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臨床における股関節の捉え方

8月24日のビアガーデンに参加される方、申し込みありがとうございます。

Physio365メンバー一同楽しみにしてます。


そして、、

8月のPhysio365の特典である理学療法士7人のお金について書いてる特典が今日までになってます。

明日以降はこの特典は1週間限定で見ること出来ないので特典受け取ってない方は、お早めにどうぞ🙇‍♂️


ということで本題へ…

8月は股関節・骨盤についての特集です。


今回は、薬師寺の第1回目。

「臨床における股関節の捉え方」というテーマ。


股関節は、体幹の症状でも下肢の症状でも、

股関節に症状がない場合でも、全身の症状改善のためには間違いなくキーになってくる関節が股関節。


この股関節の捉え方や理学療法評価について考えていきましょう。


では本題へ↓↓


股関節は意識しにくい関節

詳しくは上記の動画をご覧下さい。


さて、股関節の特徴です。

股関節は肩関節と同様に球関節であり、多軸関節です。


さらに、他の関節と違う点として、股関節周囲が多くの軟部組織に覆われて、外から直接的に股関節という部分を触知することで出来ない。


そのため、、

この2点があります。


例えば、、

膝関節を触って下さいというと、10人いても10人ある程度は同じ場所を触ると思います。

膝を触って下さいといっても、ある程度一致すると思います。


しかし、、

股関節がどこかというと、「大転子」部分を触ったり、鼠蹊部辺りを触ったり、骨盤を触ったりと人それぞれで認識している情報が異なり、関節の位置が曖昧になりやすい部分で最も多いのが股関節です。


そして、、

膝関節や手関節などと違って、球関節のため、可動範囲が広く、自分の身体の中で股関節を認識しずらい上で、動き方も分かりにくいのが特徴です。


股関節の構成要素から考える

股関節は、「骨盤」と「大腿骨」で構成されている関節です。


そのため、、

股関節を動かすという動きにおいては、


・脚を持ち上げても股関節の屈曲
・骨盤が前傾しても股関節の屈曲


つまり、同じ股関節屈曲という動きでも、骨盤サイドが動くのか。大腿骨サイドが動くのか。

これによって同じ股関節屈曲という動きでも全く意味が違う物になってくるわけです。


そして、股関節の運動を考えていく上では、この股関節が「骨盤」と「大腿骨」で構成されているということを患者さんの身体で理解してもらう必要があります。


骨盤の動きを認識する方法

詳細は動画をご覧下さい。


まず動かし方が分かりにくくなりやすいのが骨盤です。


骨盤や大腿骨がどの様に動くか分からない状態で、股関節の運動療法やトレーニングを行なっても、イマイチ股関節に刺激が入っている感じがしない。

という人も見られます。


股関節の運動をしていても、股関節を使っているという感覚がなければ、あまり効果的なトレーニングとは言えません。


まず、骨盤の動き方を身体で分かってもらうことが必要になります。


動画でも解説をしていますが、

身体の中でも基準にしやすく、体としても認知しやすい骨へ刺激を入れる事で、骨盤の動きを本人が分かることが可能になります。


骨盤であれば、坐骨・仙骨(尾骨)・恥骨の3つのランドマークを基準として、動きを入れていくと、股関節の使い方を学習しやすくなります。


例えば、、

骨盤前傾が分からない人に対して、背臥位の状態で尾骨で床を押す様に動かすといったキューイングを入れるだけでも仙骨・尾骨の動きを基準として、本来の目的である骨盤の前傾という動きに繋げることが可能になります。


立位姿勢においても、坐骨を踵に向ける様に。尾骨を踵に向ける様に。というキューイングを行うだけでも、臀筋群の収縮の仕方を患者さん自身が自分の身体の感覚の中で理解することが可能です。


動画では、恥骨を取り上げていませんが、恥骨に関しても骨盤の前方のランドマークになるため、例えば、立位姿勢で骨盤前傾を促したい時などには、恥骨を後ろに下げる様にキューイングを行う事でも骨盤の前傾・後傾運動に繋がります。


大腿骨の動きを認識する方法

詳細は動画をご覧下さい。


股関節を英語でいうと、hip Jointです。

ですが、多くの方が認識してる股関節は、大転子部分にあったりします。


股関節は、hip Jointなのでhipに股関節の認識が無ければいけません。


運動療法やトレーニングを行う際に、身体認識を大転子においたままエクササイズをしてしまうと、実際には大転子は股関節の可動部分ではないため、股関節を使っている感覚がなかったり、大腿部分がしんどかったり、目的とする運動にならなかったりというところが考えられます。


例えば…

上記の動画の様なヒップヒンジ系のエクササイズの場合。


股関節を屈曲させていく際の股関節の位置の認識が大転子など外側にあると、中臀筋や大腿筋膜張筋や腸脛靱帯など外側組織を過度に使用したスクワット動作になってしまうことが考えられます。


実際に大腰筋や大臀筋など股関節を前面・後面から股関節の動きをコントロールしている筋群への刺激が伝わりにくい事があります。


そのため、実際に、大腿骨頭のある部分や大腰筋の停止部や走行部分を実際に触知して、触覚刺激という形として入れながらスクワット動作を行う方が効果的なケースもあることを知っておいてもらえればと思います。


今回のコラムのまとめ


今回のコラムのまとめですが、、

結論、、


「大腿骨」と「骨盤」のどちらか一方の動きが入っても股関節の動きが生じているという事には変わりがないです。


つまり、、

臨床場面で多い股関節の可動域など確認する際には、、

この画像の様な、骨盤に対して大腿骨の可動域など動きを診る評価を中心としてされるケースが多い印象です。


でも、骨盤が前傾しても股関節屈曲だし、骨盤後傾しても股関節伸展です。

大腿骨に対して骨盤の状態はどうなのかの評価も合わせて行うことが股関節の評価を行っていく上では必要になります。


という感じで、股関節の捉え方のコラムでした。


ライタープロフィール

薬師寺 偲

・理学療法士
・PHIピラティスインストラクター
・愛媛リハビリ道場運営
・EHIME Medical Studio代表
・野球フィジカルトレーナー
・Physio365ライター


質問があればLine@から質問を下さい♪( ´θ`)

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