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ツールやサービスを駆使して鬼退治を効率化した桃太郎の話

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に向かいました。

おばあさんが川で洗濯していると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。

しかし、おばあさんにとってこれは必然でした。なぜなら、セールスフォース社提供MAツールのPardotによって効率的に桃がどんぶらこと流れてきそうな動線を特定し、「桃獲得コスト」を最小化する流入経路(川)を再現性ある形で特定していたからです。シンプルなUIと設定コストが低いこともありおばあさんにもセットアップが容易でした。

特に驚きもなく桃を拾い上げ、ヤマトのLINE集荷サービスで家までの配達をお願いしました。おばあさんはuberで帰宅しました。

家に帰って、「ああ、また桃ね」みたいなリアクションのおじいさんとおばあさんは大きな桃を食べようと包丁で真っ二つにすると、中から赤ちゃんが生まれました。

おじいさんとおばあさんはこの赤ちゃんのネーミングライツをメルカリで販売したところ、赤ちゃんは「桃太郎」という名前になりました。桃太郎は新しい家族及び労働力として、無償提供枠が30名まで拡大したクラウド人事・労務サービスのSmartHRに従業員登録されました。

おじいさんとおばあさんが住む村では鬼が定期的にやってきて大暴れしており、金品を盗んで帰っていきました。おじいさんとおばあさんの家も、口座を無理やりMFクラウドを通じて鬼ヶ島に連携されて、税金をみっちり取られていました。尚、鬼ヶ島内では複数口座の管理もクラウド会計処理によって効率化されていた為、家内を見回りに来た時にMF上のBSに無い金品があると押収されてしまいました。

桃太郎は小さい頃から鬼を観察し、各鬼をSFAツールのセールスフォース上に登録して、個体の身長や体重、奪った金品の額、好きな食べ物、動きの癖、持っている武器などをこと細かに登録して、鬼ヶ島内の組織構造やヒエラルキーを把握し、どの鬼がキーマンかを特定していきました。鬼によって強さや指導力が違うので、担当クラスの鬼ではなく中間管理職・決裁者を重点管理して監視しました。

オイシックスですくすく育った桃太郎はついに鬼退治を決心します。桃太郎はCampfireというクラウドファンディングサービスを通じて「鬼ヶ島制圧プロジェクト」を立ち上げ資金を募りました。リターンに鬼ヶ島制圧時に押収する金品を設定しましたが、全て分配してしまうとROIが悪い為、一部安価なきびだんごで担保しました。

プロジェクトの資金調達は予想していたより順調に進み、かなりの資金が集まりましたが、きびだんごが不足するという事態に陥りました。おじいさんとおばあさんだけではアウトプット量がボトルネック化してしまい、制約理論的に言うとプロジェクトのスループットを悪化させそうでした。

そこで、きびだんご製造工場に追加製造をお願いしようと問い合わせフォームから連絡したところ、担当営業から電話連絡が来て「一度対面で諸条件を調整し、発注内容をFAXで送ってほしい」という旨のことを言われました。桃太郎の家から工場は遠く、FAXは持っていませんでした。そこで桃太郎はベルフェイスというオンライン商談ツールでプロジェクト概要資料を共有しながら面談し、e FAXというインターネットFAXで発注書を送ることでレガシィ産業の慣習に対応しました。ベルフェイスのビューティモードで小顔になった桃太郎は効率的にプロジェクト内容、必要個数、納期を伝えることができ、発注書のFAXも無事先方に届きました。

きびだんごの大量生産に成功し、余ったきびだんごをリクルーティングの予算に充てようとした桃太郎は、エージェントに幹部人(獣)材の採用を依頼しました。しかし、エージェント側に予算の限られている桃太郎に良い人(獣)材を紹介するインセンティブがなく、資金潤沢な「みんなで行こう!竜宮城プロジェクト」にばかり幹部が紹介されてしまうという苦難に苛まれていました。

そこで条件ありきではなくプロジェクトの理念やカルチャーに共感してもらえる機会を増やそうと思い、ダイレクトリクルーティングサービスを探していたところ、Findyというサービスを発見しました。スキル毎に偏差値が出るというサービスで、Findyを通じて嗅覚に優れたイヌと、俊敏性の高いサルを仲間にすることができました。

電子機器の取り扱いがあるレディオブックという会社から「キジ」というドローンを500台仕入れ、クラウドワークスできびだんごに爆弾を仕込むタスクをアウトソーシングし、準備は整いました。

まず、セールスフォース上に登録された情報からキーマンとなる鬼を複数特定し、そのキーマンがよくいる場所をuserinsightというヒートマップ対応のWEB解析ツールで特定しました。

キーマン鬼の居場所を特定した後は、その鬼が一人の時を狙って俊敏なサルが話しかけにいきました。上空にはきびだんご爆弾を搭載したキジドローンが飛んでおり、「いつでも爆撃できる」旨を伝えることでキーマン鬼をこちら側の味方につけました。サルはBacklog上で「誘引」タスクを完了ステータスに変更しました。

鬼ヶ島はブラウザがIE、部署毎にカスタマイズされたSAP、社内でもメールで業務を行っていたので、縦割りの情報共有体制につけ込み、偽の情報を社内で流すことにより金庫のセキュリティをオープンな状態にしました。嗅覚のあるイヌが金庫にたどり着くと、Slackで桃太郎に準備ができた旨のメンションを飛ばしました。

桃太郎はリモートできびだんご爆弾を搭載したキジを鬼ヶ島上空に500体配備した状態で、クラウド名刺管理サービスSansanで共有されていたボス鬼の連絡先に電話した上でベルフェイス商談しました。桃太郎は「いつでも爆撃できますが、奪った金品をこちらにお返し頂き、村への不可侵条約を結んで頂く形で宜しいでしょうか。」とボス鬼を脅迫し、電子契約サービスのクラウドサインで「略奪品返還と村への不可侵に関する契約」というタイトルの契約書を締結しました。

桃太郎は実はこの間ずっと家におり、SlackやBacklogでタスク進捗を見守っていた上、ジョブカンワークフローでイヌとサルへの権限設定も適切に行っていた為、現場指揮を俯瞰で執ることができました。

こうして村に平和は訪れ、おじいさんとおばあさんはBASEできびだんごを売り第二の人生を歩み、桃太郎は返還された金品を資本金にして、増えすぎたクラウドやオンプレツールのDBを一元管理するiPaaS(Integration Platform as a Service)サービス開発ベンチャーを立ち上げました。

その後、桃太郎は結婚し、一太郎と弥生という子供ができました。

めでたし、めでたし



後記:使ったことのあるツールを中心に、好きなツールや気になるプロダクト、会社が登場しています。紹介されているツールの情報は各社HPを参照ください。Findyは実は直近業務のお手伝いをしていた会社さんで、エンジニア転職・フリーランス紹介サービスを展開しています。是非ともご利用下さい~。あと、これサービスの主旨間違ってるよ!とか指摘あれば教えて下さいw

写真は鬼ヶ島っぽい館山のフェス会場です。


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