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福島ユナイテッドFC vs FC東京U23の試合を観てきました。(Jヴィレッジ)

昨日10月27日にJヴィレッジで行われた福島ユナイテッドFC対FC東京U23の試合を観戦してきました。福島県のJヴィレッジが会場ですが、FC東京側がホームという試合でした。

試合は試合終了間際のロスタイムに勝ち越しゴールを許し、残念ながら福島が敗れました。シュートを20本以上福島が打っていたことからも分かるように、福島がボールを保持する時間が多く、シュートまでつなげていました。

個人的にいつも注目している10番の橋本選手の中盤でボールを受けてさばくプレイは決して派手ではないけど、正確でゲームを落ち着かせ、展開を変える場面が何度もありました。左サイドからパスを受けて身体を右にひらきながらトラップし、2タッチ目で右サイドへ配給するパンチの効いたパスはしびれました。多くのサッカーをしているだろう子供たちが観戦に来ていましたが、ぜひこういった正確なプレイを見てもらいたいと思った。あまり歓声が上がらなかったので。。。

先制点をあげた6番輪笠選手の運動量に、この日も驚きです。右サイドバックのポジションですが、ゲームの流れからボランチの位置、気付けば左サイド、前線までポジションをとってます。観戦に行く試合は、いつもこのような動きを見せることから戦術なのでしょう、いつもこの動きに楽しませてくれます。輪笠選手のオーバーラップをカバーする選手達の動きもチームプレイの面白いところ。

最終ラインで相手ボールを奪い福島ボールにし、中盤につなぎ、前にボールを送るのではなくディフェンスラインに下げるプレイがありますが、そのときに、スタンドから「前に前に!」と何度も叫ぶ観客が数人いたが、福島のサッカーは、あの場面で前に送ってしまうスタイルではないと私は把握している。

福島のサッカーは繋ぐことであり「繋がりタオす」という最終ラインから短いパスをつなぎポゼッションを高め全体で押し上げるサッカーだろう。逆にあの場面で前に送ることで、東京側が守りやすい。前にはワントップの9番武選手がボールを受けられたとしても孤立してしまうのではないだろうか。そこに東京側が数人で挟むことができる感じだった。繋ぐサッカーから考えれば、前に送ってしまうと、それに合わせて中盤も押し上げる必要があるからではないだろうか。ボールを奪って前に送れそうな場面でも送らず繋いでいることを考えると、チーム全体がどういった戦術なのかは見えてくるでしょう。「前に送れ!」ではなく、「前に送らず繋ぐのは何故だろう?」と考えると面白いと思う。

サッカーの試合は勝ち負けがあります。今回は残念ながら敗れましたが、繋ぎシュートまで行く、流れのなかから走る、カバーするという福島のサッカーを楽しく観戦してきました。東京の若い選手、個々の技術が上手い。前へ行くスピード、両サイドからの仕掛け、シュートコースを身体を張って守る東京のサッカーも楽しかったです。

来月11月から福島のホーム戦が福島市の「とうほう・みんなのスタジアム」に戻ってきます。ぜひまた観戦したいと思います。

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