とあらすじを読んで頂き、添削して頂くものです。
料金は1万円です。結論から言うと、実質無料
先生の御著書は何冊か読ませて頂いており、Youtubeも拝見していたのもあり、個人的にぜひとも添削を依頼したいと思ってました。

3.利用までの流れ

利用にあたっては
メールで相談・問い合わせ → 手順に従い振り込み・データ送付 → 添削データを受け取り → お礼のご連絡
という感じです。

通信添削の利用にあたって不明点があったので、先に質問というかご相談メールをお送りしました。
ご挨拶と添削を利用したいことをお伝え

ご返信を頂く

ご指示頂いた手順に沿って振り込み

原稿データを送付

その後、添削データをメールで受け取り
という感じです。
メールするのもデータを送るのも非常に緊張しました。失礼になっていなかったか今でもドキドキしてます。

4.どんな風に添削して頂いたか

結論から言うと、料金以上の価値ある添削をしていただいたと思います。
冒頭30枚というと「それだけで善し悪しがわかるものなの?」と思いがちですが、30枚を添削して頂くだけでもかなり実のある点を教えて頂けました

添削して頂いたところについては、以下に抜粋します。
・文法は合っているか?
・あらすじはきちんとかけているか?
・ターゲット層向けの話になっているか?(カテゴリーエラーになっていないか?)
 など

挙げればキリがないのですが、どの作品にも通じる分野(文章力、ストーリー性)の指摘も頂いたのはとても大きい部分だと感じます。
上手い点、できている点も挙げて頂けたので、ここはストレートに自信へとつながった気がします。5月新人賞に落選してからだいぶ時間がたっていますが、「もしかしてこの話つまらないんじゃないか?」というよくある落ち込みがあったので、「単につまらないだけじゃないんだな」と安心した気がします。

また添削の文章は非常に考えられているなと思います。素直に受け入れられる添削でした。
単に私がそう感じているだけなのですが、添削や評価シートというと、どうしても厳しいご指摘というか叱責が当たり前になるものだと考えています(新人賞界隈の方申し訳ございません)。一時、自分では良いアイディアをかけたな~と思って友人に共有したらダメ出しをくらって、それ以降そのアイディアで小説書くのを休んだ黒歴史があります。
絹ごし豆腐メンタルの私はそういった叱責には非常に弱い自覚があるため、ちゃんと聞き入れられなかったらどうしようかと思ってました。

しかし私の心配はまったくの杞憂に終わりました。
先生の文章は良い点と改善点をしっかり書かれており、また強い言葉が使われているということもなく、それどころか安心して読むことができました

「添削の内容関係ないじゃん」とも思うでしょうが、しっかり考えられた文章・受け入れやすい文章というのは、非常に重要です。
そもそも私が添削を利用させていただいたのは、新人賞受賞を目標の一つとしていたので、ご指摘事項を受け入れられなければもったいないです。
改善点をいただいただけでなく、最終的にすべて腑に落とすことができ、「次の作品に活かそう!」とすら思えました。

話を戻しますが、非常に価値のある添削を頂いたのは間違いありません。
改善点を詳しく挙げていただき、どうしてそう思ったのかを具体的に述べらているので説得力があります。登場人物の描写、重要アイテム、世界観、説明描写など、シーンを具体例にして頂けてわかりやすかったです。
またそれだけでなく、ここはこうしてみると良い、ここをこうしてみてください、というふうに、具体案まで提示して頂きました。改善点だけでなく、ではどうすればよくなるか? まで書いて頂いたことで、次に自分が直すべきところがはっきり見えたのも非常に大きいです。

添削頂いたデータは印刷して、いつも読み返しております。
これは私だけの、自分の良いところ、足りないところ、先生からのお言葉が詰まった宝物です。

5.所感

通信添削を利用させていただいたことは、自分にとって大きな学びになりました。
自分には見えていなかった点(良い点、改善点どちらも含め)がはっきりと見えて目から鱗状態です。同時に嬉しく感じてもいます。
こんなに丁寧に添削して頂いて、感謝の気持ちでいっぱいです。

おわりに

(ここからは単に今後の予定なので、流し読みくらいがちょうどいいです)

今後も小説は書いて行く予定です。今は12月締め切りの原稿と、エブリスタに投稿した小説の執筆を進めております。
webで好きなものを書いていくだろうし、新人賞も受賞にこぎつけるまで書き続けると思います。
この辺は今までと変わらないかもしれません。

その二つに追加し、同人誌にする想定での小説を書くことも進めていこうかと考えてます。
というのも、web小説を書いていた時間が長いため、自分でも気づかないうちにweb小説の章立てや作法に則って応募原稿を書いていたのが今回の添削でも気づいたためです。※web小説が悪いということではありません。
同人誌を出すことで、紙媒体の小説を書くリハビリをしていけたらともくろんでおります。webと紙の両利きになりたい。
自分の一次・二次創作小説を同人誌にするのは憧れでもあるし、もともとやってみたかったですし。

頂いた添削を活かし、もっと面白い小説を生み出せるよう、これからも書いてまいります。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

あと、添削シートを飾る神棚が欲しい。

最後に自作品宣伝ご容赦。
エブリスタにて不定期更新中【アイビー・ベイカー】よろしくどうぞ。
https://estar.jp/novels/25963305

pixivにて小説や絵を置いております。
https://www.pixiv.net/users/2274758

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