アニメと事件は関係ない。

死者33人…歴史的大事件となってしまいました…本当にいたたまれなく、ニュースを見る度に心が苦しいです。
被害者の方々のご冥福をお祈りいたします。
もちろん同じ業種なので、個人的に思うところもありますし、身につまされる思いもあります。

今回の事で、友人の何人かから大丈夫?と心配の連絡をいただきました。
それは、Twitterをはじめ、ネット上には僕や会社に対する罵詈雑言や脅迫めいたものがあるからです。
今回の事件もすでに脅迫めいたことがあったと報じられています。

友人からの連絡はそれはとてもありがたいことなのですが、それは一方でアニメ=危険というフィルターがかかってしまっているのかなとも思いました。

今回の事件は犯人の動機などまだわからない事も多く、現状では被害を受けた会社がたまたまアニメ会社だっただけなのです。
そのアニメ会社が有名だった為に、ニュースでも取り扱いが、作品であったり、ファンであったりアニメという部分が大きく報道されます。

それを見た視聴者がアニメ=危険となってしまうのは自然なことかもしれません。しかし、これが繰り返し行われると、多くの人の中にアニメ=危険が刷り込まれていってしまいます。

これで、もしも犯人がアニメ好きという話が上がりでもしたら、より一層、アニメ=危険=犯罪となってしまいます。
そうなると今後の作品の内容に規制がかかったり、アニメに対する偏見、アニメ離れも進んでしまいます。

なので、そうならない為に事件を一歩引いて冷静に見る事が大切だと思いました。

不謹慎と捉えられてしまうかもしれませんが、人の命の重さに差はありません。アニメーターだから可哀想とかアニメ会社だから支援しようというプラスのことですら、事件にフィルターをつける役割を担っているんじゃないかと思います。

支援など、例え正しい行いだとしても、行動する前に一度、これはアニメ会社だからしてる行動なのかどうかを自問自答した方がいいと思います。

アニメは日本を代表する文化の1つです。熱狂的なファンも多くいます。熱狂は良くも悪くも判断を鈍らせます。
被害者に対する想いや作品のことに想いを馳せるのは当然だと思います。

ですが、今回の事件は歴史的な大量殺人事件なのです。
報道は止める事が出来ませんが、受け手側の我々が冷静さを保つことが、アニメ業界の為になると思います。
冷静さを保った上で何かできることで支援が出来ればと思います。

最後に改めて、被害者の方々のご冥福を祈ると共にご遺族の方々にお悔やみ申し上げます。

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