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WEBデザイナーはやっぱりMacなのか?MacとWindowsのPC比較

・パソコン買うならMacかWindowsどっちがいいの…?
・WEBデザインやるならやっぱりMacがいいかな?なんでみんなMacなの?

こんにちは、フリーランスWEBデザイナーのSHINOBUです。

「Macを買うべきか、それともWindowsか。」
みなさんもパソコンを買うときに一度は考えたことがあるお悩みかもしれません。

特にデザイン業界はMac信者が多いこともあり、Windowsユーザーは「そんなにいいの…?」と思っている方はたくさんいるかと思います。

今回はそのモヤモヤを晴らすべく、MacとWindowsのどちらが良いのか?という比較から、デザイン業界にMac信者が多い理由まで説明していきます。


「 Macか、それともWindowsか。 」

結論から先にお伝えします。

優劣は特にない。自分好みの方を選択すれば問題ない。

他にも色々な方が、どっちでも良いとおっしゃっていると思います。
私もそう思っています。

理由はシンプルで、どちらにもメリット・デメリットがあり、大きく目立った差がないため、自分が使いやすい方、好きな方を選択して問題ないからです。

Macは比較的高価なパソコンと言えます。
一方でWindowsのパソコンは、幅が広く安いものだと2、3万円で手に入ります。
最近では高級志向のWindowsPCもたくさん登場しており、あらゆる用途において本格的にMacPCとの差が無くなっています。

ですので、ブランドでの比較というより「パソコンを使ってどんなことをするか?」というご自身の用途に合わせて最適なものを選ぶのが良いかと思います。


「 Macのメリット・デメリット 」

WEBデザイナーをするなら、という観点も踏まえて見ていきます。


【 Macのメリット 

1. Retina対応モデルは画面が綺麗
まず、Retinaというのは通常の2倍の解像度で画面表示するディスプレイのことです。簡単に言うと、画面の表示が通常のパソコンより圧倒的に綺麗ということです。

Macには、このRetina対応のパソコンがあります。
2010年代以降のモデルは、ほとんどRetinaディスプレイを搭載しています。

発色がすごく良く、解像度も良いので、単純にネットサーフィンするだけでもテンションが上がります。

WEBデザイナーとしてWEBサイトを作る仕事をするのであれば、Retinaディスプレイは確実にメリットになります。(そして通常の画面には戻れません)


2. 既存フォントのクオリティが高い

Macのパソコンには、WEBデザイナーなら頻繁に使うであろう「ヒラギノ」や「Helvetica」などがデフォルトで入っています。これはWindowsのパソコンにはありません。

Macの生みの親であるスティーブジョブズが以前カリグラフィーを学んでいたこともあり、Macのパソコンはフォントへのこだわりも詰まっていると言われています。

ヒラギノなど高品質なフォントは購入して使うことができますが、数万円ほどかかるものが多く、決して安くありません。

それが無料で使えるのは、WEBデザイナーにとってかなりのメリットです。


3. 電源ON/OFFがなく起動が早い
Macのパソコンは「毎回電源を切る」という概念がありません。常にスリープという感じです。

Windowsはこまめに電源ON/OFFをしないと、リフレッシュが必要になり強制再起動が起きてしまうこともあります。(モデルやマシンにもよりますが)

その点Macは、毎回スリープから立ち上げる形になり、起動が圧倒的に早いです。
急いでいるときのイライラも軽減できます。


4. 直感的な操作性が気持ちいい
サクサク動く上に、操作性が気持ちいいです。
Apple製品の評価で「直感的」という言葉をよく耳にしますが、私自身使うまでは「?」でした。

直感的って、どういうこと?みたいな。
しかし、触ってみたら即座に理解できました。わかりやすく言うと、スマートフォンを触っているときのような感覚です。

ガラケーからスマートフォンに変えたとき、説明に沿って操作わけでもなく「なんとなく感覚でやりたいことができてしまう」という感動を覚えた記憶があります。

Macは、PCをスマートフォンのように操作している感覚です。
それが気持ち良くて、Macが使いやすいという人はたくさんいます。


Macのデメリット 

1. MicrosoftのOffice系ソフトが入っていない
Macのパソコンには、仕事で良く使うエクセルやパワーポイントなどのOffice系ソフトが入っていないため購入する必要があります。

ただ、デフォルトで「Numbers」(エクセルのMac版)や「Keynote」(パワーポイントのMac版)というアプリが入っているため代替は可能です。機能もOfficeソフトと遜色ありません。

また今では、Googleが提供する「スプレッドシート」(エクセルのGoogle版)や「スライド」(パワーポイントのGoogle版)などのWEBサービスも普及しているため、補うことのできるデメリットと考えると、大きな問題ではないかもしれません。

実際に、Officeソフトなしでも仕事は問題なくできます。


2. Windowsユーザーが多い環境では互換性の悪さも

互換性の悪さとは、文字化けやデータ破損などが挙げられます。
例えば、上記のNumbersやKeynoteで作ったデータを、Windowsのパソコンに送付した際、意図しないフォントの変換が起きたり、レイアウトが崩れたり、データが開けなかったりと、問題が発生することは多々あります。

仕事の場面で、周囲にWindowsユーザーが多い場合、互換性の問題に気を配る必要があり、その点はデメリットと言えます。

ただ、上記の問題はそれぞれ対処法もあり、克服できないデメリットではないのでご心配なく。


3. 値段が高い

これは1番の難点かもしれません…。
具体的な金額で言うと、最安のモデルでも約10万円というラインナップです。高いものだと30〜50万円近くします。
高精細な画面や良質なフォント、その他性能面のメリットを考えると妥当な金額かもしれませんが…。

一方Windowsは、性能度外視なら3万円程度から検討できるため、選択肢の豊富さはWindowsの良さでもあります。


「 Windowsのメリット・デメリット 」

Windowsのメリット 

1. Office系ソフトが無料で使える
Windowsのパソコンは、Office系ソフトがデフォルトで入っているため、ビジネスシーンで困ることはありません。
Officeソフトは購入もできますが、1万円以上かかったりします。それを無料で使えるのは、大きなメリットです。

WindowsからMacに乗り換えると、当たり前のように使っていたOfficeの有り難みを感じます。


2. 操作しやすい

Windowsのパソコンは、ユーザーに親切な操作性が特徴として挙げられると思います。
例えば、明確に「ボタン」があり「ここをクリックしたらこうなる」という、一連の流れが誰にでもわかりやすい仕様になっています。動作とその結果が予想しやすいというのは、操作する上でかなり重要なポイントです。

一方Macは、ノートパソコンであればトラックパッドの操作ルールも特有のものがあり、指2本を使う操作と3本の操作とで使い分けたりします。
ここが「直感的」と言われるポイントでもありますが、初めて使う人にとっては慣れるのにも一苦労だったりします。

Windowsのパソコンは、いわゆる標準的(メジャー)な操作ができる点でメリットがあります。


3. 圧倒的なユーザー数でビジネスシーンの互換性がある

ビジネスシーンでは、Windowsのパソコンが圧倒的に多数派です。Macも最近では増えてきているものの、全体数を見るとWindowsの比ではありません。

それだけ圧倒的多数がWindowsを使っている中、Macを使うと互換性の問題で不備があったりもします。
それほど大きな問題ではありませんが、仕事をする上でのデメリットを避けるという意味では、Windowsのパソコンを選べば問題はないでしょう。


4. 安価なマシンの選択肢がたくさんある

世界的にも、日本国内でも、Windowsユーザーの方が圧倒的多数です。
その分選択肢も多く、用途に応じて自分好みのマシンを選ぶことができるという点は、Windowsのメリットです。

ただ、細かなスペックの話をすると、パソコンのメモリは8GB以上が良いと思われます。
安価なものは4GBだったりしますが、メモリが少ないとデザインワークにおいてPhotoshopやIllustratorなどの同時使いが難しくなり、不便を感じる可能性があります。

Windowsのデメリット 

1. フォントのクオリティはMacに劣る
Windowsのパソコンは、WEBデザインの作業の際、フォントのバリエーションに物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ただ、今はTypekitというAdobe社のフォントサービスがあったり、コーディングの際には無料で使えるWEBフォントもたくさんあったりするので、補うことのできるデメリットとも言えます。

ちなみにTypekitを利用するにはAdobeCCの契約が必要なため有料にはなりますが、有名どころのフォント(リュウミンやBodoniなど)を通常の購入価格より安く使えます。


2. Mac使用のデザイン会社もある

デザイン業界では、会社全体でパソコンをMacに統一しているところもあったりします。
その場合、Windowsに慣れ切っているとMacへ移行する際に少し苦労があるかもしれません。というのも、Macの方が特有の操作ルールがあったりするので慣れるのに時間がかかるという点もあります。


「 デザイン業界にMac信者が多いワケ 」

ここまで、MacとWindowsのメリット・デメリットをお伝えしてきました。
この記事もそうですし、いろいろな人が「どっちでも良い。好きな方を」と言っています。

なのになぜ、デザイン業界はMacのイメージなの?
なんで、デザイナーはみんなMacを使うの?

と、疑問に感じている人も多いかと思います。
続いて、その部分をお伝えしていきます。


【「デザイン=Mac」のイメージは印刷業界から 

DTP(印刷物のデザインや制作)が始まった当時、印刷会社に入稿するデータはMac仕様のものが好まれていました。
なので、Windowsの普及率に関係なく、DTPのデザイン会社はMacを使う以外の選択肢がほとんどありませんでした。それだけMacは、当時からデザイン作業に適したパソコンだったとも言えます。

そして時間がたった今も、そういったDTP制作の特質を引く流れで、Macを使い続けるデザイン会社が多いのも事実です。

今でこそ大差がない2者ですが、歴史的に見ると、デザイン寄りの道を歩んできたのはMacの方でした。


デザイナーはMacにハマっている 

一度Macを使うと「変える理由がなくなる」というのが、正直なところだと思います。

性能面でもWindowsと大差がないのに、みんながみんなMacを使うのは、使えば使うほど好きになるような、プロダクトとしての魅力があるからだと思います。
確かに、グラフィックが綺麗であったりフォントが揃っていたり、細かなメリットはありますが、それ以前に「Macが好き」みたいな。Macファンというやつです。

そもそもMacを使い始めるキッカケは、
「デザイナーってMacのイメージだから」とか
「みんなが良いって言うから」とか
「なんかMacのがカッコイイから」など
単純な理由が多かったりします。
そして奮発して買ってみたら「めっちゃ良い!!!!」となり、そこからどんどんハマっていきます。Macを持っている自分イケてる、と思ったりもします。

しかし、それが全てと言うか、好きになったものを使い続けるのは自然ですし、人におすすめするのも自然です。
性能も、物自体のデザインも良いとなったら、欲しくなるのが自然です。周りにMacユーザーがたくさんいたら、気になってしまうと思います。

初めからMacユーザーの人も然り、変えなければいけない理由に直面しない限り、Macを使い続ける人は多いです。

まとめると、デザイナーにMacユーザーが多いワケは、
①業界の歴史
②ユーザーを離さないプロダクトの魅力

の2点から来ていると思います。


「 まとめ 」

私は、WEBデザイナーになってから初めの2年間はWindowsを使っていましたが、それ以降はずっとMacを使っています。

いまだに、使っているだけでテンションが上がり、仕事もやる気が出るので、個人的にはそれだけでもおすすめです。笑

ただ、冒頭からお伝えしているように、好みの問題であって、機能性にほとんど差はありませんので、自分にあったものを選択すると言う考えで全く問題ないかと思います。

おわり

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