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変形性膝関節症のセルフケア動画10本

アラジンの実写版を最近観ました。

ウィルスミスの身体を見て、到底50歳とは思えないくらい見た目が引き締まっていて、日頃から鍛えてるんだろうな…


という映画とは全く関係のない感想を持った薬師寺です。


おそらくまだ映画館でもやってるので是非観に行って下さいね♪( ´θ`)


といういつも通りの映画ネタで始まりましたが…


今回のコラムはタイトルの通り、

「変形性膝関節症の予防策」のコラム。


そして、実際のセルフケアを運動指導として患者さんへの提供にも参考にして欲しいので、現場で活用出来るセルフケア動画を中心としたコラムです。


あなたが今回のコラムを読むメリット

1.患者さん自身で膝OAを予防をする指導
2.膝OAが悪化しない様にする指導
3.患者さん自身で膝関節の状態を変える指導
4.膝OAの運動指導スキルが上がる

今回のコラムを見ることで上記の様なことを学ぶことができ、運動指導のスキルも向上出来ると思います。


患者さんからも…

「自宅でどんなことしたらいいですか??」

と聞かれることも多いと思います。


その様に患者さんに聞かれた時に、、

・大腿四頭筋を鍛えましょうとか…

・あまり歩かない様にして下さいとか…

・膝を自分でマッサージしてあげて下さいとか…


この様な素人でも出来るセルフケア指導ではなく、、

理学療法士など身体の専門家であれば、動作分析・姿勢分析が出来るわけで、運動学・解剖学も知っているわけなので、今自分の中にある知識・情報から考えたその対象者に必要なセルフケアの指導をしてあげて下さい。


今回は、、

・膝OAを予防するため
・膝OAを進行させないため
・膝OAを自分で良くするため

これらのセルフケアを紹介していきます。


では、、

本題に入ります↓↓


慢性関節疾患は予防と現状維持が大切

医療機関で働いていたら…

ほとんど医療機関に来院される方の主訴って「痛み」ですよね。


そして、

関節の痛みとして圧倒的に多いのが、「首」「肩」「膝」


データを取ったわけではないので、これに関しては自分の主観もありますが、この3つが圧倒的に多い印象です。


そして、医療機関を受診された時には、

関節の可動域制限があったり、可動域も制限されているから当然筋力にも影響して、動作や姿勢も関節に負担が掛かるような状態になっているわけで…


関節疾患の初期であれば、関節可動域制限を改善することも可能だとしても、かなり進行して医療機関に来られる方は、関節可動域制限を完全に取りきることも出来ないこともあります。


そして、来院されて痛みが改善する方もいれば、疼痛軽減に中々難渋する方もいたりして、良くない関節の状態が積み重なった結果が痛みや関節が動かないという症状として現われているわけなので、短期間で良くなるというものではなく、セルフケアなども行わなければ姿勢や動作など根本的な原因まで改善することは難しいのが現状です。


理学療法士として変形性膝関節症に関わることって…

基本的には関節が変形したり、痛くなったり、身体の状態が悪くなってから診ることしかなく、本当に大事なことって予防だと感じてます。


どの疾患でも共通したことが言えますが、、

外傷などを除き、慢性的な疾患というのは予防できます。


悪くなってから施術をする繰り返しだけでは、キリがないですよね。


そこで、大切になってくるのが、、

まずは予防をすること。

そして、医療機関に来院されている人でも機能障害へアプローチをして、良くすることももちろん考えていく必要はありますが、時には「今の状態より悪くならないようにする」ために考えるということも大切になります。


つまり、、

上記でも記載した様に、、

・膝OAを予防するため
・膝OAを進行させないため
・膝OAを自分で良くするため

この様なことが大切になってきます。


膝OAの病態を機能解剖学的に捉えた上でのセルフケアを解説をしながら、動画で紹介していきます。


そして、内側型膝OAが臨床でも多いので、内側型膝OAに絞った病態やセルフケアにしていきます。


変形性膝関節症の特徴について

人によって違いはあるものの、共通している部分や共通パターンは実際に見られており、上記の様なアライメントやパターンになっていることが多いです。


これらのことを全体にして、、

セルフケアを紹介していこうと思います。


前回のコラムでも紹介しましたが、、

膝関節の主軸になるFT関節は、大腿骨と脛骨によって構成されているため、大腿骨が影響を受ける股関節や骨盤、下腿が影響を受ける足部のセルフケアも根本的なところを考えて行けばセルフケアが必要になってきます。


膝OAセルフケア動画10本と指導ポイント


内側型膝OAのセルフケアに役立てることができる動画10本。

人によってアレンジすることは必要ですが、機能解剖学的に、膝関節に問題がある方はまず他の近隣関節に問題があることがほとんど。

そして、現在は痛みがなく、変形もしてない方であっても、予防の面でも活用することが出来る内容だと思います。


アーティキュレーションショルダーブリッジ

ブリッジ運動です。
腰椎伸展を使ってヒップアップをする癖がある人は、骨盤後傾で臀筋を締めた感覚が分かるようにそこから練習すること。
どうしても腰椎伸展の代償が入る方であれば、片脚を抱えることで股関節の屈曲が入るため、運動連鎖として、腰椎屈曲が入るため、腰椎の代償を防ぐことが可能。
あとは、膝関節の角度にも注意して行いましょう。


シングルレッグストレッチ

動画ではシングルレッグストレッチを修正して行なっています。
肩関節伸展した状態で、肘を付いたポジションを作ることで下肢を伸展していきます。伸展側の下肢はなるべく下まで下ろすことがポイント。
重力を使用して、腸腰筋の求心性収縮・遠心性収縮ともにエクササイズをすることが可能です。下肢を動かすスピードも変えながら行うとより効果的。
下肢を伸展して行うことが難しい方は、動画の後半部分の膝関節屈曲位でレバーアームを短くした状態で行います。
代償パターンで多いのが、股関節外転・外旋パターンで屈曲してきてくる傾向が強いため、ニュートラルの位置で屈曲を伸展を入れていける様に注意して行うこと。


プランク姿勢での大殿筋下部線維の運動療法

大殿筋下部線維は、股関節伸展+内転作用。
大殿筋上部線維は外転作用があるため、外転作用と内転作用のバランスが取れてない方が非常に多く、大殿筋は下部線維の方が活動が低下している人が多いです。
膝OAでも、文献的にも下部線維の活動が低下していると報告されています。
運動療法のポイントは、四つ這いで股関節伸展位を作った状態で股関節内転を入れていきます。(大臀筋は伸展域であればあるほど活動が高まります。)
内転動作の時に、脊柱の側屈を代償として使っていまう人も多いので、脊柱はニュートラルポジションで行いましょう。体幹のスタビリティーのエクササイズにも関節的になります。


アップ&ダウンとフロント&バック

中殿筋を中心としたエクササイズです。
代償動作で多いのが、骨盤の挙上や体幹の回旋。
代償動作が出ない様に注意しながら、股関節伸展域でアップ&ダウン。
体幹がブレない様に注意してフロント&バック。
ポイントは、体幹のニュートラルポジションと骨盤下制。


CKCでの殿筋群exと下腿内旋ex

立位での殿筋群と下腿内旋EXです。
足底を接地した状態で、大殿筋の外旋作用を使って下肢全体を外旋させます。
足部をしっかり接している状態なので、下腿は内旋方向に残ったまま、大腿骨を外旋方向に可動することが可能なので、下肢自体が安定します。
ポイントは、殿部に手を当てた状態で殿部の筋収縮が抜けない様に注意してスクワッドを行うことです。
スクワットは殿部に力を入れる状態が分かった人が行い、まずは立位で殿部を締めた状態で立てる練習が大切。
これやるだけでも下肢全体が安定します。


下腿内旋エクササイズについて

端座位で出来る下腿内旋エクササイズ。
足部からの運動連鎖を使って下腿を内旋させます。
ポイントは、足部をしっかり内転を入れた状態で行うこととと、大腿骨の位置がブレない様に注意して行うことです。
足部の位置によって大腿骨が内旋してくる方が多いので下腿のみ内旋させた状態で行える様に指導しましょう。


膝関節疾患のパテラセッティング

膝関節疾患のパテラセッティング。
股関節と足部の位置関係を考えましょう。
そして、上記の下腿内旋を入れた状態でのエクササイズもこのパテラセッティングでも活用することができ、足部内転をすることで下腿内旋を入れた状態で膝関節伸展動作を行います。
スクリューホームムーブメント(SHM)を無視している様に思えますが、そもそもが下腿外旋症候群の方であれば、SHMが破綻しているので、内旋を入れることでより大腿四頭筋にも収縮が入りやすくなることもあります。


足の指のストレッチ・セルフケアについて

足の指のストレッチです。
足の指5本をしっかり動かしましょう。
足趾は、FDL・FHLの停止部分のため、足趾が硬いと足関節背屈制限にも繋がるし、アーチ機能の破綻や感覚の鈍麻にも繋がります。
上下方向・左右方向のどちらともにストレッチしましょう。


足部前面のセルフストレッチ

足部前面のストレッチです。
足関節底屈制限があると、背屈位にあるということなので、膝関節も荷重した時に膝関節屈曲位になります。
つまり、底屈制限があると膝関節前面にストレスが生じます。
足関節底屈ストレッチに関しても、中間位を崩さずに行うことが大切であって、多い例として、足部が内反した状態でストレッチしてしまう人が多いので注意が必要です。


足部アーチ機能構成セルフケア

足部に関して、6月の足部祭りでもお伝えしましたが、、
外側アーチ機能に伴って内側アーチや横アーチが破綻するケースが多い。
アーチ修正も、外側縦アーチからアプローチする方が良いとも言われています。
このアーチ機能をセルフケアとして構成していく方法です。
動画の様に、少し太めのボールペンや青竹をよく使います。


ライタープロフィール

薬師寺 偲

・理学療法士
・PHIピラティスインストラクター
・愛媛リハビリ道場運営
・EHIME Medical Studio代表
・野球フィジカルトレーナー
・Physio365ライター


質問があればLine@から質問を下さい♪( ´θ`)

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