Shinnosuke Murata | Murasaki

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Murasakiというブロックチェーン上にゲームやコンテンツを作るスタートアップをやっています。サッカー好きです。

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最近の記事

NAT(非恣意性トークン)とデジタルマター理論について

こんにちは、今日はNAT(非恣意性トークン)に関する話を中心に書いていきたいと思います。 2021年はETH上でNFT、2024年はBTC上でNATの流れはあるかもしれない、と思っています。 現在実はNATプロジェクトを開発中でして、2024年4月中旬に発表予定です。よろしければフォローお願いします! https://twitter.com/Shinnosukee07 DMT(デジタルマター理論)を利用して開発しているのですが、まずはNAT登場に至るまでのナラティブを

    • Dokyo - 世界一のNFTコレクション制作過程

      こんにちは。今回は昨年2023年9月にローンチしたDokyoというプロジェクトについて書いていきたいと思います。 弊社が制作を担当したDokyoは全チェーンの24h取引高トップを何回も達成しているAvalanche上で開発されたNFTコレクションです。2024年1月の取引高は45億円を記録しています。 弊社が実は世界有数のプロジェクトの制作に関わっているよというアピールも兼ねて、今回は制作の裏側を中心に書いていきたいと思います。 Dokyoについてこちらのツイートに詳細

      • 韓国の若者はなぜ仮想通貨に熱狂するのか -N放世代、アルトコイン、チキン屋-

        はじめに12月12日〜17日でソウルに行ってきました。弊社が韓国市場における取引が増えていること、普段お世話になっているパートナーやチームメンバーと親睦を深めたかったこと、新規取引先や日本市場に興味があるエンプラや投資家との面談などが主な目的でした。 結論から言うととても収穫の多かった出張でした。新たな友人もできましたし、何より有識者より市場の状況を伺えたのが良かったです。 ここからは韓国のWeb3市場がなぜ盛り上がっているのかなど書いていければと思うのですが、その前に韓

        • ファンタジースポーツのすすめ

          はじめにこんにちは。11月〜12月で6カ国を出張することになったのですが、一番楽しみなのは秋田への出張です。画像は全然関係ないですがダリです。 今回は弊社が携わっているファンタジースポーツという領域について紹介したいと思います。今回の創業前にこんなツイートをしているのですが、順調に各領域参入してきたかなと思っています。 特にファンタジースポーツ領域は国内スポーツ市場における課題を解決する大きなポテンシャルがあると考えており、その点についてまとめたいと思います。 1万字近

        NAT(非恣意性トークン)とデジタルマター理論について

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        • 雪の下ラジオ
          4本
        • 会社の日報
          2本

        記事

          なぜ今スポーツベッティングの話をするべきなのか

          こんにちは。Murasakiというブロックチェーン上にコンテンツを開発する会社をやっています村田です。 スポーツが好きで仕事でもスポーツに関わることが多かったのですが、またスポーツに関わる仕事ができそうで嬉しいです。詳しくは先日のプレスリリースをご覧ください。 さて今回はなぜ今スポーツベッティングの話をするべきなのかについて書いていきたいと思います。スポーツベッティング最大の市場、ヨーロッパよりお届けします。 1. あらすじ日本では各省庁によって管轄される公営ギャンブル

          なぜ今スポーツベッティングの話をするべきなのか

          クリプト系イベントネットワーキングの心得

          こんにちは。光陰矢の如く8月前半が終わった村田です。 本当はプールに行きたいのですが、灼熱のビルの屋上でフットサルをしています。 ここ1年で国内外のクリプト系カンファレンスにかなり行ってきました。継続的にカンファレンスでネットワーキングした結果、最近は実り多い経験に繋がっているのでカンファレンスやイベントを通じて得た良いネットワーキングと良くないネットワーキングの違いについて書いていき、イベントネットワーキングの心得みたいなものを伝えていけたらと思っています。 前提として

          クリプト系イベントネットワーキングの心得

          ブロックチェーンゲームの面白さに関する考察

          こんにちは、Murasakiの村田です。最初のBCGタイトルをリリースしてからありがたいことに色々なお話を頂く機会が増えました。また順次リリースしていければと存じます。 ちなみにスキポール空港でこの記事を書き始めまして、中国の空港でほぼ完成していたのですが電池が切れてしまいあえなく下書きセーブできておらず1からやり直しになってしまいました。 気を取り直して再度書き始めたところ、電車の乗り換えに失敗し東京でのイベントに遅れてしまうことになりました。数多の困難に抗って完成させ

          ブロックチェーンゲームの面白さに関する考察

          創業から1年でブロックチェーンゲームタイトルをリリースしてわかったこと

          こんにちは、相当間が空いてしまいました。 前回のnoteが2021年なので丸2年こちらで発信をしていないことになりますね。ずっとサッカーについての発信をしていたのですが、今回は創業に至った経緯とMurasakiの初タイトルCyberstellaを実際にリリースしてみて得られたインサイトについて話したいと思います。 コミュニティ向けというよりどちらかというと同業のファウンダー向けです。今考えると本当に創業時は無知だったし、少しでもこれから創業する、業界に参入する方の参考になれ

          創業から1年でブロックチェーンゲームタイトルをリリースしてわかったこと

          ジャージーFAの冒険と、ジャージー・ブルズの挑戦

          英国王室属領(王室の私有地)のチャネル諸島のうちのひとつ、ジャージー島に関する話です。 ジャージー代表はFIFAやUEFAに加盟を断られ、アウトサイダー達が集う大会に参画するも脱退。新しくジャージー・ブルズ(以下「ブルズ」)というクラブを組成し英国のリーグ構造に参画、FAカップをホストするまでの話を書いていきたいと思います。 最近のサッカー界を賑わすたくさんお金が動く話は全然出てこないので、ご容赦ください。 チャネル諸島とはチャネル諸島はイギリスとフラン

          ジャージーFAの冒険と、ジャージー・ブルズの挑戦

          Dundee Unitedが育成クラブへ進化するまで

          今シーズン、Dundee Unitedはスコットランドで最も多くのユース出身選手をデビューさせたクラブでした。10名がメンバー入りして5名がデビューし、ローンに出ている選手たちも活躍し始めています。 その中心にいるのがアカデミー・ダイレクターのAndy Goldie氏です。 Goldie氏は「(一定の成功を収めることができたが)アカデミー組織によって開発されたスタイルを持った選手たちがトップチームで持続的なインパクトを残し、大きなクラブが彼らに大金を支払うまで油断できない

          Dundee Unitedが育成クラブへ進化するまで

          欧州スーパーリーグとCLの新フォーマットについて

          ※こちらは各クラブからスーパーリーグ参画のアナウンスがあった2021年4月18日に書いた文章でして、現在既にたくさんのアップデートがされていますので最新情報が気になる方は他のソースを参照下さい。 背景これ、「誰がルールを作るか」という話です。 欧州スーパーリーグは、現在レアル・マドリードとマンチェスター・ユナイテッドがヨーロッパのPEファンド、キー・キャピタルと画策している欧州トップクラブを集めたリーグ構想です。 この構想自体は数回報道されていますが、主導しているレアル

          欧州スーパーリーグとCLの新フォーマットについて

          CFGやRBに次ぐ新たなフットボールフランチャイズPacific Media Groupとは

          # フットボールクラブフランチャイズについて著名なフットボールフランチャイズとしてSheikh Mansour氏をはじめとする中東の投資家達が投資するCFGや、オーストリアの飲料メーカーRedbullが投資するRBグループ、さらに物理学者でスポーツギャンブルの会社を複数所有するMatthew Benham氏が投資するブレントフォード・ミッテランが挙げられます。 共通の特徴としてデータ活用を非常に重視していることが挙げられます。例えばMatthew Benham氏はストライカ

          CFGやRBに次ぐ新たなフットボールフランチャイズPacific Media Groupとは

          スポーツクラブがイノベーションを起こすには

          こんにちは。今回はスポーツクラブにおけるイノベーションについて調べてみました。リーグが包括的な取組を行っていたり、スポーツテックの文脈も混ざっていますがご容赦ください。 先日The Top 25 Most Innovative Teams in The WorldがSports Innovation Labから刊行されていたので、そちらの冒頭を引用させて頂きます。(一部意訳) 世界で最もイノベーティブなスポーツチームには以下の共通項があります: 1. 多様な収益構造:

          スポーツクラブがイノベーションを起こすには

          おもてなしという自縛|海外進出プロジェクトあるある

          先日、海外で店舗型ビジネスを展開したいという経営者の方から「ヨーロッパやアメリカは接客サービスの質が低すぎるので、これを日本式に向上することで差別化ができるのではないか」と相談を受けました。 これに関して少し思うところがあったので、備忘録として書いておきたいと思います。その方に話した自分の考えをそのまま書き綴っています。 結論から言うと、今回は自分たちが海外で推そうとしているコンセプトが日本の強みなのか日本でのみ通用するものなのか見極めが必要ですね、ということを書いていま

          おもてなしという自縛|海外進出プロジェクトあるある

          Sociosというサービスが見事にサッカーファンとクラブの課題解決にハマった

          私は普段サッカークラブで働いており、最近在マルタのブロックチェーン企業Chilizが運営するSociosというサービスをクラブに導入しました。(以下リンクをスクロールダウンすると日本語版が読めます) これがファンエンゲージメントを新しい次元に昇華させるのみならず、クラブの課題解決にも繋がっていたので、その理由を書いていこうと思います。 以前、こんな記事を書きました。 端的にサマリーを書くとこんな感じです。 ・サッカークラブの時価総額はかなり安い ・理由1: 非試合日の収

          Sociosというサービスが見事にサッカーファンとクラブの課題解決にハマった

          Guardianのマラドーナに関する記事が素晴らしすぎたので一部翻訳しました

          Guardian所属の推しライターJonathan Wilson氏がまた抜群に良い記事を書いていたので、あまりの素晴らしさに一部翻訳しました。プロではないので意訳や誤植あったらすみません。 1920年代、アルゼンチンは移民によって人口が膨れ上がり、フットボールが人々を一つのアイデンティティに纏める役割を担っていた。国民はルーツに関係なく、青と白のストライプを着た代表チームが勝利することを願い、代表チームの戦い方は政治的・文化的な重要性があることを意味した。 アルゼンチンのフ

          Guardianのマラドーナに関する記事が素晴らしすぎたので一部翻訳しました