「孤独が恐怖に大人数が癒し」のことを潰さないで
孤独が怖い人もいる。
大勢の中でしか休めない人もいる。
人間関係が力になる人もいる。
孤独が弱さの原因になる人もいる。
一人が、常に闘い続けることの意味になる人もいる。何もない人間関係が、大きな傷になることもある。どうか忘れないで欲しい。
孤独を求めるのは「何もかも揃っている」ことだと。
僕は孤独が大嫌いである。
一人の期間が長かったこと、友人に囲まれた時間が少ないこと、愛されたことがないことが重なっているからである。それだけではない、多くの人が大勢の中にいた期間に、僕は地獄のような環境で一人闘い続けたからでもある。
一般的に、社会人や大人になることで孤独を求める人が増えてくる。
友達や他者の幸福が多くなるにつれて
会社での気配りをすればするほど
自分の時間が確保できなくなるから
etc…
しかし、特別な事情を除いて、「孤独がいい」や「孤独を求めたい」というのは、これまで一人だったことが少ないからだと思う。
それだけ周りに常に人がいて、楽しんで、愛されて、誰かの息遣いが聞けて、自分と相手が相互に存在を認識し合えてきたということを表しているのではないだろうか。
僕自身は、疲労が溜まったり、とてもしんどくなったり、人に気配りや相手のことを配慮し過ぎてしまうと一つの感情が強く出てしまう。
一人になりたくない。
とにかく孤独が恐怖に代わる。世界が終わっていくような感覚になる。やっぱり、どんなに乗り越えても駄目じゃないか。こんなに人がいても、この社会には僕だけしかいない、幸せな姿や恵まれを自慢しないで!!!という苦しみが溢れてしまう。
そのような状況下では、自分自身が疲弊しているときできであり、外部からの圧力や世間との齟齬などを上手く対処することができなくなってしまう。
そうなると恐怖で押しつぶされそうになり、自分がどこかに拡散してしまうような、どこかに消えてしまうのではないかという漠然とした絶望感に苛まれるのだ。
だから、大勢の中にいたいと思ってしまう。誰かの声を聞いていたいし、ちゃんと話しかけてくれる人が傍にいてほしくて。たわいもない会話をしている人たちの横で、その人たちの存在を感じながら眠りにつきたいのだ。
しかし、他人はこの感情を理解はしてくれない。
孤独であることを正義としているから。なによりも自分たちは「人に満たされてきた」からこそ、たくさんは必要がないからである。
例え、自分の苦しみを周りの人間にうまく説明できても、同じような感情を持ち合わせなければ、面倒くさい人間になる。逆に説明できなければ、ただのわがまま人間になって、さらに孤独を強めるという悪循環になる。
どんなにお願いをしても誘ってもらえたり、計画や企画を一からしてほしいと頼んでも聞き入れてもらないどころか”拒否”されてしまう。
どれだけのものを積み上げても、どれだけのこと示しても、どれだけの時間を重ねても、どれだけ相手の思っても、誘ってもらえない、声をかけてもらえない、仲間に入れてもらえない、紹介という場に呼んでもらえない・・・。
それは、もう分かりきった答えではある。僕のことを友人や仲間、大切な人と思っていていない。確かにそうかもしれない。でもそこに目を向けたくないのだ。
自分の肉体や精神が闘えている間は構わない。
みんなに喜んでほしいから、みんなが楽しんでほしいから。みんながまた違うみんなと知りあって欲しいと純粋に思うから。
でも、僕をなんとも思っていないという事実を受け入れてしまったら、どんな世界が待っているか想像もしたくない。
だから、そこから目を背けて僕は伝え続ける。
たまには、僕を誘ってもらえないだろうか。
たまには、僕を構築したなかにいさせてはくれないだろうか。
たまには、僕をみんなが作ったもので楽しませてくれないだろうか。
たまには、僕をみんなの仲の良い別の人に紹介してくれないだろうか。
それでも理解してはくれないね。こういうことを話せば、もっと一人だということはわかっているから面と向かってや本音では言えない。
なら、一人で色々な世界を開拓すればいい。それをできるのにも、前提に満たされがあることを忘れてはならない。
開拓するというのは、揃える、合わせる、調整することだけじゃない。自分のことをうまく調節して、相手の感情を探り、空気を読み続けるという、さらに高度な力を必要とするからである。
どれだけの言葉を並べても、誰の心にも届かない思いの一つである。
それは、この社会が幸福すぎるからである。孤独を推奨し、孤独が崇高なものだとできるのは、前提に満たされがあるからこそである。
しかし、そのことに気づかない。
彼方立てれば此方が立たぬ
という状況を近年増えている。これまで封じされてきた言葉や思いを世に出すことで、それとは逆の思いや意味をもつ意見を弾圧しないで欲しい。それはまた別の機会に語るが、孤独であることを求めることで、孤独が苦しいという人の気持ちを潰さないで欲しい。
夢はルポライターなどです。(/・ω・)/「声なき声を」届けることや草の根活動を頑張っている人や世に出せるように、そのために使えたらなと思います。