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人生が多い

人生が多い、という言い方は間違っている。
日本語として間違っているのになぜタイトルにしたかというと、実感そのものに近い言葉だからである。
日々が忙しい。考えることが多い。いっぱいいっぱいだ。疲れた。
どれもちょっとずつ違う。
人生が多い、これだ。

仕事をしているからだろうか?まず仕事というだけで要素がやたらに多くなる。
ミーティング、内容理解、社内調整、作業、雑事…
そうだ年末調整もある。
家族のこと、家のこと、毎日の食事作りにちょっとした掃除、買い出しなどのハウスキーピング、
副業案件も量的にはわずかだがやっていってる。
しかも今挙げたそれぞれに、感情問題などのストレスがそれなりのサイズで乗っかってくる。
朝には走ったり、空き時間には自室でできる筋トレ、
週に何冊かの本を読まないとだし、こうしてnoteも更新している。
ほら、多いのである。人生が多い。

睡眠時間は6時間を確保している。
これ以下だと厳しいし、これ以上だとよほど早寝しなければきつい。
早寝するにはちょっと人生が多すぎる。だから6時間。

ボクシングの元チャンピオン、メイウェザーは50戦無敗のまま引退した。
いわゆる成功者にあやかりたいということなのだろう、
「メイウェザーが成功できた理由」といったショート動画が流れてきた。
内容はこう。

「1日24時間しかない。8時間は寝ている。
8時間働いている。これで16時間経過した。
朝昼晩、食べれば19時間。身支度に1時間。
これで20時間経過した。
残りの4時間を無駄にはできない。
やるべきことに集中しろ。
俺は集中してきたから今の地位がある」

だそうだ。結構寝てるな、メイウェザー。
あと食事に必ず1時間ずつ掛けてるとしたら、なかなか優雅だ。

この話のポイントを一言でいうと
「人生の時間は有限だから、やるべきことに集中しろ」
であり、もっと言うなら
「やるべきことを選べ」となるだろう。

メイウェザーのシンプルでリッチなライフサイクルからは、
少なくとも人生の多さを感じられない。
限定されている。少なくともそう見える。

メイウェザーといえば、
朝倉未来が先日YA-MANという日本人選手に1ラウンドKOで負けていた。
試合後に本人がアップしていた動画によれば、これで引退だろうとのこと。
1分間限定の総合格闘技大会「BREAKING DOWN」を
一時期面白く見ていたりしていただけに、
格下と見られる日本人選手に朝倉が負けたのは感慨深かった。
まだ31歳で、すでに実業家としても相当な成功を収めているだけに、
現役選手としては引退でも、彼の人生は裕福なままだろうと思う。

やぶさかではありません!