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ユナメイトの現状考察と今後の方針提案


自己紹介

しんくと申します。退紅りかさんが運営しているユナメイトにおいて、ユナメイトAPIの開発を行っています(最近はあまりやっていない)。

また、仕事では某IT事業会社でプロダクトマネージャーという仕事をしています。プロダクトマネージャーとは、簡単に言うと、どんな機能を用意するかを意思決定するような立場の仕事です。

本職でプロダクトづくりをしているため、ユナメイトの現状の課題を分析したり、今後の方針について提案してみたりしたいと思います。

プロダクト設計する上で重要なこと

専門的には、プロダクト作りをしていく上で、以下の4階層を整備することが重要と言われています。

プロダクト4階層

ユナメイトはビジネスでないので、あまり小難しいことを考える必要はないと思いますが、Why層はしっかり整理しておくべきです。

誰をどんな状態にしたいか

提供するサービスが、誰のどんな不満を解消し、どんな利益をもたらすつもりなのかはっきりさせておくべきです。今のユナメイトであれば、以下になるのではないかと思います。

  • ターゲットユーザー

    • ポケモンユナイトでソロランクを楽しみたいユーザー

  • ペイン・ゲイン(どんな不満を解消するつもりか)

    • ドラフトピックでやりたい。

    • EXポケモン抜きで試合をしたい。

    • 同レベルの人と対戦し、適切なレーティングで評価されたい。

定義したら、次に以下を考察すべきです。

ターゲットユーザーの母数、ペインに共感できるユーザーは多いのか?
そもそも、同じ課題感を持っている人が多くないのであれば、やっても仕方がないです。ご存知のとおり、ユナメイトはキューに人がいることが超重要であり、同じ課題感を感じている人が少ないのであれば、やるべきではありません。

競合分析

今のユナメイトは、ランクマの置き換えなので、競合は、公式のランクマと言えるでしょう。なので、ランクマに勝てるのかが重要になってきます。

なぜ活気がなくなっていったか?

大前提として、今から話すことは仮説でしかないです。適切な手法でユーザリサーチを実施して、検証した結果ではありません。
逆に言えば、仮説検証している人はいないと思うので、反論も仮説に過ぎません。断定的な反論をする人は仮説と事実を区別できない人と判断します。

まず、現状では、人が減る → マッチしない → 人が減る の負のループに陥っています。

では、なぜユーザが減ったのか?自分なりの仮説は以下。

① ターゲットユーザーのペインが小さくなったから

いくら魅力的な機能を提供していても、ランクマの不満が大きくないと、「ランクマでいいや」になります。

前述のペインに合わせてユーザーの声を代弁してみると、以下の感じでしょうか。

ドラフトピックでやりたい
シーズン当初と違って、ランクマでもドラフトができるようになってきたしなぁ

EXポケモン抜きで試合をしたい
・ドラフトであれば、大抵Banできるしなぁ
・EXが昔みたいなぶっ壊れではないから、まぁ我慢できる。

同レベルの人と対戦し、適切なレーティングで評価されたい
ユナメイトも人が多くないと、同レベルの人と対戦できるわけじゃないし、レーティングの良さのためだけにユナメイトやる気にはならないなぁ

② ターゲットユーザーの母数が減ったから

ご存知の通り、WCSシーズンに入りました。競技勢が全くソロでやらなくなったわけではありませんが、ソロで楽しみたいという需要そのものが全体的に下がっている時期です。

今後どうすればいいか?

これも大前提として、仮説にしか過ぎません。そもそも、サービスづくりにおいて正解はやってみるまでわからないので、試行錯誤の繰り返しです。

では、自分だったらどうするか?
少なくとも現状は、ランクマから人を奪えるほどの需要がないことから、以下2つの選択肢があると思っています。(両方やってもいいと思う)

  • ユーザのランクマへの不満が高まっているときだけ、ユナメイトをオープンし、高くないのであれば割り切ってやらない。

  • ランクマの置き換え路線を諦め、大会路線に方針転換する。

ランクマへの不満が高まっているときだけ開催

今のユナイト公式運営は、よーく失敗してユーザの不満を買うので、不満が高まったときだけオープンするのもいいと思います。
投票形式で、何票集まったらオープンするとかもおもしろいかもしれません。

大会路線に方針転換

方向性として、ランクマと競合するのではなく、1種の大会という位置づけでサービスを展開していくのもいいと思いました。

ランクマ路線だと、常に人がいる状態をキープし続ける必要があります。正直、この方針での成功は相当むずかしいと感じました。

なので、ユナメイトを大会として、特定の日時だけキューをオープンし、そこで成績を競ってもらう方針はどうかと思いました。
つまり、複数週にわたるソロランク大会にするという提案です。例として、以下のやり方があります。

  • 毎週金・土の19:00 ~ 28:00だけ開催

  • 上記期間中は自由に試合をしてもらう。

  • 2〜4週後のレートを最終結果として、優勝者を決める。

開催日時を限定することで、キューの人数が増える目論見です。ただし、これは逆効果の可能性ももちろんあります。

また、大会路線であれば、システムだけでなく、配信などのマーケティング活動も重要になってくるでしょう。

仮に大会路線でいった場合の「誰をどんな状態にしたいか」を再定義してみます。

再定義:誰をどんな状態にしたいか

  • ターゲットユーザ

    • ソロ大会で優勝したい or 好成績を出したいと思っている人

  • ペイン・ゲイン

    • 現状のソロ大会は、仲間運に大きく影響を受けてしまう。(ユナメイトは長期戦の大会であることで、運を収束させる)

    • 複数週実施することで、自分の都合の良い日だけ参加できる。

もしかしたら、ソロの方針も変えてもいいかもしれません。現在、チームでのリーグ戦大会みたいなのってないので、そういう路線に大きく変更してもいいかもしれません。(前述のとおり、今はWCSシーズンなので需要があるかは微妙)

最後に

自分は家庭環境的に、ユナイトをプレイして遊ぶのが簡単ではない状況になっています。しかし、ユナイトの観戦は大好きです。界隈が盛り上がっていく手助けを限られた時間の中でもいいので、少しでもできたらと思っています。

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