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いろいろな漢方があっていい!  新見正則

忘年会シーズン!

前回のNoteで御披露した名刺を早速千代田区医師会の忘年会で皆様に配りました。「僕が自分ですべて作成した名刺です。QRコードを読み取ると、これも僕が自分ですべて作成したオフィシャルサイトに飛びます」とか言って、各人に名刺を手渡して回りました。

読者の先生に支えられて

そこで多くの先生から頂いたお言葉は、「あのモダン・カンポウやフローチャート漢方薬を広めている先生ですね。持ってます。そしてとっても役に立っています」というものでした。僕の予想以上に僕たちの書籍が実臨床に役に立っていることがわかりました。こんな言葉、超うれしいですね。

最初の出版から12年が経ちました

最初に書いたフローチャートは「フローチャート漢方薬治療」(新興医学出版社)です。もう12年以上が経過します。漢方診療も漢方理論も古典の読破も不要というスタンスで保険適用漢方エキス製剤を処方しようというものです。

松田邦夫先生に巡りあって

松田邦夫先生の陪席を長く行っていて、思ったことは、「とてもこの先生にはかなわない」ということでした。古典に対する造詣がまったく違います。そして、漢方診療や漢方理論を極めても僕が新しく貢献できることはあまり残されていないと感じたのです。

前人未踏の僕の挑戦

そこで、Zero to One が大好きな僕は大胆な挑戦に出ました。松田邦夫先生が「いろいろな漢方があっていい!」と言われたことも僕の背中を押しました。漢方診療も漢方理論も古典の読破も不要というスタンスで保険適用漢方エキス製剤の処方を行うとどうなるのだろうという問いです。

幸い保険適用漢方エキス製剤の添付文書には漢方診療も漢方理論も古典の読破が必要とは書かれていません。つまり保険適用漢方エキス製剤を扱うには、保険システム上はまったく漢方診療も漢方理論も古典の読破も要求されていないのです。

いろいろな意見があっていいよね

そして、12年以上が経過し今に至っています。僕たちに対して公然と反対意見を述べる人は今まで皆無でした。そろそろ登場するだろうと思っています。僕はいつでもライブ対談で自分の意見を述べる用意ができています。モダン・カンポウの応援者を代表して、しっかりと対応していきたいと思っています。

大切なことは、患者さんの役に立つこと

大切なことは、患者さんの役に立てばいいのです。そこに辿り着く方法や作戦はいろいろでいいのです。松田邦夫先生の「いろいろな漢方があっていい!」というお言葉の意味が最近は益々身に染みて理解できます。症状や訴えに対してどの漢方を処方するかは漢方では経験則に基づいています。そしてその経験則の根拠を日本の漢方(和漢)に求める人もいれば、中国の漢方(中医)に求める人もいます。そうであれば、その根拠を現代に求めることも可能と思われます。

高速PDCAでパフォーマンスを最大に!

そんな可能性を探究するためにPDCAを回すのです。PはPlan(計画)、DはDo(実行)、CはCheck(測定・評価)、そしてAはAct(対策・改善)です。フローチャート漢方薬シリーズで計画し、実臨床医に実際に使用してもらって(D)、その結果を患者さんの立場から評価し(C)、そして新しい対策(A)を行うことを繰り返すのです。そしてフローチャート漢方薬シリーズも進化しています。

進化を体感したい方は、フローチャート漢方薬シリーズをすべて年代順に読み込んでください。また時間がないかたは、「フローチャート漢方薬」と今年上梓された「フローチャート整形外科漢方薬」を読み比べるだけでも面白いと思いますよ。


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